Last Christmas 3
今年のクリスマスストーリー。
唯一のつかつく恋人時代のお話。
西田さんと司の二人のクリスマスと思いきや!
西田さんお絶妙の計らいで司に届けられたプレゼントはつくしちゃん♪
そこは道明寺HD本社の最上階。
さてこの後はどうなるかなぁ~。
「あのさ・・・ここじゃ・・・」
バサッと床に落ちた書類の山。
牧野の身体を夢中で押し倒したのは西田の机の上。
キスを拒むように両手で唇を隠して潤んだ瞳がじっと俺を見つめる。
顔半分を隠してる分だけ大きな瞳は印象的で誘惑的。
心臓が跳ねて落ち着かない。
一瞬抜け抜けた力。
緩まった腕が動いて肘が当たってしまったのは西田の金属プレート。
先に落ちた書類の上にその金色のプレートが冷たく音を響かせる。
西田の格式ばった表情がその硬いプレートに重なって思い浮かぶ。
確かに萎える。
カランと金属の音は吐息だけが聞こえていた部屋に響いて一気に上昇しかけた身体の熱を奪った。
焦ったように飛び跳ねた華奢な身体は俺の横で乱れたシャツの前を隠すように胸元でシャツの襟を重ねるようにギュッと握りしめる。
その横で俺は腰を半分デスクのうえにのせる。
床につく靴底はしっかりとおれの体重を支える。
かすかに触れあう肩。
気まずい思いを隠すように牧野の肩が揺れて俺から離れる。
うつむいて見える横顔はまだかすかに赤い。
逃げるには制限があるデスク。
離れればその分だけ俺は腰を浮かせて動かす。
これ以上動けば確実に牧野はデスクから落ちるところまで追い込んだ。
コツンとこずくように触れる互いの肩。
その揺れは小さくて甘い感触。
啄むような甘えるキスに似てる気がする。
少しずつ強くなる方の触れ合い。
両外に揺れて離れる肩はそれ以上の密着できないくらいに近くかさなる。
「おい」
「なによ」
ようやく向き合った俺たちにどちらからともなく笑いあってしまってる。
「隣に行けば俺の部屋だけど」
ピクンと牧野の身体が跳ねてデスクから飛び降りた。
「会社で変なことしないでよね」
追い詰められたウサギが見せる警戒心。
今は襲わねぇよ。
「いつもとは違うシュツも興味あるんだよな」
顎を指でさするように考えるそぶりで牧野に視線を映す。
「私はいいっ!」
舌を噛みそうな必死の牧野の拒否。
からかってんだよ!
にんまりと笑う俺にからかわれてると気づいた牧野の頬が膨れた。
「せっかくのクリスマスだから、ここに引きこもるのをつまんねぇよね」
「どこか行くの?」
西田が牧野を俺に届けてそれで終わりってことはないって思う。
あいつのことだからサプライズを用意してるはず。
エントランスに降りて玄関ではその先の路肩にはいつもの黒塗りの車より一回り大きいリムジン。
俺たちの姿を姿を確認して開く後部席。
「わっ!すごッ」
俺と付き合って贅沢なことには慣れてきたはずの牧野が感嘆の声を上げる。
後部席を彩る花の束と噎ぶ香りは艶やか。
テーブルに冷たく冷えたシャンパンの瓶。
静かに走りだす車の窓に映しだすクリスマス一色の街の光。
行き先を線で結ぶとそこは都内でも有名なクリスマスの名所。
そして車が終着したのは道明寺系列のホテル。
「ここなら、いいよな?」
部屋に直通のエレベーターの中で俺は遠慮なく牧野を胸の中に閉じ込めた。
拍手コメント返礼
スリーシスターズ 様
おはようございます。
我が家のイブはほぼ一人で過ごすことになりそうです。
子供は友達とクリスマスのイルミネーションを見に行くと・・・(;^ω^)
私は送り迎えのアッシー君ですよ。
やけ酒も飲めないの~。
その分夜にゆっくり濃厚なお話をしあげようかしら?
ゆみん 様
どこでもいって~
乙女の叫びじゃない気がしますよ(笑)
司汁ってどんなお味でしょう?
ますます乙女から遠ざかる~。
つかつくPちゃん 様
本当はもっと書いてたんです。
よし!更新!とボタンをクリックしたら表示されませんの文字がぁぁぁぁ。
なぜかWi-Fiの電源が落ちてました。
泣くに泣けない状態。
ブログを開いてみると大作が消えていた・・・。
休日の昼下がり書き直しもタイムアップということでいいところで終わる結果となりました。
一人悦に入って書き上げたのになぁ~
いいところで終わちまったぜ。
続きはもちろんかいちゃいます~。