ごめん それでも愛してる 14

あきらも司と同じ運命?

あきらには司みたいにSにはなれなくて・・・← 本当か!(*^_^*)

*

「帰るって、お前の部屋キャンセルしたぞ」

「空室がないか聞いてみればいいから」

立ち上がって葵の腕をつかむ。

「やっぱりまだ無理・・・」

「もうしばらくこのままでいい?」

俺を見つめる葵の瞳は切実で・・・。

このままってこのままの関係?

でも俺と付き会わないって言ってる訳じゃないよな?

司達がいなければきっと抱きしめていた。

急かすな!

急ぐな!

あの手の女は素直にその気にさせるの難しいぞ~、特に経験のない司にはって・・・。

昔、司に言った言葉。

経験があっても何にもならねぇ。

簡単に手が出せる女じゃない。

「だったら、今夜は俺と司が一緒で牧野と葵が一緒の部屋でどうだ!」

「なんだとーーーーッ」

鼓膜が破れる様な大音響の司の声。

「勝手に決めるな」

「私はいいけど・・・」

俺に食い下がる横で牧野は小さくつぶやく。

「お前自分の言ってること分かってるのか!」

今度は牧野に食いつく司。

忙しい奴。

「俺はそんな趣味はねェぞ」

「趣味?」

司の声に怪訝な顔の牧野。

「あきらの奴、俺を寝かせねェなんて言うんだぞ」

司が俺を指さして叫ぶ。

俺もそんな趣味はねえよ。

「俺が司を襲うことは天地がひっくりかえってもない」

俺もまだ死にたくねェしな。

プッーーーー。

「良く、そんな変なこと考えつくね。美作さんが道明寺ってありえないよ」

牧野は完全に噴き出した。

葵は・・・。

顔が真っ赤だ。

「ベットルームは一つじゃないんだからここでも問題ないだろうがぁ」

諦めずに食い下がる司。

「司・・・」

小声で話すために司の肩に腕を回す。

「好きな女と一緒の部屋でなにもできずに朝を待つってつらいよな。経験してんだろ?」

「へ?・・・まあ・・・なっ」

力んでた司の肩から力が抜けた。

「俺はあんまし経験ないんだ。たまには俺の頼みも聞けよ」

「この貸しは大きいぞ」

俺らが今までどれだけ司に振り回されてきたか・・・。

今日の貸しくらいじゃ足らないと思う。

そう思いながらも「悪いな」とつぶやいた。

拍手コメント返礼

hanairo様

司君は役に立たない様な気もしますが・・・

次の日は葵はどこでで寝るんでしょうね♪