秘書西田の坊ちゃん観察日記31 (FIGHT!! 番外編)

この記事で800Upとなります。

ここまで書くことができたのも応援してくれる皆様あってこそ。

感謝申しあげます。

記念すべき1000まで今年中には達成できるか!

1000個目のお話は何か考えようかと思ってます。

どんな話がいいか投票所を設置しようかしらと思ってるところです。

駿君への入園式に向けての西田さんの気苦労が増えるつぶやき。

少しは司君も成長してるでしょうけどね(^_^;)

*

「駿坊ちゃんの入園式ももうすぐですね」

「相変わらずしっかり把握してるな。秘書の仕事を逸脱してねぇか?」

逸脱という言葉を代表から聞けるとは・・・

いつも逸脱気味で苦労させられたのは私の方です。

幼少のころからルール を無視される性格。

その坊ちゃんが結婚されて子供もお生まれになり、あの頃のことを考えれ奇跡に近い。

目頭が熱くなっても仕方がない。

泣くのは一人になるまで我慢しますが・・・。

泣いた顔など見られたらニンマリされるのは目に見えてる。

最近は少しの私の表情筋の緩みでもニンマリされるのだから。

そして気を引き締める。

「ご家族の行事を把握しておきませんと仕事に穴をあけかねません」

「・・・ですが」

代表の反応を見つめる。

「ダメだ」とか「どうにかしろ」がこれまでのパターン。

数個のシュミレーションと対策は準備している。

最後の手段は・・・

坊ちゃんの入園式に同伴したのは私でした。

つくし様がいるだけで駿坊ちゃんは代表より幸せですの泣き落とし。

効果はあるだろうか?

「だから俺も行ってやりたいんだよ」なんて言われたら・・・。

念のためその場合の短時間の時間は確保している。

「お前の言いたいことはわかってるよ」

「どうしてもこの仕事は今週中に終わらせないといけないことも・・・」

うっ・・・

思わず代表の背中を見つめた。

珍しい。

拗ねない!ゴネナイ!我儘じゃない!

こんな対応の代表の予定はなかった。

私の方が焦りそうだ。

「過密スケジュールでの調整で申し訳ございません」

「気にするな」

いつもこんなだとどれだけ楽か・・・。

3児の父となられて貫録が付いてきたというか落ち着きが出てきたことは間違いない。

今度は本当に涙を流しそうになった。

目を閉じて涙を呑みこむ。

「何とか入園式の10時以降2時間空白の時間は確保できました」

最後まで出し惜しみするつもりのことを告げる。

「それだけでも十分だ」

代表の笑顔にすくわれた気がした。

その2日後・・・

「西田ッ!半日休みを作れ」

「えっ?」

「いつですか?」

「駿の入園式だッ」2日でのいきなりの変貌。

大学時代の代表を思い起こさせる。

こんな時はつくし様がらみ。

逃げた~とか。変な男がちょっかい、あいつが俺の言うこときかねぇ~。

みたいなトラブル。

ここ数年見てなかった記憶。

「どうしたんですか?」

「類に総二郎、あきらッ!」

「三方がなにか?」

駿坊ちゃんの入園式には結びつかない。

「あいつら、三人がしっかり仕事を休んで駿の入園式に出るんだと」

「父親の俺が出席できないなんておかしい話だろう」

どちらかというと三人が駿坊ちゃんの入園式に出席する方がおかしい話です。

「だから休みをとれ!」

「・・・」

結局代表も参加したいということか。

最後の詰めが甘かったと後悔。

こんなことなら2時間の時間の確保を最後まで切り札としてとっておけばよかった。

「しばらくお屋敷には帰れませんが、それでよろしければ・・・」

「入園式に出席できれば文句は言わない」

「わかりました」

頭を下げながら脳内では時間の算段をはじき出す。

久しぶりに公に集うF4。

そこは日本の財界、政界のTOPクラスの子息が集まる英徳学園

次代の道明寺財閥の後継者の後ろ盾に花沢物産、美作商事、西門宗家が付いていると噂されるのは悪くない。

どれだけ注目を浴びることか・・・

下手な宣伝より効果がある。

つくし様は渋い顔をされるだろうがこの際我慢してもらおう。

私も入園式にお供してみようかとそんな気分になった。

拍手コメント返礼

b-moka

ありがとうございます。

気が付けば800UP!という感じでした。

それも全部読んでいただいていると思うと・・・[emoji:v-409]

うれしくて~

楓さんに椿さんがそろったらいろんな目線で楽しめそうな気もします。

匿名様

ありがとうございます。

これからも1000を目標に頑張ります。