愛を叫べ! 22

愛を叫べ!

この題名はもちろん某アイドルグループの曲です。

めちゃめちゃファンというわけではないですが、いまだにJを司を見る目で見て楽しんでいます。

新曲のPVが今日から解禁されて朝のテレビでガンガン流れてましたね。← 一応気になった。

するとネットのお友達からLINEが届きました。

この子ファンクラブにも入会してる某アイドルを愛してやまない人間です。

日々BDのハードデスクがいっぱいになる状況と戦ってます。

・復活LOVEのカテゴリーが増えてないよ~

                

                 ・え?そんな予定してなかったんですけど・・・(;^ω^)

・書かないの?               

               

                 ・まだ愛を叫ぶの終わってないのに?

・書いてほしいなぁ~

               

無理と返信したのに待ってますと返されました。

今度の歌って失恋の歌じゃないんですか?

復活だから復活するのかな?

まだ、ストーリーは全く浮かんでおりませんが、頼まれると断れない私の性格を長年の付き合いで知り抜いてる友。

めちゃ振りするとこ誰かに似てない?

それを許しちゃいそうになる私は翔君の気分。

どうしよう・・・(;^ω^)

一喝で視線を釘つけにできる声。

シーンと静まって周りの視線は道明寺に釘づけ。

来てくれたんだ。

って、一緒にいたから当たり前なんだけど・・・

道明寺と離れたのはほんの数秒。

離れた距離もほんの数メートル。

角を曲がって歩いた分だけ姿を見失った。

その短い時間に私の足元に倒れこんだおばあさん。

「大丈夫ですか?」

助け起こすおばあさんの先に図体のでかい男。

フランス語の捨て台詞に意味は分からないけどおばあさんを罵ッている言葉だと雰囲気でわかる。

「ちょっと!」

こんなとこでトラブルおこしたらダメだとわかってるのに立ち上がったおばあさんをつくように動いた相手の腕を振り払ってた。

あとはとことん言わなきゃ収まらない。

年よりは大事にしなきゃいけないんだから。

相手と触発寸前で現れたのが道明寺。

私を背中に隠すように動いた道明寺に乱暴な男の視線が移った。

私を睨みつけたままの男が道明寺に向かってつばを吐き捨てながら何かつぶやく。

意味は分からなくても喧嘩を吹っかけてるような感じ。

道明寺の後ろから一歩足を踏み出したのは道明寺の背中から冷気のようなものを感じたから。

眉間に寄せる眉につりあがった目じり。

今にも殴りかかりそうな腕。

拳はジーンズのぽっけに差し込んだままだが力が入って肩がいかり肩になってきてる。

ここでもう一言男から飛んだら道明寺は確実に反撃に出る構えだよ。

暴力はダメだから!

明日の新聞の見出しに日本のトップ企業道明寺HD代表道明寺司の名前が犯罪面に写真付きで載ってるのを想像して血の気が引いた。

「道明寺!ダメ!」

腕を振り上げないように必死で身体ごと飛びついた道明寺の右腕。

「お前・・・何してる」

斜め角度で私を見下ろす道明寺の顔からは険しさが消えて私を呆れたように見つめてる。

え?

殺気が消えてるんですけど・・・?

「それより、お前のバックは?」

え?

腕に持っていたはず・・・

あっ!おばあさんを助けるときに路上に置いて・・・

えっ・・・

なんで?

私の横をよたよただったはずのおばあさんが元気に駆け足。

その脇の下には私の鞄が見えた。

どいうこと?

目の前から逃げだそうとした男の後ろ脚を道明寺の長い右足が引っ掛けた。

ドスンと前のめりに男は倒れこむ。

「こいつらグルだぞ」

そんなことより追うのはおばあさん。

バックを取り戻さなきゃ。

駈け出そうとした私の腕はグイと道明寺つかまれて引き戻された。

すでに10メートルは離れたおばあさんの前を体格のいい外国人が突然現れて行き先を阻んでつかまえてるのが見えた。

もしかして・・・SP・・・?

