夢色!恋色!花模様 2

本当は2周年の記念作品としてドバーッとUpするつもりでしたが、拍手の後押しに第二弾UPです。

期待を裏切ってなければいいんですけど・・・(^_^;)

*

「・・・司、俺達にはやっぱりお前の考え理解できない」

あきらが呆れたようにため息をついた。

牧野を屋敷に押し込めた1日目。

ただ今牧野は俺の手配したエステで全身を磨いてるはず。

その合間に集まる悪友。

類に総二郎にあきら!

変わり映えはない。

「司が牧野に言い訳して焦るところ見たかったのにな」

総二郎の不服そうな色合いの声は完全に俺で遊んでる。

「こんなの、公になる前に止められたはずだよな」

睨んであきらの前に前日発売の週刊誌を開いてドンと置いたのはあきらの会社につながりのある雑誌社。

「撮られたお前が悪い」

「牧野の味方じゃなかったのかよ」

「お前が浮気するはずないだろう」

ギュッと迫るようにつかんだあきらの胸元で軽く握りしめた指先は放される。

「たまには牧野に嫉妬されてぇ~て言ってたのお前だよな?」

それに乗ってやったと軽く言い放つあきら。

何だか今までの仕返しが上乗せされてる気がするのは気のせいか?

だからって限度があるだろうーーーーッ。

「キスシーン撮られたくらいでおたおたしなくてもいいんじゃない?」

広げられた週刊誌にアップの見開きの左右に広がる男女の写真。

華やかに着飾った姿で男の長身の首に巻きつく女性の細い腕。

一瞬の出来事で拒むことができなかった瞬時の写真。

唇がかすかに触れ合った。

「牧野さ、司と滋だっけ?キスシーン見てすげー嫉妬してたの覚えてる」

「司、滋に手を出してたのか!」

類の言葉に総二郎とあきらが食いついた。

「記憶ねーぞ」

こいつらを睨みながら毒を吐く。

「牧野が高校で壁を壊しそうなくらい毒づくの俺は目撃したんだけどね」

にっこりと類は牧野がポッとなりそうな優しい笑みを浮かべる。

「あーーーっ」

牧野に会う約束をしたあの日。

NYから帰国したすぐあと。

滋と婚約させられそうだった時期。

あれ・・・

目撃されたのなら牧野は現れなかったはずだ。

「俺はわざとやったわけじゃねぇ」

「相手が勝手に、不意を突かれただけだ」

ここしばらく牧野の奴も忙しくて、ほとんど公の社交の場所には一人で出席してた。

そのせいで婚約は破局の噂が飛び交い俺への結婚のアプローチが表面化。

鵜雑多らしくて仕方なかった。

すぐに張り飛ばして目の前で転がった女をそのままの残して立ち去った写真はねぇのかッ!

うまい話題しか表面化しないのは嫌というほどわかってる。

無責任な話題ほどおもしろく可笑しく話題を誘う。

全部牧野が原因だ!

あいつがしおらしく、おとなしく俺の傍にいれば何の問題もなかったはずだ。

「全部素直じゃねぇ牧野が悪い」

「だからって、毎日パーティーに牧野を連れ歩くって発想は危なくないか?」

「まだ牧野はこの週刊誌見てないんだよな?」

すぐに買い占められるだけの週刊誌は買い占めて発行を差し止めた。

「無駄だったみたいだけど」

総二郎の後ろで雑誌を丸めてにぎってる牧野。

その丸まった雑誌が俺をめがけて飛んで来るのが見えた。

『たまにはつくしに嫉妬させてください!』

ということで今回は思い切りつくしに暴れてもらいましょう♪

結局おたおたするのは司のような気がするのは気のせいかな(^_^;)

拍手コメント返礼

けい様

真夜中内にも関わらずいつもの巡回感謝。

いまUPしたらチェック隊の出動に間に合うかなと・・・(^_^;)

ありがとうございます~。

なおピン様

ありがとうございます。

嫌なことより楽しいこと・うれしい出会いの方が多いですよ♪

だから2周年も無事迎えられそうです。

更新をやめるとしたらきっとほかに楽しいことを見つけてしまった時だと思います。

sa*****様

初拍手ありがとうございます♪

作品別に読む楽しさと、更新順に読む楽しさで二つ楽しんでいただいてるんですね。

うれしいなぁ。

どうぞよろしくお願いします。