第2話 抱きしめあえる夜だから 25

 *

-From 1-

・・・舌が

 入ってきて・・・・

      奥まで・・・

深く・・・

気が遠くなるようなキス。

「おい・・・目、そらすな」

閉じた瞼をやっと開く。

高揚した道明寺の顔。

「もう・・これ以上はやだ・・・」

「俺のこと受け入れろよ」

「もう・・・受け入れてるよ・・・」

「まだ足んねぇ」

優しいのか・・・

乱暴なのか・・・

わからなくなる。

だけど・・・抵抗できなくて、そしてまた絡み取られる。

なんでこんな流れになってるんだっけ?

ここ・・・・・

パーティー会場じゃなかったか?

ギャーーーーーーーーッ!

ワァァァァァァ!

ウッ!

正気に戻った。

私の腕を押さえていた道明寺の手は私の胸にゆっくりと移動してて・・・

緩やかな指先の動きがドレスの絹地の上からでも敏感に伝わる。

だからダメだってェーーーーッ。

「どこ触ってるのよッ!」

「胸」

「もう無理ッ」

胸元をギシッと両手で押さえて隠す。

「誰も来ないぞ」

悪戯っぽく笑いを浮かべてる。

「戻るか?」

これ以上ここにいたら何されるかわかったものじゃない。

「戻る」

道明寺の前をそそくさと歩く。

「一人で行く気か?」

通り過ぎようとした私の腰に道明寺の腕が伸びる。

揺らいだ身体を道明寺の身体が軽く受け止めた。

「あぶねぇ」

「こけるなよ」

誰のせいだッ。

まだ宙に浮いた様な・・・

地に足がつかない気分。

あのまま押し倒されるのかと思った。

・・・て・・・言うか。

身体の中から力が抜けて・・・

足に力が入らなくて・・・

道明寺のなすがままで・・・

それでも・・・

気持ちよかったというか・・・

最後まで行っても良かったかもって・・・

思ってないかぁ!?

私!

うわわわわわわ~

何考えてんだろう。

頭をぶつけて記憶を消したい!

これは秘密にしておこう。

「お前、今日は可愛かったぞ」

「しっかり俺の妻の役目果たしていたし、自信もっていい」

私の歩幅に合わせて道明寺がゆっくりと歩く。

熱い瞳に見つめられとろけてしまいそう。

「・・・ありがと・・・」

きっと今の私は世界中で一番幸せな顔してると思う。

でも!こんなとこで発情すんなッ!

誰に言ってるんだろう・・・

道明寺?

私!?

もう!ヤダーーーーーッ!

 

-From 2-

別荘に帰り着いたのは夜の10時を回っていた。

何となく落ち着かない。

広いリビングを通り2階のゲストルームへと入る。

この別荘で一番いい部屋だと道明寺の声が後ろから聞こえる。

別荘と言っても数日過ごすだけには贅沢な作り。

この部屋だけでも家一軒完全にすっぽりと入る広さ。

このまま住んでも贅沢な生活。

それでも道明寺の屋敷とは比べられない現実。

常識が当てはまらないお金持ち。

目のあたりにするたびに出るため息が感嘆からのものならいいのだけれど重圧だけがのしかかる。

半端じゃないよね。

ベランダに出れば目の前には海。

波の音もまで聞こえてきそう。

「何も見えないぞ」

想像力のかけらもない声が耳元で響く。

背中から抱きしめる道明寺の胸の中に身体を預けた。

「朝は綺麗だろうね」

「見れねぇかもな」

「なんで?」

「俺がお前をベットの中から離さない」

道明寺の指先が私の顎を持ち上げた。

重なる唇。

「さっきは中途半端だったろう」

「ま・・・って、ここ・・べ・ラン・・ダ・・・」

わずかに触れ合う唇は言葉をすべて呑み込んでいく。

「心配するな。見られてるとした星くらいのものだ」

「珍しくロマンチックだね」

クスッとこぼれた声が甘い吐息に変わる。

「なぁ」

「俺の名前呼んで」

「つ・・か・さ?」

目を閉じる寸前に飛び込んできたのは初めて見るような道明寺の笑顔。

道明寺のキスで・・・

指先で・・・

私の殻が一枚、一枚はがされてる。

息が出来なくなるなるくらいにおぼれてた。

何度も名前を呼んでしがみつく。

ベットの中でも繰り返す欲情が戯れに変わる。

自分の身体じゃないみたいじゃない感覚。

「これっポッチじゃたんないんだけど」

道明寺の指先はまだ腰のあたりを彷徨っていて・・・

「あっ?」

「えっ?」

「・・・その・・・まだ、ム・リ・・です」

「冗談」

ククっと笑意を含む機嫌のいい声。

「時間はたっぷりあるし」

「一生、これからず~とな」

「泣いてもわめいても絶対離さない」

「覚悟しとけよ」

相変わらずの強引なセリフ。

それに甘い囁きがプラスされているから身体が熱くなる。

ずっと私だけを見つめてほしい。

贅沢な願望。

抱きしめられたまんま腕の中で眠りに落ちた。

結局・・・

道明寺に宣言されたとおり朝の海なんて眺める時間なんてなくなっていた。

続きは抱きしめあえる夜だから26

朝から何を書いてるんだか(^_^;)

From 1、2 久々の甘アマバージョン。

相変わらずの微妙な描写でお許しを~。

結構つかれる。

あとは海で遊ぶ!泳ぐ!

プライベートビーチより普通のビーチのほうが何か事件が起きそうなんですけどねぇ

何かが起こる予感・・・ ← 期待しないでください

拍手返礼

muhuhu様

甘アマ賛同ありがとうございます。

私もこれくらいのが好きです。

これ以上の物は表現できませんけどね(^_^;)

リゲル様

つくしのビキニ姿・・・

みられるのかな(^_^;)