絆 その後

胸キュンさせたあとにこんな話を書いていいのかと思いつつ。

更新する作品は滞ってるのに・・・

お遊びとしてUpしました。←そんな暇あっていいんかい! 

たぶんこれが今の私の等身大のおばさんの好奇心でしょうか?

そんな感じでつくしちゃんに根掘り葉掘り聞きたがるバイト仲間との一コマ♪

「つくしちゃん、見たわよ」

バイトの始業開始20分前。

更衣室で脱ごうとした上着が右の手首で止められた。

今にも食いつかれそうな勢いの先輩のバイト仲間は、自称アラフォーで二人の子供と会社員のご主人とごく平凡な生活を送っている加川さん。(注 : ないしょ~の加川さんとは別物です)

見たって・・・

なにを?

意味深な微笑みの奥に見える隠さない好奇心。

「手なんてねぇ~つないじゃって、彼氏?」

彼氏のあとについた疑問符は私の答えを完全に決めつけてる。

昨日のあれかぁ・・・

私を心配してて迎えに来てくれていた道明寺。

街燈の下で肩をすぼめて寒そうに待つ道明寺にキュンとした。

私を見つけて嬉しそうにほころぶ口元。

迷っていた子犬が飼い主を見つけて瞳をらんらんと輝かせて尻尾をちぎれるくらい大きく振って今にも飛びつきそうな姿と道明寺が重なっていた。

あれで口を開かなきゃギュッと抱きしめたくなるくらい可愛いのに。

見られないように速攻で着替えてみんなが着替え終わる前に飛びだしたつもりだった。

この辺じゃF4のことを知らない人を探す方が難しいから騒がれるのを警戒して頑張ったつもりだった。

恐るべしおばさんパワー。

あれを見られてたのかぁぁぁぁぁ。

あの時は私もうれしくて胸キュンで道明寺を見た途端に舞がってしまっていた。

会えないと思っていた時に会えるその威力は巨大だって思う。

照れ臭さより会えたうれしさのほうがはるかにしのぐ。

もう・・・道明寺に迎えに来るなって言っちゃおうかな。

でも・・・

それも嫌かな。

少しでも会えるなら会いたいってって思うもの。

「まぁ・・・一応・・・」

一応なんて言ったら道明寺は渋い顔をしちゃうだろうけど、ここでうきうきと彼氏ですって答える精神は悪いけど持ち合わせてはいない。

「いいわぇ、仕事が終わるまで待ってくれて、私も昔わね・・・」

ため息交じりに遠い思い出を懐かしむように加川さんの視線が宙に浮いてる。

「顔は見えなかったけど、いくつ?

彼氏はつくしちゃんと同じ大学生?

かっこいい?

性格はやさしい?

付き合ってどのくらい?

付き合うようになった気っ掛けかは?」

矢継ぎ早の質問に私が答える間はない。

それ全部話すとしたら20分じゃ足りませんけど?

仕事が始まっちゃう。

たぶん一晩でも語れません。

私の彼氏が道明寺司だと知られなかったことに安堵。

もし道明寺の顔でも見られてたものなら加川さんの興味は100倍は膨らんで仕事なんてどうでもいいッて言われそうだもの。

顔が見られてないだけでこれだから・・・

「つくしちゃんって英徳だったよね」

「え?」

英徳の名刺に心臓が跳ね上がる。

私の声は「ええ」、「ハイ」と公定の意味にとらえたように加川さんの質問は止まらない。

「F4って有名よね。

大学生になった彼らってもっとかっこいい?

大学で会える?」

年上を魅了ししてるのは美作さんだけじゃないの?

「ほら、つくしちゃんの彼氏の髪の毛がくせっけに見えたんだけど。

道明寺なんとかに似てるなって思ってね」

なんとか・・・

司って名前まではしらないんだ。

ほっとしたような・・・

がっかりしたような・・・

道明寺ならこの場で文句言いそうだけど。

「娘がね、英徳の前で待ち伏せして写真を撮ったりして夢中なのよ。見る?」

そわそわとスマフォを取りだした加川さんの指先は忙しく動く。

確かこの辺にあったんだけど。

次々と映しだされる画像の数は半端ない。

どれだけの写真があるのか。

それも結構有名なアイドルとか俳優とか

まさか、娘さんじゃなく加川さんがファンだったりして・・・

どんな写真があるのかもはっきりと確認できないままに加川さんの指先が止まった。

「つくしちゃん、写真は?」

「は?」

「彼氏の写真?

後ろ姿じゃなくしっかり顔が映ってる写真、持ってるでしょう?」

持ってる=見せろの脅迫。

いくつか私のスマホの中にも残ってるけど加川さんの隠し撮りの画像の数より負けてる。

「そんな、見せるような顔じゃないですから」

道明寺ごめん。

この状態で私の彼氏があんただとわかったら今日のバイト代はもらえそうもない。

「ねぇ、見せてよ」

「写真持ってないんです。まだつきあ始めたばかりで・・・。

そう!昨日がまだ2回目のデートで!」

なんだか昨日までに道明寺と感じていた絆が遠くなる気がした。

拍手コメント返礼

歩くみかん箱 様

そっち側~ににんまり。

お仲間~♪

> 彼氏はね〜、背が高くって〜、髪がクルクルで〜、坊ちゃんで、俺様で、それでね、それでね…

> 道明寺司なんですよーっなんて聞いたら、加川さんヒャッハーしちゃいますね(^^;;

彼氏自慢をつくしちゃんがしちゃったら・・・

するわけないか・・・

加川さんますます聞きたいこと増えちゃいそうですよね。

スリーシスターズ 様

なんだかわかるのコメにでしょう~とうなづく私。

聞きたくなりますよね。

背中を向けていたもきっと司君のオーラーは半端なかったはっず。

言われて気が付いたうるう年

そうだった29日は4年に一度のスペシャルデー。

もっとほかに書くお話があったかも(;^ω^)

ゆみん 様

なぜかコメント記録に『ぶっ』しか記録がされなかったです。

メールに送られてきた投稿の知らせには楽しいコメが書いてあったのにこれは奇怪な!

ゆみん様ごめんなさい~。