ある日の一コマ(つかつく編 9)

時々書くオチのあるお話。

今回は夢オチで~す

*

司:「牧野ッ」

  「返事がないと思ったら寝てる・・・」

 

つくし: 「・・・んっ」 

司:「目、覚めたか?」

つくし:「ス―ス―」

司:「・・・」

  「寝てやがる」

  「鼻つまんでも起きねぇか・・・」

司:「寝顔も可愛いよな」

つくし:「・・・やだッ」

司:「ヤダ?」

  まだなんもやってねぇぞ!

  顔を近づけただけだッ。

つくし:「・・・無理」

司: 「・・・無理って?寝言か・・・」

     

つくし:「持ってって?こう?」

司: 「何持ってんだ?指全部でグー作って握る形に動いて・・・」

つくし:「どう?」

司:「どどどどどう!?俺に聞いてるのか?」

つくし:「・・・怖い」

司:「怖い!?」

つくし:「痛ッ・・・」

司:「痛いって、微妙に眉しかめて・・・艶めかしく見える」

  何の夢見てんだぁぁぁぁぁぁ

  あ・あ・焦る

司:「まさか!?」

   自分の願望が夢になるって聞くよな?

   牧野も俺とそうなること望んでる?

   夢の方が現実より先って勿体ないぞ!

   「おい、起きろ!」

   

つくし:「えっ?あっ?道明寺・・・?」

    「・・・私、寝てた?ごめん」

 

司:「謝らなくていいから、なんの夢見てた?」

つくし:「夢?」

司:「夢見てたんだろう?」

つくし:「見てたっけ?」

司:「すげー寝言を言ってたんだよ」

つくし:「なに、必死な顔してるの?」

司:「いいから思いだせッ」

つくし:「えーと」

司:「ウン」

つくし:「道明寺がね。なにか・・・」

司「なにかって?」

  あれしかねぇだろう!

 

つくし:「細い・・・」

俺の細くねぇぞッ

つくし:「釘!」

司:「クギ?」

  

 

つくし:「クギを握ってろって私に握らせて金槌を振りおろしてね」

司:「金槌・・・」

つくし:「・・・うん」

つくし:「なに作ろうとしてたの?」

司:  「俺が知るわけないだろうッ!期待させんな」

つくし:「期待?」

司:「もういいッ」

つくし:「なんか機嫌悪いけど・・・」

司:「お前のせいだッ!」