ある日の一コマ(家族編 9)

駿君の家族日記 12 からの一コマ

司が幼子2人を抱えて牧野家訪問になったわけ~

*

翼: 「ママ!!!」

舞: 「ママいない・・・」

司: 「わ~泣くな!パパがいるだろう」

翼: 「ママじゃなきゃ ヤダ!!!」

舞: 「わぁ~ん」

司: 「誰かいないかッ!」

   「こいつら泣き出すと合唱になるからうるさくてしょうがねぇ」 

タマ:「どうしたんですか?」

司: 「・・・タマか・・・」 

   「どうしたって!見ればわかるだろうッ」 

タマ:「タマかってあからさまに不満そうな顔を見せるのはやめてください」

   「お小さいころはタマ!タマって、私の後ろにくっついて回っていたのはどなたでしたっけ?」

司: 「うるせっ!ガキの頃の話だろうがぁ」 

翼: 「ビェ~ン、ママ~」

司: 「男がそのくらいで泣くなッ」

翼: 「パパ、怖い。わぁ~ん」  

司:「つくしはどこ行った?」

タマ:「駿坊ちゃんをお迎えにご実家に行くと30分ほど前に外出されました」 

司:「いないのか・・・」  

  「タマ、こいつらをどうにかしろ」

タマ:「御自分の子供の面倒くらい見れなくてどうするんです」

司: 「どうするって、どうにもならないから頼んでるんじゃないか」 

   「わぁ!翼、ネクタイで鼻水拭くなッ」

   

タマ: 「つくしがいないと子供の世話もできないなんて情けないですね」

司:  「たまにはこいつらの面倒見てるぞ」

タマ: 「機嫌いい時の子供の世話は誰でもできます」

    「坊ちゃんに人の機嫌を取るのは苦手でらっしゃいますから仕方ないですけど・・・」

    「泣き止まなくても死にはしませんよ」

    

司:  「死ぬって・・・タマッ!!」

    「出ていくな!俺が死にそうだ」

司:  「あぁぁぁぁ!!!我慢できない」

    「いつもはこんなに泣かないだろうがぁぁぁぁ」

    「ほら、ぬいぐるみだぞ~」

舞、翼:「ビエ~ン!!!!!」

司:  「泣き止む気配ゼロじゃねぇか・・・」

    「いい加減泣き止めッ」

舞、翼:「わ~ん」

司:  「俺の方が泣きたい」

    「よし!ママを迎えに行こう」 

舞:「ママ・・・」

翼:「迎えに行く?」

司:「お前ら二人で一つの言葉につながるんだな・・・」 

  「泣き止んだ・・・」     

  

舞:「パパ抱っこ~」 

司:「よし、もう泣くなよ」

  「行くぞ」   

  

  

タマ:「お父さんに抱っこされていいですね」

舞: 「ママにね・・・」

翼: 「会いに行くの」  

司: 「ほんとにお前ら二つで一つだな」

タマ:「一番簡単な手段できましたね」

司: 「なに、ニンマリしてるんだ」

タマ:「つくしが居ないとここはどうなるんだろ・・・」

司: 「どうってことないぞッ」

タマ:「・・・・・」

   「迎えに行ける口実ができて良かったってお子様より一番喜んでるように見えるんですけどね」 

     

司:「そこまでゆるんでねえだろうがぁ」

タマ:「自覚がないのが一番困るんですよ」

司:「うるせぇッ」

拍手コメント返礼

けい様

拍手1番乗りありがとうございま~す。

子供のパワーに付き合うのはそうとうな労力ですよね。

寝てくれてる時が一番幸せ♪

Mio 様

何を言っても一番迎えに行きたいのは司とバレバレですよね(笑)

つくしが専用メイドになった時みたいにニヤケてる司・・・

想像してしまいました。