情熱は迷宮で愛に迷う 1

もうすぐ花男二次を書き始めて6周年を迎えます。

ぼちぼちと6周年に向けての作品を考えています。

しかし我ながらいろいろ書いちゃってますね。

納得できないものも、ちょっと違うと感じるお話もあると思います。

それでもたくさんの方にご訪問いただき、うれしいコメント、励ましのコメントたくさん、たくさんいただきました。

記事数も2200を超えカテゴリーも増え続けています。

目指せ3000記事!

あとどのくらいかかるのかな?(;^ω^)

これからも一緒に楽しくお付き合いしていただけたらと思ってます。

6周年記念作品として、まい2様からポイ捨ていただきました。

拾い上げて磨いてピカピカに装飾してお届けします。

あの・・・

題名が付いてないよ~まい2様。

はたと困った!

タイトルに悩む日々3日。

ようやく出来上がりました。

いつものごとく、突然の命令口調の呼びだし。

私の返事なんて待ってない強引さ。

行かないって返事が返ってくる予想すらしてない奴。

たまには無視して待たせてやろうかッ。

できないことを考えながら道を急ぐ私もけなげだよなぁ。

それでも頭の中では一応愚痴る。

もぁ~また今日もあいつの相手をしなきゃならないのか~。

いくらタマ先輩の頼みだからって、ちょっとキツイんだよね。

今回はなぜか道明寺の連絡のあとにタマ先輩から念を押す連絡。

「死んでも絶対きておくれよ」

死んだらさすがに行けないって・・・

最近の道明寺は強引で、なぜかテンションが高くて持て余し気味。

タマ先輩を含めて屋敷の使用人も道明寺を持て余してる?

そして最近の私はしぶしぶとあいつの言いなりになって相手にしてるんだけど…。

だからなのか、あたしの事「おい!ちんちくりん!」「ちび!」とか呼ぶし、昨日なんて場所を弁えずに「ちんちくびん」って言った時は、あんまり頭にきたから、思いっきりハリセンでひっぱたいてやったわよ!

あーすっきりした!

だいたいね!あたしには『つくし』ってりっぱな名前があるんだつーの!

確かに小さいけど、道明寺なんて電信柱みたいに無駄に背が高いだけのぼんくら坊主なだけじゃない!

(*注…ハリセンはパーティ会場の控室の隅にあったから。)

女性同伴だからしかたがないけど、何もあたしじゃなくてもいいと思うんだけどな?

「まーきの」

間延びした独特のある呼び方。

やさしい響きのその声は私の心を一瞬で和ませる媚薬。

「司と一緒じゃないの?」

「先に言ってる待ってるって言われたから、なんだ花沢類も招待されてたんだ」

「俺だけじゃなく、総二郎もあきらも呼ばれなくても飛んでくると思うよ」

そう言ってほほ笑んだ表情は会場の入り口の真上を眺める。

婚約・・・パーティー ・・・

上に掲げてある看板に派手に書かれた日本語が一瞬私の思考回路を路頭に迷わせてる。

「………花沢類。道明寺司様…婚約披露パーティって書いてあるよね?…」

「そうだね。それより、おめでとう!とうとう司のものになっちゃうんだね。」

「花沢類、何言ってんの?あれ、何?」

「つくし、字が読めないの?」

「読めるわよ!だから、道明寺は誰と婚約するの?」

「は?何言ってんの?つくしに決まってるでしょ。」

そうだよね。

私と道明寺はつきあってるんだし、道明寺が私以外の女性とつきあうはずがない。

そうじゃなくてッ!

突然なに!

大体、いつもの道明寺の仕事関係のパーティーにいつものごとく無理やりに来いって言われたって思ってたんだから。

「私…聞いてないし…そもそも結婚の約束してないよ!」

「そんなわけないでしょ。つくしにプロポーズされたって、司すごく喜んでたよ。」

「ええぇぇーー!」

それっていつよ!

「私、覚えてないんだけど・・・

プロポーズって私からしたの?」

「俺に聞かれても困るんだけど?」

クスッと小さく動いた唇はさわやかな笑みを浮かべてる。

そうだよね。

花沢類がいるところでプロポーズなんて私の性格じゃできないもの。

「そういえば、、半年前だったかな?

司が崩壊した顔で俺たちに牧野からプロポーズされたって喜んでたの。

結構忙しいときあったでしょ。司にいろんなところに連れまわされたて、つかれるって牧野、言ってたよね?」

確かに目の回るほど忙しくて、一日が24時間じゃ足らないって思えた真夏の季節。

「おまえが行かないなら挨拶周りもしない!」とか、わがまま言う道明寺を何とか頑張らせようとしてたんだよね。

「しょうがないな~付き合ってあげるから将来の事もちゃんと考えてよね!これからの道明寺をひっぱてくのは、あんたなんだよ!」

て言ってやった事があったけど。

思いだしたのはそんなとこ。

まさかね…。

いつまでも甘えた事をいってるから、目をこ~んなに釣り上げて言ったのに、そういえば道明寺、凄い嬉しそうだったな。

どこか可笑しいんじゃないのかと思ってたけど・・・

まさかそれ?

