ソラノカナタ 31

ことは、司君の思い描く通りに進むのか?

どうなんでしょうね?

まわりにドS倶楽部会員はいないかキョロキョロ。

出張中なら・・・。

本日8時までにPW申請された方はすべての方に返信を終了しています。

メールが届いてない方はご連絡をお願いします。

ブロともの申請をされた方へ。

数名の方が年齢の確認ができず承認しておりません。

ブロともを承認するとパスワードをかけた記事が公開されるため年齢が確認できないと承認ができません。

 成人だと分かる表現の記載をお願いします。

(**生れです・AKBよりモーニング娘世代です。などなど)

出来ましたらメッセージかメールフォーム経由でご連絡をお願いします。

*

「相変わらず狭いよな」

「今更でしょう」

物珍しそうにきょろきょろと部屋の中を見渡す道明寺。

棚の上に置かれた小さいだるまを道明寺が手に取って眺めてる。

しっかりと黒い両目の入っただるま。

道明寺が私をくださいって家にあいさつに来た後で、うちの両親が万歳しながら目を入れた。

飾ってあるっていうよりは祀られて毎日ママとパパが手を合わせる。

私と道明寺が結婚するまではそれを続ける気でいるらしい。

「触らないでよね」

「これを壊したらパパたちに恨まれるよ」

道明寺が焦ったようにだるまを元の位置に戻した。

俺様の道明寺でも私の両親にはよく見られたいらしい。

それなりに気を使ってる節がある。

うちの両親を呼ぶときお父様、お母様だもんねぇ。

似合わないツーの。

パパ達の方は道明寺にそう呼ばれて委縮するんだからッ。

「おまえんとこ面白いものあるよな」

100円ショップから買ってくるような品物が道明寺の家にある訳がない。

「それより・・・」

「えっ?」

道明寺の顔がアップでせまる。

「ななななにッ」

焦って裏返る声。

背中を包む様にまわりこんできた道明寺の腕。

家に帰ってすぐせまるなッ。

そのまま私の腰のあたりをもぞもぞと動く。

「ちょ、ちょっと」

ガサッ!

え・・・ガサッ?

なに?

目の前に二つの指で挟まれた白い紙。

あっ!

