愛 彷徨 人 (後編)
テーマは愛人
我が家を含め9人の魅惑の関係がここに!?
今回のお話はもちろんいつも書いてるテレビドラマの線上にあるわけじゃりません。
誘われてはみたがテーマが愛人で皆様普段書かないCPにも挑戦とか・・・
決まった時はどうする~ぅが第一声でした。
自分のブログ以外の公開なら何でもありと思ったもののやっぱりムズイ。
愛人となると誰の愛人?
つかつくは壊さないとしてもどうする?
ほかの参加者の皆様はいろいろ頑張って書き上げてくださってますが、私には無理。
つかつくに絡めるのも話がねぇ~
根本つかつく以外かけないのに愛人だよ~
そのままの漢字の読みかたで愛しい人で書き上げる手もあるがそれではイベントのインパクトは小さい。
3PとかBLとかやるか?
いろいろ考えた結果のお話がこれです。
今回司はつくしとの一夜を忘れちゃってるし、妊娠はさせるはと救いようのない状況を作っています。
しかもほかの女と婚約してる設定。
もちろん司は本気じゃないってところは救いがありますか、つくしを悲しませていることは間違いない。
わかってるのにフォローできないままつくしに去られちゃった司はある意味自業自得。
おい!しっかりしてよ!
叫びたい状況です。
それは私だけじゃないはず。
それでも今までのパターンが伏せんにあるので安心してみなさんが読み進めてる感じがひしひしと感じてプレッシャー。
つくしを助けるのが類じゃなくてあきらというのも珍しい。← これがなかないいんじゃないかと自分では思ってます。
実はもしつくしを妊娠させたと司が思う相手としたらF3の中では誰が一番ショックだろうと考えました。
自分に何かあったらつくしを託せるのは類だと司は思ってますから、類が相手だと、そうかと司も納得するところあると思うんです。
総二郎だといくかもって司も思いそうですしね。
あきらだと・・・
絶対つくしと恋人同士になりえるとは司が一番考えにくい相手なのではないかと。
まさかあきらが!ってね。
だから今回のような設定が一番司にはショックが大きいのでは?
つくしより司が傷つく設定は類よりあきらでは?
ということで今回の設定で物語を展開してみました。
さて、今回の後編は中途半端で続きを持たせて終わってます。
ハッピーになるのかそれとも切なく終わるのか・・・
いちゃこらで幸せな気分でお話を結ぶのが我が家の掟。
ひーさんそりゃないよ~
続きを~
なんてコメントがあるだろうなと予測はしてます。
私の中ではもちろん結末は考えてます。
いつも通りよ~
それでもあえてこのままで終わらせてみなさんなりの予想をコメントいただいて結末につなげてみるのも面白いのでは?
これぞ企画もの!
司の記憶も戻りハッピーな結末と思ったら、意外にもあきつくに変化とか?
または類が横から出てきてさらうとか?
さて自分ならどうする?
そう考えて是非我が家のイベントに裏で参加なんていかがでしょう?
そんなコメントも楽しみにお待ちしております。
「早かったね」
にっこりとほほ笑みながら振り返ったつくしの表情が凍りついたのが司にもわかった。
「道明寺・・・っ」
幽霊でも見たような驚き。
強張る表情を自分に向けるつくしになぜか司の心がチクリと痛んだ。
「なんの用?」
自分を見つめる司の視線から部屋の奥にあるベビーベッドを隠すようにしてつくしは振り向いた。
それでも小さなつくしの身体でも隠しようがないベッド。
いかにも子供部屋だとわかる可愛く彩られた壁紙。
それは司でもすぐにわかる。
ベッドの中がわずかに動くその動きにそのベッドが飾り物ではないことも司にはわかった。
赤ん坊?
誰の?
あきらか?
そんな噂は聞いたことがない。
牧野・・・
お前のか?
