2010-02-21 もしもシリーズ(ディル編) 天河短編 もしもユーリのおなかの中のデイル皇子と話が出来たとしたら僕が母上のおなかの中にやって来たのは・・・ちょうど父上が正妃に母上をともめてる時だったと思う。あの頃も父上は母上べったりだったので、日時の確定は出来ない。僕は母上に僕の存在を早く気づいてもらおうと、必死で合図を送っていた。が・・・近衛長官を引き受けるかどうかで悩んでいた母上は、ぜんぜん僕のことに気がつかず、さっさとエジプト戦に備えてウガリットに旅立ってしまった。おかげで、アスランに揺られ居心地の悪かったのを覚えている。そうこうしていると、母上が知らない男に捕まって、迫られているではないか!?思いっきり母上のお腹をけり、母上につわりというものを経験させた。それでなんとかその場をしのぎ、僕の存在を母上に知らせる事に成功した。ラムセスは結構いいやつだとその時思った。そして無事父上に救出され父上も僕の存在を知ることとなる。父上の過保護にはチョットしんどい気もするが、この無鉄砲な母上と、母上のことになると見境のなくなる父上のためにも、早く生まれて僕がしっかりしないと!と、思ったのも事実だ。生まれる前からこんな苦労をさせられる僕って・・・生まれたらもっと大変な気がするのは気のせいだろうか・・・そして、もうひとつ!これが一番心配だ。無事生まれる事が出来るのか、少しの不安が僕にはある。ウルヒじゃまするな~、読者はみんな待ってるんだゾ~。僕の誕生を!一番待ってるのは父上かも・・・僕の誕生+そして母上が身軽になることを・・・*この時点でもうウルヒ死んじゃってるのですが、この短編、ウガリット戦の連載時点で書いてますのでその点は御容赦ください