いい夢みせろ!

* なんかいいにおいがする・・・

ふんわりと飾り気のない、柔らかな甘い香りが俺の鼻先をくすぐる。

その存在を確かめるように横に寝返りをうつ。
右手に触れる柔らかい感触。
緩やかな曲線の丘が俺の手の中にすっぽりと収まっていた。

心地よいけだるさと満足感のはざまの中、牧野をしっかりと腕に抱きしめ眠りについた夜。
目覚めて、牧野の存在を確かめて夢じゃねえとホッとする自分が無性におかしかった。

牧野はまだ、すやすやと寝息を立てている。

俺は吸い寄せられるように、もう一つ余った左の丘に頬をすりよせた。
顔の筋肉がゆるんで両頬と上唇にくすぐったい感覚が走る。

これって・・・

ガキがおっぱい欲しがる感じじゃねえか?

でもなぜか、すげー安心する。

俺はガキにしちゃあ、でかすぎるだろうけど、まあいいよな。

牧野と結婚して、子供ができたら・・・
そいつとおっぱい取り合って喧嘩したりして・・・
俺って・・・
なんかすげー発想してねえか?
まあ二つあるから右が俺で、左は赤ん坊なんて分ける手もあるな。
なんて・・・・
牧野抜きで納得した。

「ねえ、ちょっと!どこ触ってるの!? この体勢苦しいんだけど」
「どこて?お前のおっぱい」
「おっ・・・・て・・・」
あいつの怒っている声も今日はなんだか甘く聞こえてくる。
上目づかいであいつを見るとやっぱり、耳まで真っ赤になって、頭から蒸気が見えるようだ。
「これ、全部俺のだから絶対離せない」
俺は上半身を起こすと、照れる牧野にお構いなくあいつの胸に顔を押し付けた。


                                           END

*ちふゆ様にお願いされたのでこんな感じに仕上げてみました♪

この後、司の夢で目覚めたらおっぱい6個あるブタさん抱き枕抱えて寝てたて、オチはいらないですよね。(^_^;)
ブタさん抱き枕ってあるのかな?