駿君の家族日記 2(watcher )
駿君の家族日記。
1話からの続きのお話になります。
*僕は英徳幼稚舎年長組の時から茶道を習っている。
もちろんお師匠様はお母さんのお師匠でもありお父さんの親友でもある西門総二郎。
僕には総パパと呼ばせている。
お父さんの生涯の親友は『総パパ』『あきパパ』『類パパ』と僕ら兄弟に呼ばせてる。
小さい頃はお父さんが4人もいると勘違いしていたらしことは僕の記憶には残ってない。
お父さんは「おじさんと呼べ!」なんて今でも不満そうな顔をする。
小さいころから呼んでいるからなかなか僕らも言い変えることはできない。
お母さんはにこにこと見てるから問題はないと思ってる。
パパ達にまとわりつく僕らを見ながらお父さんは最初に妹を抱き上げる。
そしてパパ達に最後は「お前ら!早く結婚しろ!」って、叫ぶんだ。
パパが怒っても動じない総パパ、あきパパ、類パパを僕はすごいと思う。
今日は週1回の練習日。
総パパの前で茶を点てる。
抹茶の苦さにも慣れて今はおいいしいと思えるようになった。
でも1番好きなのは甘い和菓子。
おいしそうに食べてる僕に「やっぱ牧野の血だな」ってクスッといつも総パパはうれしそうに笑うんだ。
牧野ってお母さんがお父さんと結婚する前の名前らしい。
「道明寺と呼ぶのは呼びにくくてつくしと呼ぶのはお父さんが許さない」と、あきパパが僕にこっそりしえてくれた。
「駿は素質ある」
褒められて悪い気はしないけど「俺の後を継ぐか?」
聞かれるのは困る。
総パパのお母さんからも「うちの子になる?こんな孫が欲しいのに~」と抱きしめられるからこれも困るんだ。
「総パパ、早く結婚した方がいいよ」
「相手がいればな」って、いつも同じ返事が返ってくる。
「駿のママが俺と結婚してくれればいいんだけど」
言われていつも「ダメ」と叫ぶ僕。
おかあさんは、僕と結婚するんだから!
一度お父さんの前で叫んだら「お母さんはお父さんと結婚してるから無理だ」と言われた。
それが僕とお父さんとの初めてのケンカだ。
お母さんが、「お母さんも駿と離れたくない」って抱きしめてくれて僕が勝った。
今日もそんな僕をからかうようなやり取りをして総パパはにっこりとほほ笑む。
総パパなら僕の疑問に答えてくれそうだ。
「ねえ、総パパ聞きたいことあるんだけど・・・」
「なんだ」
「あのね、この前、お父さんたちケンカしてたみたいでね」
俺達の前でもよくやっていたぞって、優しくほほ笑んだまま僕の前に膝をつめる総パパ。
早く言えみたいにあたまの上に大きな手のひらがポンと置かれる。
「仲直りするのに下着って関係あるの?」
「ん?」
「あのねお母さんがぼくたちの着替えをいつも準備してくるれんだけど、この前の朝お母さんにお父さんがこっちの方がいいみたいに言ってお母さんの下着を準備してたんだ」
「それで仲直りできるの?」
僕は時々戦隊のキャラクターがいいとか言ったりするけど・・・。
下着を変えても何も起こる訳じゃない。
ただうれしくはなる。
「ブッ!ハハハハハ!」
一瞬困った様な顔になった総パパが大きな声を立てて笑った。
僕そんなにおかしいこと聞いたのかな?
言っちゃいけなかった?
「駿、お前も大変だな。あいつら子供の前で何やってんだ」
そう言ってまた笑う。
総パパの機嫌のいい顔で僕は安心した。
「仲よくできると思う」
「駿、あと10年もしたら俺がしっかり教えてやるから」
「あっ、でも俺に聞いたことは内緒にしておけよ」
「そうしないとお前のママに出入り禁止にされてしまうからな」
そしてうれしそうにまた笑う。
下着がお気に入りに変われば、僕は強くなったみたいでうれしいけど、お母さんが僕に「こっちを着て」って言うことはない。
お母さんの好きなものと僕の好きなものが一緒じゃなきゃうれしくないと思う。
それで仲良くなれるの?
お母さんは困った様な顔してて、お父さんはすごく楽しそうな顔をしてた。
大人の世界はわかんない。
駿君の疑問を思いついたら聞くのは誰だろう?
そんなことから思いついたお話です。
この後絶対あきらにも伝わってるだろうなぁ~。
拍手コメント返礼
りんごじゃむ様
>やっぱりF4って紳士でかっこよくって、みんなからモテモテなのに永遠に鈍感つくしのナイトでいてもらいたい
そうなんですよね。
私も根本はそうなんですけど、みんなに幸せになってもらいたい気もあって(^_^;)
きっみんな結婚してもつくしのナイトなのは変わりがないと思うのです。
贅沢だ~
このお話でも道明寺一家中心でホンワカに楽しんで頂けたらと思います。
だからF3も独身のまま?
鹿児島も雨がひどいみたいですね。
今日も降ってますよ。
早く止んで欲しいものですよね。
みほ様
コメントありがとうございます。
駿君の相談相手総二郎とあきらに賛同ありがとうございます。
そして一番大事なところは類!
そんな関係に思えるのです。