パパからの置手紙だ。

取りかえそうと動いた手は無情にも宙を切る。

「取りもどせるはずねぇだろう」

天井に届くように伸ばされた腕の先でクシャッとなった紙を道明寺の指先が開く。

「お邪魔になるといけないからパパたちは出ていきます」

意地悪な声が文字を読み上げる。

「お前の親、気が利くな」

紙から外した視線をわたしに移した道明寺の表情はニンマリと緩んでる。

「もういいでしょう」

これ以上読まないでって祈る気持ちで紙を取りあげようとぴょんぴょんと無駄な抵抗の私。

「王子さまを選んでもパパたちは心配しない・・・」

道明寺の声が途中で止まった。

「どういうことだ」

ピクッと薄黒く網がつくこめかみ。

「だから見せたくなかったのにっ」

「まさかッ!!」

ぎろっと睨む道明寺の視線は威嚇が強すぎて背中に緊張が走る。

「私はそんな気は全くないから!」

道明寺の腕にすがりついて下から道明寺の表情を読み取ろうと必死だ。

「俺はそこまで信用されてないのか?」

「浮気したって思われてる?」

「そんな奴とは結婚させないとか思われた?」

ブツブツと宙を眺めて道明寺が髪をかきむしる様な仕草を見せる。

あの・・・。

道明寺・・・。

いつもと視点が違う・・・。

今でのアンタなら気が多いとか、浮気者とか、私を責めるパターン。

結構浮気の事を気にしてるんだ。

そんな道明寺を見たらもう信じるしかないじゃないか。

「浮気したって思ってないから、私をほっといたのは許せないけど」

「この手紙もパパたちの冗談だと思うし・・・」

ほとんど本気が入ってるのは道明寺には内緒にしてた方がいい。

家を出ていってるのはどう説明するって突っ込まれたらごまかすしかない。

私と道明寺が帰ってくるって知ってたんじゃないかって理屈で何とかなるかも。

後で西田さんに連絡を取って口裏を合わせてもらおう。

「だから、浮気はしてねって」

拗ねたような形に変わる口元。

そして「ほおっておいたのは悪かった」って、気まり悪そうな表情に変わった。

クシャッとしても見た目は対して変わらない道明寺のヘアースタイル。

それでも直したくて道明寺の前髪に優しく指先で触れた。

「お前も案外意地悪だよな」

「なにが?」

「コレ」

目の前で揺れるネックレス。

「あっ、これ」

「ホテルのテーブルの上で見つけた時は心臓が止まった」

道明寺の腕が背中に回って髪を掻き上げて首元でつながるネックレス。

「俺と決別するってお前に宣言されたのかって思ったんだからな」

道明寺の息が髪に触れる。

このネックレスをプレゼントされた時、空港でも道明寺が私の首にかけてくれたことは忘れない。

あの時は道明寺と会えなくなることでいっぱいいっぱいで・・・・

『好き』って言葉と『ありがとう』って言葉に混じって触れ合った唇は涙の味がした。

泣くたびに私たちは強く結びついてる気がする。

抱きしめられた道明寺の腕の中の熱さだけは今でも覚えてる。

今も変わらない温もりが私を包み込んだ。

「あの時、道明寺のそばを離れたのは、このネックレスをつけるの忘れて取りに戻ったんだけど」

「なに?」

「部屋のキーがなくてパーティー会場に戻ろうとしたらエレベーターに閉じ込められて・・・」

「俺は必要ない心配をしただけってことか?」

「くそっ」

私を離した道明寺が悔しそうに自分の手のひらを拳でパンと叩く。

ハーと大きく息を吐いて天井を仰ぐ道明寺。

その視線がゆっくりと動いて私の鼻先で止まった。

「どうする?」

「どうするって?」

私の顔の横で道明寺がひらひらさせてる白い紙。

「一週間分の食料も備蓄してますって、この部屋に閉じこもったままでいいってことだよな?」

悪戯っぽい笑みを浮かべる道明寺に返事がすぐに出てこなかった。

拍手コメント返礼

なおピン様

パパとママの気遣いは誰のため♪

司も単純には喜べないでしょうけどね。

この後の展開で決まる?

考えたら結構なお預け状態。

せっかく2人でホテルに泊まったのに~。

私も意地悪だ~。

最初が☆マークだから許してってことにはなりませんか?(笑)

そうか・・・八話はアクションがらみなんですね。

2週間は長いなぁ(;O;)

じゅ*様

司の思うつぼ?

ツボの中につくしちゃんが入るかどうかが問題だ~。

私のドSが移ってます?

いえいえクラブの後押しがあればこその展開です。(笑)

Gods&Death様

この先は♪この先は♪

つくしちゃんのベットってシングルだったような・・・。

御布団二つ並べてってパターンもありか?

邪魔する人物はいっぱいいそうですよね(笑)

b-moka

つくしちゃん紙を食べちゃえばよかったんですよね。(笑)

そしておなかが痛くなって『司つくしを看病するの巻♪』

「無理するな」って優しい司も見たい気がします。

なるほど、野菜とかでダイエット食ですね。

獣医さんからあまり食べないかもって頂いたダイエットのドックフードの試供品をうちのわんこはペロッとたべたほどの食欲旺盛わんこなんですよね。

ダイエットできるかしら・・・。

ひつじ様

ここまではいいけれど・・・

一週間まったりする時間は西田さんは用意してないと思います。

ゆげ様

出張からお帰りということは・・・。

司君が危ない!

ラブな空気はどうなるのか!

押せるかなぁ~。(笑)

西田さんですか?

西田さんもオリの中までは入らないでしょう♪