ある日の一コマ(つかつく編 9)
時々書くオチのあるお話。
今回は夢オチで~す
*司:「牧野ッ」
「返事がないと思ったら寝てる・・・」
つくし: 「・・・んっ」
司:「目、覚めたか?」
つくし:「ス―ス―」
司:「・・・」
「寝てやがる」
「鼻つまんでも起きねぇか・・・」
司:「寝顔も可愛いよな」
つくし:「・・・やだッ」
司:「ヤダ?」
まだなんもやってねぇぞ!
顔を近づけただけだッ。
つくし:「・・・無理」
司: 「・・・無理って?寝言か・・・」
つくし:「持ってって?こう?」
司: 「何持ってんだ?指全部でグー作って握る形に動いて・・・」
つくし:「どう?」
司:「どどどどどう!?俺に聞いてるのか?」
つくし:「・・・怖い」
司:「怖い!?」
つくし:「痛ッ・・・」
司:「痛いって、微妙に眉しかめて・・・艶めかしく見える」
何の夢見てんだぁぁぁぁぁぁ
あ・あ・焦る
司:「まさか!?」
自分の願望が夢になるって聞くよな?
牧野も俺とそうなること望んでる?
夢の方が現実より先って勿体ないぞ!
「おい、起きろ!」
つくし:「えっ?あっ?道明寺・・・?」
「・・・私、寝てた?ごめん」
司:「謝らなくていいから、なんの夢見てた?」
つくし:「夢?」
司:「夢見てたんだろう?」
つくし:「見てたっけ?」
司:「すげー寝言を言ってたんだよ」
つくし:「なに、必死な顔してるの?」
司:「いいから思いだせッ」
つくし:「えーと」
司:「ウン」
つくし:「道明寺がね。なにか・・・」
司「なにかって?」
あれしかねぇだろう!
つくし:「細い・・・」
俺の細くねぇぞッ
つくし:「釘!」
司:「クギ?」
つくし:「クギを握ってろって私に握らせて金槌を振りおろしてね」
司:「金槌・・・」
つくし:「・・・うん」
つくし:「なに作ろうとしてたの?」
司: 「俺が知るわけないだろうッ!期待させんな」
つくし:「期待?」
司:「もういいッ」
つくし:「なんか機嫌悪いけど・・・」
司:「お前のせいだッ!」