ウエディングベルは二度鳴らす 1

婚姻届にまつわるお話。

実は花男二次を書いてらっしゃるsayu様がブログ『Never...ever』で掲載されてるお話に婚姻届を扱ったお話があるんです。

こちらのブログは公開パスワード制となってますのでリンクは控えさせていただきました。

今後要望があればsayu様の書かれた作品も私のブログの方で公開の許可をいただいてますので、様子を見て対処させていただきたいと思ってます。

お話の内容を少し紹介

「 よしっ!書くわよっ! 」

と腕まくりをしたつくしちゃんが気合を入れて書く一生一度の経験。

9時ジャスト 区役所到着して婚姻届提出。

頑なに拒んでいたつくしちゃんが記入してくれるその日まで愛用の アタッシュケースに婚姻届を入れて持ち歩いていた司君。

もう楽しく読ませていただきました。

拙宅の司君ならどうなる?

そんな会話の中から生まれたお話です。

それでは続きからどうぞ

「おねぇちゃん、騙されたんじゃないよね」

進の切羽詰まった声が携帯から聞こえてきた。

司法試験修習所で迎えた夏の出来事。

まさか詐欺にあったとか?

でも牧野家にそんなお金があるはずない。

道明寺と結婚したからってわたしがお金持ちになったわけじゃない。

司法修習でもらえるお金もたいしていっぱいもらってるわけじゃない。

今の私の財布の中身は千円札が数枚。

お金貸してなんて言われても調達できるお金なんてそんなにないよ。

「進、落ち着いて、後で会おう。わかった?」

そう言って携帯を切った3時間後、落ち着きを失ったのは私の方だった。

「必要があって戸籍謄本を市役所で取ったんだ」

目の前に進が差し出したのは世帯主 牧野 晴男 戸籍謄本。

あるはずのない私の名前が長女の欄に記載されたまま。

「これって・・・」

ゴクリと唾を飲んで声が続かない。

「おねえちゃんは道明寺さんと結婚してないってことだよね?」

「このことはまだパパにもママにも言ってないから」

気の毒そうな上目使いで弟に見られた。

なんだ、詐欺は詐欺でも結婚詐欺か・・・

騙されたんじゃないよねと進が言ったその騙された相手て進じゃなく私なんだ。

って!

私を詐欺する必要はなし!

お金に不自由のない道明寺がお金に不自由してる私を騙す必要なんてどこにもない。

そう言えば・・・

婚姻届って、書いたっけ?

結婚式は挙げた。

指輪も交換した。

婚姻届・・・・

書いた記憶がない!

あれって自筆じゃなきゃ私文書偽造。

道明寺の力ならどうでもなるって思っちゃってたから気にも留めなかった。

今の私と道明寺は内縁関係ってこと?

結婚しても道明寺とは別居婚だし、司法修習所じゃ騒ぎを回避するために牧野つくしになってる。

だからってまだ独身のままだって誰が思う!

「確かめてくる」

「え?おねェちゃん?」

もう進の話を聞く暇なんてない。

こんな慌ただしい一日は久しぶり。

道明寺HD本社ビルの最上階を眺めながら落着けるどころか落着けずにいる。

道明寺ッ!

ムカつく感情のままに飛び込んだ執務室。

「珍しいな」

嬉しそうな笑顔で迎えられた。

一瞬でクシャッとなった笑顔にそばにいた秘書さんが顔を赤らめて気を利かせて、でて行く後ろ姿を見送る私。

気恥ずかしさが婚姻届のことを一瞬忘れた。

こんな道明寺を見ちゃうと愛されてるって思える。

それで納得できることじゃない。

「これ見てくれる」

道明寺のデスクの前に置いたのは進から取り上げた婚姻届。

「この紙がどうした?」

「あのね、私まだ牧野つくしのままなんですけど!」

「はぁ?」

不愉快そうに眉をしかめたのは道明寺。

「西田が混乱を避けるから牧野つくしのままで司法修習受ける様に手配したんだろ。

お前もそれに同意してたよな?

俺は今でも不満だけどな」

そうじゃなくて・・・

そうだよね。

道明寺つくしに一番こだわっていたのは道明寺だもの。

「結婚したの隠してるわけじゃなくて、結婚してないの!」

「俺はお前と結婚したぞ」

その嘲笑った表情直ぐに固まるからね。

「婚姻届書いてないよね?」

「何だそれ?俺様がお前を妻と認めて結婚したんだから問題ないだろう」

「問題ないって大ありでしょう」

バンとデスクに穴が開きそうな勢いで両手をついた。

「あのね、仕事でも重要書類にはハンコを押してサインして提出するでしょう」

「人も生れたら出生届出して、結婚したら婚姻届、離婚したら離婚届、死んだら死亡届を出すものなの」

真面目に話してるのが天下の道明寺HD代表だと思うと情けない。

大きな商談をものともせずに対等にやりあう人がどうして常識にはこんなに疎い。

「お前、離婚届はねェぞ」

デスクを追いこして道明寺が目の前に迫る。

いや・・・その前に婚姻届をだしてないから・・・

拍手コメント返礼

ゆきこ 様

婚姻届まで気が付いてない設定の司君。

このパターンでいこうと思いついた時の私の脳内は小躍りしてました。

>進くんが楓さんや西田さんと組んで、何か企んでたら

そのパターンは考えてなかったなぁ~( ..)φメモメモ

Gods &Deat様

婚姻届にまつわるお話意外といろいろあるかもしれませんね。

息子さんの婚姻届一緒にですか?

結婚式より感激するところあるかもしれませんね。

still・・・ 様

考えられない様なミス?

ありえないつーの!

つくしじゃなくても思っちゃいますよね。

絵梨 様

ドタバタなお話は書くスピードが早くなるんですよね。

そうそう証人の欄は誰にするのかな。

花沢類にしようとつくしちゃんに言ってほしい。

そして司が拗ねるのパターンありです。

Jacqueline 様

本当、西田さんが付いていながらですよね。(^_^;)

みわちゃん 様

えらいこっちゃ~

この意味まだ司君分ってないですけどね。

司君~つくしはまだ君のものじゃないのよ~

今日が結記念日ですか?

おめでとうございます♪

なる様

俺様に手間とらせるな!

役所で怒鳴らないといいけど・・・(^_^;)

理不尽さはしっかり持ってる司君ですからね。

それを修正するつくしちゃん大変だぞ。

akko

婚姻届を書いて役所に提出して終わりになるだけのお話。

つかつくだとなかなかスムーズに事は運びません。

それがおもしろいんですけどね。

うさこ 様

類は喜びそうですが、遊びのネタができたと総二郎もあきらも喜んじゃいそうなネタ。

婚姻届出さなきゃ結婚式してもなぁっていじって欲しいんですよね。

この際独身生活楽しませちゃいます?

mizuta 様

たかが紙切れされど紙切れ。

この紙きれを提出するか受理されるかが大事なんですよね。

忘れたら折角の結婚式も意味を持たないのよ~

そうそうそれだけじゃ終わらないの。

sayu様のお話も読みたいというコメントは他の方からもいただいてます。

状況を見て考えますね。

かよぴよ様

司君自分が法律ですからね。道明寺帝国の大王様。

さすがに婚姻届は出さないとダメでしょうけどね。

書いて西田さんに持って行ってもらうだけで良かったのに~。

役所に行く司君をぜひ見てみたいものです。

まちゃこ 様

「西田、お前のミスだな」

司君自分のミスを西田さんに押しつけてたりして・・・(^_^;)