Best Friend’s Girl
rain様のリクエストにお応えしてEXILEのBest frien's girlを題材に書いてみました。
歌からの題材って初めてす。
結構難しいですね。
でも聞いた途端に花沢類の想いと重なってしまいました。
せつないバラードの歌、
聞いてキュンとなりました。
誰よりも好きなのに
誰も知らないmy love to you
君だけを見ているよ
もう完璧に類ですね。
*「疲れちゃった」
ハァーと小さなため息一つ。
いつもの愚痴とは違う雰囲気に胸がキリッと小さく痛む。
誰よりも好きなのに・・・
閉じ込めた気持ち。
牧野のせつなそうな表情がそれを呼び覚ます。
「司と喧嘩した?」
いつもの様な負けん気さからは程遠く肩を落とす牧野。
「無茶なわがままはいつものことなんだけどね・・・」
抱きしめたい衝動は突然に湧き上がる。
そこにまだ忘れられない想いがあることに気がついて肩を抱こうと回した腕を引き戻した。
黙ったまんま二人並んで座る昼間の構内のベンチ。
人影もまばらで僕らに目を止めるものは誰もいない。
「独占欲がひど過ぎて困る」
頭に思い浮かべてるのはきっと司のこと。
力なく笑った頬が赤く染まる。
司のわがままに振り回されて涙を流す牧野の細い肩を抱いたのは1年も前の事。
司のことにが忘れられずに悲しむ牧野が愛しくて・・・
恋しくて・・・
ただ・・・
・・・・・ただ・・・・・
守ってやりたかった想い。
あの頃からの気持ちは今も変わってないと頬を染める牧野を見て傷む心が教えてくれる。
込み上がる思いを口にしそうで笑顔だけを向けてそして口を閉ざした。
牧野の声だけが耳の奥へと響く。
人を欲する思いは止めようがなくって・・・
貪欲なはずなのに・・・
「花沢類に喋ったら元気が出た」
思い切り俺に司の悪口を言ってにっこりとほほ笑む牧野。
それが・・・
俺の気持ちを躊躇させる。
その笑顔が見たいんだ。
司のことを話す表情もうれしそうにはしゃぐ様に変わってきた。
俺にはそんな表情はさせられないだろうね。
これからも・・・
この先も・・・
君はただあいつだけを見つめてる。
「愛してる」
そして・・・
その言葉をまた心の奥に閉じ込める。
永遠に・・・
you’re my best friend’s girl
拍手コメント返礼
栞様
類視線からお話を書くとどうしても切なくなってしまいます。
リターンズでは類を選んでも仕方ないお話の流れだと感じていたんですけどね。
やっぱし司だったもんな。