そんな驚きの中で司はつくしを見つめた。
直ぐに驚きは怒りと嫉妬がいれ混じる感情を司の中に燃え上がらせる。
「なんのことわりもなく俺の前から姿を消したのはこういう理由か」
ギラついた目つきと蔑むような視線がつくしとベッドの中を見比べる。
「俺はだまされていたわけか?」
蔑む表情はこれ以上に冷酷な表情は見られないほど司の整った顔立ちを引きだたせる。
悪魔の表情とはこれだと誰もが思うに違いない。
「誰の子だ?」
絞り出す声は冷たい刃となってつくしの肌を切り刻むように響く。
「道明寺には関係ない」
自分との一度の関係を忘れて司に自ら父親の名前を告げることなどつくしにはできなかった。
できれば思いだしてほしい。
蔑むように自分を見つめる司に今もまだつくしはそんな希望を持っていた。
そして・・・
まだ記憶の戻らない司に、子供を見られたくないつくしは、自らの身体でベッドをかくす態度を見せる。
その結果が自ら司に近づく状態に陥ってしまった。
「そうだな、今となれば誰だって一緒ってことだよな」
一歩足をすすめた道明寺と息が触れあうほどの近くなる二人。
ここまで近くに司を感じたことは久しぶりだ。
一気に司の熱が自分の身体を包みこむのをつくしは感じていた。
司の胸の中で幸福感は今も夢の中でつくしを幸せにする。
そして目覚めたつくしをこれ以上もなく不幸な気分に落ち込ませる。
「我慢するんじゃなかったよ」
グイッとつくしの両頬を挟む司の掌。
強引に上に持ちあげられたつくしの顔を覆い尽くすように唇が重なった。
「んっ・・・」
司を押し戻そうと力をいれた腕は司に握られてもう片方の腕はつくしの背中を包みこんで来る。
押しつけてくる道明寺の身体がしっかりとつくしの身体を抱きしめて離さない。
抗おうとすればするほど蜘蛛の糸に身体が絡めとれていく感覚に陥ってくる。
司の舌がつくしの口内を占領して遠慮なくまさぐる。
互いの呼気と熱が混じりあい深みを増す。
忘れようとしても忘れられに互いの存在を・・・
言葉では伝わり切らない熱情が隙もなく密着した身体から・・・
唇から・・・
染み入る様に伝わってくる。
あれほど打ち震えた怒りが司の心からも消えていく。
いつの間にか壁を背に押しつけられた体勢のつくし。
強引に膝を割って差し込まれた下肢。
押し上げるように揉み砕かれた胸元から身体をなぞるように滑り落ちた指先は一気につくしの下着を下に押し下げた。
無遠慮にグイッと花弁を押し広げる感触。
グチュッと聞こえた音は淫らに響く。
指先が動くたびに甘く痺れるような感覚が身体中を這いあがる。
司の乱暴な手管は自分に向けられた慟哭だとわかってる。
それなのに、司に求められる喜びは1年以上経過しても身体が覚えてるとつくしにしらしめる。
貫かれる痛みはあの時の感覚を鮮明につくしに思いださせた。
愛してると何度となく耳元で囁かれ一つになった喜びでつくしの瞳から涙がこぼれた。
司から与えられる痛みが幸せに変わる瞬間が確かにそこにあった。
どうしてあの時の記憶が司からすっぽりと抜け落ちてしまったのだろう。
これ以上に残酷なことはないとつくしは司を恨みたくなる。
それでも身勝手に自分を貫き腰を揺らす司から逃げだせずにいる。
司のもとから離れることはしょせん無理なのだと身体は簡単に心を裏切ってしまう。
まだ婚約してるんだよね?
司が婚約してる事実を知りながら司の行為を受け入れる自分が許せるはずがないのに、司から与えられる喜びを拒めない自分が悲しくなる。
「牧野・・・」
つぶやく甘い声と愛し気に自分を見つめる司の熱のこもる瞳を見た時。
つくしは自ら司を求めるように司の首に腕を巻き付けてしまっていた。
乱れた息が互いの唇をなぞる。
貫いたままつくしの中で大きく跳ねた熱はそのままじかにつくしの中で精を吐きだしていまっていた。
俺・・・
なにか大事なこと・・・
忘れてないないか?
夢中になる行為の中で感じた熱は確かに以前に経験した何かと重なる。
牧野・・・
お前は俺以外のやつと・・・
そんなこと信じられねぇよな。
政略結婚なんてしない。
俺はお前と一緒にいたい
すげー幸せ
愛しさがこみあげて世界中に牧野を愛してると叫びそうな自分がいた。
確かにいた。
それは夢では片づけられないはっきりとした感動。
現実と幻の中を彷徨い泳ぐような不安定な狭間の中で抗う感覚に司は溺れそうになる。
ゆるりと動いた小さな腕は毛布からはみ出るように動いて、その存在を司に見せ占める。
誰の子だよ。
俺の子だったら・・・
いや俺の子供じゃなくても・・・
「誰の子だ?」
乱れる吐息の中でどうでもいいと思えても司の口からつくしを責めるようにその問いかけが自然と盛れてしまった。
「ごめん 、今はまだ言えない」
これほど哀しく切なく自分を見つめるつくしを司は知らない。
「牧野・・・
俺・・・
それでもまだ俺は・・・
お前を・・・
あきらめられない・・・」
自分の迷う想いをぶつけるように司はつくしの口をもう一度深く塞いだ。
拍手コメント返礼
スリーシスターズ 様
無事公開できました。
私も実は続きがきになるの~
どうするか、どうすれば面白くなるか、
何度も手直しして書き上げた愛しい作品になりました。
続きを書くときはじっくり練り上げて時間をかけて仕上げたいと思っています。
その前に頭を切り替えて連載に行きますね。
やなぎ 様
司君の記憶はどう思いだすんでしょうね。
まさか!思いださないとかもあり?
赤ちゃんを見ても、空気感染?って思って堂々巡りの司見て見たいなぁ(笑)
たけうさぎ 様
第2子ご懐妊があってもおかしくないですもんねぇ。(;^ω^)
ゆみん様
久しぶりのコメがうれしかったので返信不要と書いてありましたがお返事しました♪
>つくしちゃん贔屓の私には愛人ってのが何だかね…って思いつつとうとう読んじゃいました!
いろいろ考えながら読まれた方多かったみたいですよ。
今までこのブログで書き上げたものを壊すことはできませんでした(;^ω^)
いい意味での予想外な感じを楽しんでいただけた様なのでほっとしてます。
ずんこ 様
お久しぶりです。
覚えてますよ♪ずんこ様
コメントに迷うほど読んでいただき作者冥利に尽きます。
ありがとうございます。
最近私も忙しくて更新する時間を見つけるのに苦労してます。
これからも訪問時はなにとぞ来たよとお知らせくださいね。