大人になるために 3

祝!つくし成人式のお話の第3弾です。

やっぱりF4勢ぞろいしてこそ面白い!

「面白がってる場合じゃない!私の成人式だ!」と叫びそうなつくしちゃんはこのさい無視!

で・・・いいのか?

 *

何が死ぬかと思っただ。

死ぬような思いで心臓バクバクしてたの俺だぞ。

やっと一つになれて・・・。

ここまでも結構苦労したんだよな。

そのあと・・・

ゆっくりと腰を動かす俺に、一瞬驚いた表情を見せて「ま・・・だ・・・なの」って苦痛にゆがむ表情で言われた俺。

閉じた瞳からこぼれる涙にも今さら止めることなんてできなくて・・・

って、状態だったんだ。

終わった後は「大丈夫」って、俺の胸にしがみつく様に顔を埋めるあいつが愛しかったことだけが鮮明にのこってる。

今さららそんな不安になる事を言われてそれを思い出させるお前って無情だよ。

今でもお前の反応が一番気になってんだからなッ。

その上大事なとこ蹴られるなんて、どうしてこんな目に合わなきゃいけねぇ。

どんなことしても成人式にはついて言ってやると決意した。

おもむろに携帯を取り出し履歴から総二郎を探し出す。

「誰に電話するの?」

「総二郎」

「別に今、電話しなくてもいいと思うんだけど・・・」

さっきの憤慨気味の態度は影を潜めて、俺の機嫌をうかがう様な下手の表情。

「あいつらがいいと言えばいいんだろう」

「すぐに結論出してやるよ」と嘯く。

携帯に出た総二郎に訳も告げづに「あきらを連れて一緒に来い」と強制的に言いつける。

あいつらがおれの呼び出しを断る訳ねぇんだ。

「別にわざわざ呼び出さなくても・・・」

牧野!部屋の隅でカーテンの後ろへ隠れるな。

俺が無理やり襲いそうな警戒心みせるなッ。

不機嫌なままソファーにドカッと腰を沈めて待つこと1時間弱。

落ち着きなく部屋中を歩く牧野を苦笑気味に眺めてた。

「よっ!」

「なんだ、牧野もいるのか」

連れだって現れた総二郎とあきら。

「俺ら邪魔じゃねーの」

「折角の二人の時間じゃねぇのか?」

ぼそっと総二郎がおれの耳元に顔を近づける。

「変な気回すなッ」

「変な気って・・・、やっぱ彼女を自分の部屋に連れ込めばなぁ」

二人で勝手にニンマリとした視線を結んでやがる。

そうなッてりゃお前なんて呼ばねーよ。

「つれこむって・・・」

「変なこと言わないでよね二人とも」

火照った顔で頬膨らませてる牧野をあっけにとられた顔で見つめる総二郎とあきら。

「お前ら最後までいったんだよな?」

「なんか牧野の態度が硬くねぇ?」

うん・・・

へぇッ?

返事できねぇーーーーーーッ。

「司クン、女性にはムードと優しさだぞ」

二人に両脇からはがいじめを受けてる感じにかるく束縛されてしまってる。

「てめーらの戯言聞くために呼んだんじゃねーよ」

4本のまとわりつく腕を強引に振りほどいて数歩離れて牧野に側に近づく。

その分後ろに牧野が飛びのきやがった。

「ぶはははははは」

二人で腹抱えて笑ってやがる。

「そんなことどうでもいいんだ大事なのは成人式」

二人の笑いを収めるつもりで大声で叫ぶ。

「成人式?」

笑い止めて口を絞める二人。

「来週牧野は成人式があるんだと、それに俺もついていくって言ったらダメだと言いやがった」

「彼氏が成人式についていくものかどうか総二郎とあきらに聞けって牧野が言うからなお前らを呼んだ」

「そんだけの理由?」

「ああ」

俺らそんなに暇じゃねーぞと不満げな態度をあきらが見せる。

「まあ、普通は彼氏は送り迎えくらいだよな」

「司なら何でもありじゃねーの?」

「そんなこと言われたら困る!」

戦々恐々の感じで二人を眺めてた牧野が総二郎とあきらの間に割って入った。

「牧野の成人式なら盛大に俺達もお祝いしてやらないとな」

こいつら二人の言葉に俺の機嫌は最高点まで達してきそうだ。

「ところで、俺らすぐに消えたほうがいいか?」

あきらの言葉に牧野がギョッとした表情に変わった。

いつになったら成人式まで行きつくのか・・・・・

これでF4参加の成人式までカウントダウンとなりました。

どうなるのかな(^_^;)

拍手コメント返礼

b-moka

その前の波乱ですか?

いやいや、もうそろそろ成人式に突入させてくださいと言いつつもう少しかかりそうです。

nanaco

おめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いします。

スマートフォンいいですね。

私もほしいと最近思っています。