DNAに惑わされ 67

気が付けばこのお話長いですね。

13年から3年経っても終わってないからなぁ(;^ω^)

長男坊だけじゃなくつかつくも絡んでくるからなのか。

本当なら駿君も高校卒業してなきゃおかしい。

どこで終われるかがわからなくなってきてる今日この頃。

今日のUPで67まで書き上げてます。が、このお話72話あるんですよね。

秘密な内緒の話なんて番外編も書いちゃってますからね。

覚えてる方いらっしゃいますか?

初めての子供の一人暮らしが気になる親の心情を書いた短編。

こう様のコメントからの寄り道。

いただくコメントから別な方向に流れるのはとても多い私のパターンです。

秘密な内緒の話はこちらから

「まだ話は終わってねぇぞ」

「一方過ぎる話を聞くつもりはないから」

屋敷の使用人が困ったような表情で僕を見た理由がわかった。

道明寺邸の最奥、父さんたちの部屋。

ドアをノックしても反応がないからゆっくりと開けたドア。

その隙間10㎝から覗き込む。

今日は修学旅行のお土産持ってきただけだったんだけど・・・

ぎしぎしで、カーブを曲がるたびに蒼の身体が寄り掛かった観光バス。

あれはわざとだったって思ってる。

回ってくる飴やガム。

カメラのレンズが席の上からひょこっと出てきてどこで撮られたかわからない写真。

英徳の修学旅行にはなかったうるささと密着度。

一部屋8人で過ごすしたのは僕にとっての最高記録。

それでも最高の思い出になったのは、何気ない少しの時間でも菜花がそばにいたから。

気が付くと菜花の姿を探していた。

それを遮るのは蒼。

目の前で手を振られたり・・・

わざと身体を跳ねて僕の目の前に飛び込んできたやつ。

二人にさせないからって宣言した割には集まりそうになる同級生を蒼が引きつけて菜花と話せる時間を何気に演出してくれていた。

お調子者に見せておどけて、実際は気遣いができるやつ。

ますます、蒼好きになったって言ったらあいつはゲーと吐く真似でもするんじゃないか思う。

ありきたりなお土産をポケットに忍ばせて久しぶりに帰ってきた我が家。

日程で行った観光地。

有名な神社は学業だけじゃなく縁結びでも有名で、父さんたちに必要ないだろうと思いながら夫婦円満ってやつ買ってきた。

まさかの今これが必要?

父さんたちの喧嘩って派手なんだよな。

見た目が派手だからってだけじゃない。

まともに怒りを現す父さんに負けずに言い返せる人は母さんだけだ。

二人の会話の内容だと。

相談なしに勝手に父さんが何かを決めて母さんに一方的な最後通達の押しつけっ感じなのかな?

母さん・・・

それ・・・

今に始まった事じゃないだろう?

僕の存在を知らせるようにもう一度ドアをトントンとノックする。

振り返った母さんの赤い顔が僕を見つけて和らいだのわかった。

「駿、いつ来たの?」

父さんそっちのけで満面の笑みが浮かぶ。

そんな笑顔見せたら、それはそれでまた父さんが拗ねる。

僕を確認してフンとそっぽを向いた横顔は不満を露わにしちゃってる。

「帰ってくるなら連絡しろ」

「いれたよ。一時間前」

ポケットから取り出したスマホを確認して父さんがポケットに乱暴に戻した。

着信残ってたでしょ?

無言で心の中で小さく笑う僕。

「今日の喧嘩の原因はなに?」

なんてことを聞く気はない。

「旅行楽しかった?」

「まあね」

母さんは話題を変えたいっておもっている様子がわかりすぎる。

「高校の頃の修学旅行は、私はいけなかったからなぁ」

「海外にファーストクラスなんて修学旅行でありえない。

あの旅費があれば牧野家は3年は暮らせるもの」

僕もそうだと思う。

今回の修学旅行の費用・・・

英徳の中学の修学旅行より桁が違ってたからなぁ。

修学旅行に100万単位のお金がかかるって異常だと今ならわかる。

初めて僕も今回飛行機のエコノミーを体験。

あの狭さで数時間も飛行機に乗るのは苦難だと思う。

何かの罰って感じる。

それでもあのバカげた楽しさは修学旅行じゃなきゃ体験できないって思う。

「そうだ、お土産」

母さんに手のひらの上に置いた小さな白い紙袋。

神社の名前が赤く印字されたもの。

「お守り?」

上から覗き込んだ父さんがその袋を指でつまむ。

「俺に神頼みなんて必要ねぇよ」

「自分が神だと思ってるからね」

「悪いか!」

いま、まさにまた触発しそうな感じで睨み合う二人。

「それ、夫婦円満のお守りだから。

まぁ、どうせすぐに仲直りする父さんや母さんには必要ないだろうけどね」

僕の言葉に二人が顔を見あいあってどちらからともなく吹きだした。

「駿、お前が言うのは100万年早い」

僕の首を父さんの腕が絞める。

母さんには抱き付かれた。

「やめっッ」

くすぐったさでもだえるように身体を捻る僕に容赦ない二人。

久しぶりに親子でじゃれてる。

そんな感じはうれしくないってッ!

本気で喜ぶような年じゃないからッ!

拍手コメント返礼

スリーシスターズ 様

修学旅行のお話別に書くつもりだったんですが、書きだすと5話程度は言っちゃいそうだったのでささった流してすっぱばしてしまったの~

菜花ちゃんとのいちゃこらよりつかつくを絡めたほうがお話が進みますからね。

翔五郎さんただいま反省中だったりして~。

おおきちゃん 様

男の子って中学頃から身長も伸びて変声期もきて顔つきも男っぽくなって変わりますよね。

高校生の駿君との関係は理想かな?

うちの子も実は反抗期なかったんですよね。

のびのび育て過ぎなのかな・・・(;^ω^)

今日も楽しいお話を目指しますよ♪