「目立たないように警備が付いてんだよ。

日本より外国のほうが何があるか分からないからな。

少しはお前も警戒しろ」

SPが撮り返してきた私のバックを受け取った道明寺が私の頭にバックの取っ手を無理やり通した。

「これで、盗まれる心配ねぇんじゃね?」

このバックは頭に通して使わないから!

「頭、ちせっ」

「あのね、道明寺もそう大きくないと思うけど。

でも・・・」

「でも、なんだ?」

「くるっくるの髪の毛が邪魔するかもね」

「はぁ?助けてやったのに礼もなしかよ」

グイと頭を押さえつけて道明寺が身体を押さえつけてくる。

腰に回された腕がくすぐったくてしょうがなくて自然と前のめりに道明寺から逃げだしてしまってる。

「重いよ」

「助けてくれてありがとう、だろ?」

はあはあと乱れる息を吐く頬に道明寺の息が触れる。

「あ、ありがとう」

「何焦ってんだよ」

私の身体を離した道明寺がポンと私のおでこを軽く小突いた。

道明寺のくっきりと縁どられて大きく輝くアーモンドアイ。

やさしく輝いて穏やかに浮かべる微笑み。

悪戯な表情から一瞬で私を見つめる表情が甘く変わるからドキッとしてしまう。

「赤くなってるけど・・・」

腰を屈めて私と同じ視線の高さになった道明寺の顔は鼻先が触れそうなくらい近くなって心臓が飛び跳ねて。

私をドキドキさせるのはすごく簡単だよね。

「えーと・・・SPは?」

誤魔化すように足を一歩後ろに下げて顔を四方に振った。

「邪魔しねぇくらいの距離で俺らを守ってるんじゃねぇか」

道明寺の言葉に別な意味でどきっとしてきた。

これまでのこと全部見られてたってこと?

恥ずかし過ぎる。

わずかにうつむいて下げた視線はもうしばらく道明寺を見れそうもない。

え・・・?

目の前が暗くなる感じにうつむいた顔を上げた。

道明寺の顔が少し横に傾いて私の視線を遮ぎるように動いて止まった。

拒む間もない突然のキス。

息をするのも忘れてる私に離れた唇は「行くぞ」と嬉しそうに微笑んだ。

拍手コメ返礼

スリーシスターズ 様

置き引きの手口、つくしちゃんの人のいい性格の見抜いてターゲットにしたとしたらなかなかの置き引き犯ですよね。

一筋縄じゃいかなそうな司が出てきた時には血の気が引いたでしょうが・・・(;^ω^)

「あれ・・・ちょうどいいんじゃないか?

日本人なら警戒心薄いからちょろいし」

目くばせでターゲットにされたつくしちゃん。

バタンと目の前で倒れたら直ぐ様飛びついてきたつくしちゃんにばーさんにやり。

立てないふりしてつくしちゃんにしがみつく。

ここまでは予定通りだったんですよ。

男につくしちゃんが噛みついたのも予定外。

本当はバックを持ち去るのは男の役目。

それで時間をくっていたら司登場!

置き引き犯の目線で書いても面白いものかけそうですよ。

今回はなぜか司をいい気にさせてる気がします。

新曲PV贅沢ですよね。

まさかの生田君共演だなんて~

じっくり見たい。

歩くみかん箱 様

更新しようと思っていた時にタイミングよく読みたいのコメいただけました。

どれにしようかと悩んでると気は早く見たいのコメに流されます。(笑)

甘い流れの二人はこの後どこに流れ着くのでしょうか~

ゆみん 様

>かっけぇ~♪坊っちゃん、いや、司さん!

そうなの~今回のぼっちゃんなぜかいつもよりかっけぇ~の♪

このまま愛を叫ばれたらつくしちゃんじゃなくても一撃撃沈ですよね。

さぁここからもうひと声!