ある日の一コマ(家族編21)
クリスマスのお話もこれにておしまい。
オトナのうさぎはどうなった?
*あきら:「おい、司はサンタになるって言ってたよな・・・」
総二郎:「牧野と消えたら無理だろう。朝まで出てくる可能性はゼロ」
類: 「俺たちがどうにかするって思ってるだろけどね」
駿: 「僕はもうサンタを信じてる子供じゃないよ」
あきら:「舞と翼はどうなんだ?」
駿: 「まだサンタはいるって思ってる」
「去年なんてお父さんは本当にフィンランドからサンタを連れてきてたからね。絵本から抜け出したようなサンタ・・・」
総二郎:「俺たちじゃ無理じゃねェ?」
あきら:「体形がな。ぽってりおなかの貫録あるサンタは無理だろう」
類: 「司はどんなサンタに変装するつもりだったんだろう?」
あきら:「パパがサンタだ~って胸を突き出して現れたんじゃねェ?」
駿: 「まあ、舞と翼が寝てるときにこそっと枕元にプレゼントを置くくらい僕がやるけど」
類: 「まずは、このクリスマスパーティーを楽しまなきゃね」
「俺、舞の相手」
総二郎:「類!ずるいぞ、女の子の相手なら俺だろう!」
類: 「総二郎の相手には年下過ぎだろう」
総二郎:「おまえも一緒だろうがぁ!」
あきら:「翼も駿もいるぞ」
「8歳の女の子を追いかけてるってバレたら世の中の女が泣くぞ」
駿: 「天下のF4を独り占めできて舞は羨ましがられるだろうね」
「お父さんが見たらいい顔しないだろうけど」
あきら:「牧野と舞の二人を独り占めするのは贅沢だろう」
『メリークリスマス』
駿: 「この声って・・・西田さん?」
あきら:「昔もあった記憶がある・・・」
駿: 「西田さんにはきっとお父さんとお母さんが消えること想定内だったんだろうね」
あきら:「司が牧野にとる行動は昔から変わってないからなぁ」
駿: 「成長してないってこと?」
あきら:「駿、覚えとくと役に立つことがあるかも」
総二郎:「俺たちもどれだけ牧野に助けらたことか・・・」
駿: 「僕には、みんながお父さんとお母さんで楽しんでるようにしか思えないけど・・・」
総二郎:「バレたか」
類: 「それだけ俺たちは司に牧野、駿、舞、翼が好きってことさ」
西田:「メリークリスマス」
舞: 「わー、西田さんだ」
西田:「わかりますか?」
翼: 「わかるに決まってるよ」
舞: 「パパだったら気が付かないふりしてあげたけどね」
あきら:「舞のほうがおとなだな・・・」
類: 「だね」