戯れの恋は愛に揺れる 39
え?
ネットが開かない!
Microsoft Edgeが真っ白のまんまうんともすんとも言わなくて表示されなくなりました。
Google やInternet EXperiaはあるからそちらに切り替えましたが、お気に入りのリンクが入ってなくて・・・
このブログにたどり着くのにも検索かけての手間。
再度DLしてきてインストールすればよくなるらしいのですが・・・
まあ・・・いいか。
・・・で?
戯れの今後の行方は・・・
一言も書いてないけど続きから読んでくださいませ~
着いたって・・・
「ここは・・・」
広々とした敷地の中にぼんやりと見える大きな建物。
敷き詰められた敷石。
牛車の進んできたであろう道の向こうにそびえたつ大きな門は大人数人で開きそうもなく静かに音を閉ざしたままだ。
閉めた時のきしむ音も聞こえなかったほど牛車は奥に進んで止まった。
つくし姫の前に差し出された皇子の手のひら。
早く取れと皇子の黒色の瞳がせわしく動いてつくしと自分の手のひらの上を行きかう。
車の周りにはひざを折って頭を垂れ傅く武装した兵士。
御所の中だと気が付くには十分な警備の厳重さ。
「屋敷に送ってくださったのではないのですか?」
驚きをにじませて皇子を見つめるつくし姫に司はにっこりと柔らかな笑みを浮かべる。
包み込むような瞳で自分を見つめる司のその表情にドクンと心臓が大きくはねたのがつくしにわかった。
「何か問題か?」
涼やかな声はどこまでも涼しく春風の和らぐぬくもりでつくしの身体に触れる。
「私は、婚礼まで実家で過ごすのですよね?」
強く咎めなければならないはずの感情はどこかに抜け落ち遠慮がちに皇子の次の言葉を待つ。
皇太后の指示のもと実家へと戻されたつくし姫だ。
皇室に嫁げばつくし姫は皇室の一員となり両親といえども気軽に会うことのできない身分となる。
婚礼前で実家で家族水いらずで過ごすようにとの皇太后の心使いだとつくしは聞いている。
それでも口さがないものは、粗相があればこの婚礼は簡単に取り消されると噂をささやくものも一人や二人ではない。
その多くはひがみや屶網などとわかっていても、実家で婚礼の日まで過ごすことが大事だとつくしは考えていた。
「今回のようなことがまた起こらないとも限らないからな。
俺から離れるなといっただろ?」
「あの時は私をかばって・・・」
反抗的に口を開いたつくしの唇の動きを止めるように皇子の立てた人差し指が目の前に差し出されて唇に触れる。
「黙れ。
お前はさらわれたんだぞ」
人差し指を挟んだ距離で目の前に皇子の顔が近づく。
「ここは、俺の住まいとは一番離れたところにある離宮だ。
すぐ隣には姉上の宮があるから、母上にも言い訳が立つ。
だからお前は心配しなくてもいい」
「それでも・・・
実家じゃありません」
婚礼まで皇子の用意したこの離宮に住むしかないのだとわかっていても素直に返事をすることにつくし姫はためらいを感じる。
「ここなら、忍んで会いに来れる」
いたづらっぽく笑った皇子はつくしの表情のすべてを眺められるように距離わずかにとった。
それでも皇子の両手はつくしの方の上に置かれたままだ。
けして、自分を離すつもりはないのだとつくしも観念するしかないようだ。
「それに、お前を助けるために俺の尊い体に傷がついた。
治るまでは看病してもらわないとな」
自分をかばって切られた皇子に震えておびえた。
倒れこむ皇子を見てどれほどの恐怖がつくしを襲ったことか。
その時のことを思い出すと今でも倒れそうだ。
それなのに今、目の前で司はつくしをからかうようにそのことを持ち出している。
どれほど心配して、胸がつぶれると思ったか・・・
それをわかってないことにつくしはいら立ちを覚えてムッとなる。
「大した、傷じゃなかったですよね」
「なんだ?ほら、よく見ろ!
袖が切られて血も出たんだぞ」
目の前に突き出されたその腕にまかれたのはつくしが下着を裂いて巻き付けたものだ。
わずかに赤く染まっているのが見て取れる。
「見せないでください」
自分をかばって怪我したことには変わりがないのだと思い知るには十分だった。
「痛いですか・・・」
血のにじむ腕からそらすことのできない視線。
思わず伸ばした指先が赤く滲んだ絹の周りに触れる。
「イタッ」
司の発した声につくしの指先がびくっと司の連れるのをためらわせる。
「痛くねぇよ」
触れかけた指先はそのまま司の手のひらの中に納まり胸元へと引き寄せられてしまう。
「傷跡が消えるまで看病する責任はお前にあるとおもわないか?」
強引な押し付けぎみな高揚な声がつくしの耳元でささやかれる。
「わがままですね」
「どっちがだ」
どちらからともなくクスッとした笑みがこぼれる。
頬に触れる胸の厚さ。
トクン、トクンと感じる皇子の鼓動。
皇子の頭の重みが心地よくつくしの肩に乗る。
背中を柔くさするような動く手のひらからじりっとした疼きをつくしは感じてしまってる。
「え・・・あっ」
疼きが心臓の鼓動と脈拍に乗るように全身に広がる。
幾度となく背中を撫でていた皇子の腕がそのままつくし姫を強く抱きしめていた。
拍手コメント返礼
yumi 様
いつも拍手コメントありがとうございます。
返信出来ずに申し訳ありませんでした。
司皇子本領発揮できるのか!はたまた楓皇太后のお邪魔が入るのかどっちが楽しいでしょうか?
久しぶりに某クラブが暗躍するかもしれません