最上階の恋人 24

さぁ(^^♪

いよいよ初体験!

何度目だ~

何度か扱ってるから新鮮味がないかも・・・

つくしちゃん処女航海での処女喪失となりますかどうか・・・(;^ω^)

でもパスワードがついてないのはなぜ?

もうへとへと・・・

船内を連れまわしたのは道明寺じゃなくて・・・道明寺HDの船舶部門の部長とかのお偉いさん。

「なんで知ってるんだ。極秘で客としての視察のはずなのに」とブツブツ不機嫌に言っていた道明寺。

極秘なはずないでしょう。

会社の最新事業の豪華客船の処女航海。

そこに合わせるように本社ビルから飛びたった自家用ヘリ。

私が道明寺に来ることを知っていた西田さんが気が付かないはずはないつーの。

私たちについて回る部長さんは説明に必死で、どんどんと不機嫌になる道明寺に冷や汗をかいている。

それでも逃げることなく最後まで説明を行ったのは立派だって思うよ。

まぁ・・・

道明寺がぶち切れはしなかったからほめるべきなのかもしれない。

「これで、全部説明は終わったよな?

修正点は後日連絡する」

部長の説明なんて聞いてないかと思ったら意外とまじめに聞いてたんだと道明寺の威圧感満載の言葉で気が付いた。

そのまま深々と頭を下げる部長さんたちに見送られながら私を引っ張って部屋に戻ってきたのはお腹もそろそろ限界に近い頃。

ぎゅるっとなったお腹の音が道明寺に聞こえてないことをただ祈るだけの私。

「先に風呂に入れ」

「えっ!風呂」

帰ってきていきなり風呂って・・・

まだ早くないか?

夕食もまだだし・・・

お風呂の名詞が今日ほど私をドキドキとさせたことはない。

風呂に入った後で何するの?

それは・・・

まぁ・・・

いつかはって・・・

思ってたけど・・・

もうそろそろかなとか・・・

道明寺と会うたびにそのことを気にする気持ちはあるし、興味もあるし・・・

いろんな話は友達から聞いてるし・・・・

情報はあふれてるし・・・

痛いとか・・・・

最初だけだからとか、後は楽しくなるからとか・・・

結構すごいことをいいあう女子トークの私は聞き役で・・・

あんなのはいらないって思えるほど大きいのにはそう当たらないとかの話題で盛り上がるトーク

道明寺様ってすごそうだよねと一斉に集中した視線を向けられたときは息が止まった。

そこで話をふられて固まるしかできなかった私。

まだなの?

あきれた表情は道明寺に同情的な表情に変わる。

そんな興味津々の友達に私は今回のことを報告できるのだろうか?

私の心臓がどくどくと胸を体内から押し上げてくる。

「俺は今から、修正点をまとめてさっさと仕事を終わらせる」

私のドキドキなんて全く感知してない道明寺はそのままテーブルの上にノートパソコンを置いてキーを叩き出す。

そこからの道明寺は私のことなど忘れてるようにPCの画面に夢中。

何もすることのない私は道明寺に言われた通り風呂場にと向かった。

浴槽は広く足までのばしてゆっくりとつかれる。

そのまま少し浮かせた身体。

吐く息がぷくぷくと湯船の中で泡を作る。

危ないっ。

もう少しで風呂場で溺死するとこだった。

・・・・

・・・・・

え・・・と・・・

風呂から出たらどうすればいい?

バスローブは着たけど・・・

下着はつけた方がいいのだろうか?

それともこのまま?

やっぱり着替えた方が・・・

寝巻って買ったっけ?

道明寺が部長と合流する前のショッピングでの買い物リストを思い浮かべる。

道明寺がいろいろ勝手に買いそろえたからほとんど覚えてない。

すごくかわいい下着は道明寺に隠れて買った。

そんなの見せたら「期待しただろう」とにんまり笑いそうな道明寺を連想してしまう。

「なにしてる?」

下着を両手に持って眺めて途方に暮れる私を道明寺に見られた。

どっちが正解!

なんて道明寺に聞けるわけがない。

思わず道明寺の視線から下着を背中に隠した。

「なんか隠したろ?」

「えーと・・・

着替えてるんだから見ないでよ」

ちらりと私の横から覗き込む道明寺。

慌てて丸めたつもりの下着ははらりと私の足元に落ちてしっかりとパンティーの姿をあらわにてしまう。

「こんなの買ったんだ?」

もっ!拾うな!

目の前に広げるな!

「返して」

道明から取り上げようと腕を伸ばす私をからかうように道明寺は自分の腕を天井に伸ばす。

「どうせ、脱がすんだから、着なくてもいいぞ」

飛び上がった私は道明寺の身体とぶつかっただけでパンティーを取り戻すどころか、道明寺の胸の中にすっぽりと納まり

道明寺の左手はしっかりと私の腰にまわされてしまってる。

「何にもつけないのが正解だぞ」

顔を横に傾けた道明寺の唇が避けることもできずに私に触れる。

触れるだけでなく道明寺が唇をぺろりとなめる。

道明寺を押しやろうと私が動けば逆に肩に腕を回されてぐいと私を引きよせる道明寺。

頬が燃えるように熱い。

道明寺の舌と唇は私を誘うように動いている。

恥ずかしくて・・・

気が遠くなりそうだ。

ポッとなりかけた瞬間。

道明寺が私を突き放すように動いた。

「食事に行くから早く着替えろ。

いい雰囲気になったところで腹の虫に鳴かれたら興ざめだからな」

そういった道明寺はニンマリと笑って私の下着を私に投げてわたした。

聞こえてたんだったらその時に言えつーの。

そこから二人で摂った夕食。

味なんて全く分からないままに、ただただ、口の中に押し込んで食べた。