「付き合ってあげるから将来の事もちゃんと考えてよねって言ったんだよね?」

「・・・う・・・ん・・・」

「『将来のこと考えてね = 結婚してね』に変換できるのは司くらいだろうけどね」

もしかして・・・みんな道明寺の早とちりってわかっていて今日までほっといたってこと?

道明寺の自分に都合のいい解釈!

ここまでとは…。

俺様!我儘!傲慢だけじゃなくバカ?

その後からは、いつもパーティに参加する羽目になっちゃって現在に至る。

道明寺の言いなりに一緒にいすぎたか?

私はしぶしぶパーティに参加して、付き添い感覚だったのに…。

いきなり!突然!

なんの前触れもなく婚約披露なのよ!

いったいどういうつもりなんだろ?

会って確かめなきゃ!

「花沢類、ちょっと付き合ってよね!行くわよ!」

「つくしに付き合ってと言われて、断るのは総次郎とあきらぐらいだろうね。」

一言多いッ。

「早く控室に行こう!」

花沢類の腕をとり私は大股で急ぐ。

バァーーーン!

勢いよく開いたドア。

いつもなら音を立てないことに神経使うのに今日は爆弾並の音でも無視できそうだ。

睨みながら道明寺めがけ、一直線に進もうとしたら花沢類に引き留めらてしまった。

大きな音を立てて開いたドアの音も響かない広い部屋。

誰もまだ私と花沢類には気が付いてない。

「つくし、今日のパーティの原因がわかるかもよ。面白い事になってるみたいだし。」

皆の視線を感じるのは気のせいかなと思いながらも、しばらく道明寺の様子を物陰から

窺うことにした。

するとそこには、司がにこやかに子供と話をしているのが見えた。

にこやかというよりは大人げないというか・・・

子供相手に本気でどや顔を見せる道明寺がいた。

「俺の勝だな!どうだ!」

「まだ勝負はついてないよ。お前の勘違いに決まってるだろ。いい歳して恥かいてもしらないよ」

「お前ホントに、可愛くないガキだな」

「おまえなんかに可愛いなんて言われても嬉しくないぞ。

いいもーん!つくしにいつも可愛い~って頭なでなでしてもらってるから。」

え?

なんであの子がここにいるの?

それも道明寺と?

高校の頃に出たTOJの時に仲良くなった葉山龍介君、愛称「リュウちゃん」。

葉山コンチェルンの御曹司。

生意気で私を見下す態度で可愛げがないガキだって思ったんだけでど、お金があっても幸せじゃない、愛情に飢えてるだけのsびしがり屋、感情をうまく表現できないのはどこか道明寺に似ていて・・・

それでなのか、なぜか見捨てられなくて、いつの間にか意気投合していた。

デートに連れていって道明寺が不機嫌になったリュウちゃんと喧嘩してたけどいつの間に仲良くなったのだろう。

「やっぱガキだな。」

「そのガキにつくしちゃんは、いっつもぎゅう~としてチュウまでしてくれるんだぞ。

どうだ羨ましいだろ!」

「………」

なんか・・・道明寺・・・

青筋たててないか?

子供相手だぞ?

「この間なんか一緒にお風呂に入ったんだぞ。お前、銭湯って知らないだろ?

銭湯デート、楽しかったな~。」

「それ…ホント…か?」

「うそじゃないぞ。つくしに聞いたら?」

道明寺を煽るようなニヤっとした笑みを浮かべるリュウちゃん。

「こんどまた行くんだ~~あ~楽しみだ。そうだ!今度はお泊りデートの約束もしてるんだぞ。

早くいきたいな。お父様に聞いてこなきゃ。

じゃあね、電信柱!おれ忙しいんだ!」

スキップしそうな感じで駆けだして私たちには気が付かないままにリュウちゃんは部屋を出ていく。

「やりこめたって満足してる顔してるね」

リュウちゃんに負けず劣らす花沢類も楽しそうなんだけど・・・

「………あのやろう、ただじゃおかない!」

グッと両手を握りしめた爆発寸前の道明寺が見えた。

拍手コメント返礼

やなぎ 様

懐かしいですよね。

私も、ポイ捨てしていただいたまい2様もすっかり名前は忘れてました。

今はネット調べられるので便利でした。

単行本の中から見つけなきゃいけなければすごい時間のロスになりそうですもの~

子供相手にしっかり張り合う司を頑張ってもらいたいと思っております。