木漏れ日の下で 22

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-From 1 -

NYからLAX。

到着したのは夕刻過ぎ。

気温の差は10度。

コートなんて必要ない。

って・・・どうするんだ?

私の格好は真冬のまんま。

着るものから困りそうだ。

それよりも気になるのは道明寺のこと。

きっと怒ってるよね。

「気にしないで大丈夫だから」

気楽にお姉さんに言われても・・・

1日目で道明寺を前に寝てしまった私。

2日目に何とか仲よくできて挽回しすぎるぐらいの甘い仲になった。

そして今日は無断で外泊。

明日も帰れそうもない。

ジェットコースター並みの落差。

予測できない不安の恐怖。

ギャーと悲鳴をあげても落ち着けるはずがない。

「つくしちゃん」

明るく私を呼ぶお姉さんの声。

そのまま迎えの車に乗り込んで空港を後にした。

「今日はゆっくり休んで、明日は一緒に楽しもう」

「ロスで行きたいところは?」

突然言われても全く考えてもいなかった。

ハワイとかNYしか頭になくて、ロスで浮かぶのはディズニィーランドって・・・

お姉さんと行く本場ディズニーランドの旅ってフレーズを浮かべる。

場違いな気がした。

門を過ぎてからも走る車。

10分後にようやく見える邸宅。

さすがはアメリカだ。

東京ドーム何個分という説明が使えそう。

吹き抜けの天井と大階段がのびる開放的な空間。

日本の屋敷より大きいって冗談じゃなかったんだと溜息しか出ない。

道明寺の部屋だと案内された部屋。

もう何を見ても驚かないと思ったはずなのに滅多に使わない部屋がこれって、溜息しか出ない。

アーチ形の窓やドア、景色を見渡せる大きな窓にルーフデッキ。

ビリヤード台が置かれた部屋の隅にはバーと暖炉。

その部屋を通ってドアを開ける。

寝室も寝るだけには勿体ない様な広さ。

クローゼットを開けて、袖と裾を曲げてきれば寝巻ぐらいは道明寺のを着れるんじゃないかと物色する。

えっ・・・

これ女性ものだ。

日本製のMサイズのパジャマを見つけた。

下着もある。

ブラも私のサイズって・・・

誰が準備させたのか?準備したのか?

私のサイズ知ってるって道明寺しかいないよな。

考えたら顔から火が噴き出しそうだ。

クローゼットの右半分にかけられた女性ものドレスにスーツにカジュアルな服に靴。

ここまで準備してあるってすごくないか。

いつかはここに道明寺は私を連れてくるつもりだったのだろうか?

「当たり前だろう」道明寺の声が聞こえてきそうだ。

プルーッとなる携帯。

「道明寺ごめん」声を聞く前に謝った。

「お前のせいじゃないのは分かってるから」

耳元に聞こえる懐かしい声。

まだ離れて十数時間しか経ってないのに抱きしめられた腕の中で聞きたくなる。

ついこの前まで数週間も離れていたのがウソみたいにわがままになる思い。

「明日の夜にはそっち行くから待ってろ」

その声が優しくて・・・。

暖かくて・・・。

緩やかに私の身体を包む。

「もっと何か喋って・・・」

「何を?」

「声をもっと聞いていたい・・・」

甘えるようにつぶやいてしまってた。

「仕事できなくなりそうなこと言うな」

くすぐったい声が耳元に響いた。

この後は・・・

いよいよロス~

これで終わってもいい様な・・・(^_^;)

後はお決まりのパターンになりそうだと思うんです。

終わりですッて言ったら司にボコられる!それとも読者!

拍手コメント返礼

annie様

『お姉さんと行く本場ディズニーランドの旅』わたしも喜んで参加したいです♪

b-moka

ロスに司が来たらもとのつくしちゃんに戻ってたりして(^_^;)

「昨日の素直なかわいいのはどこだ?」と司が探してたりして♪