玲子さんの婚活物語 12

玲子さんと甲斐君はうまくいったけど・・・

誰か忘れてませんか?イチャイチャするのはそのあとでお願いします。

そんな感じの続きです。

女子W杯日本決勝進出 おめでとう♪

今日4時からテレビの前に座って応援してました。

・・・で、まだ・・・頭が切り替わってないのです。

キリ番ゲット御礼

987654番 かな様

 お友達に聞いて訪問してくださったのですね。

 ドラマも漫画も見てなくて気にいっていただけたなんて嬉しいです。

 ありがとうございます。

1000000番 けい様

けい様3回目のゲットですよ記録更新してますね。

それも記念すべき100万です。

ブログ開設して2年目を待たずしての100万HITです。

ありがたいです。

次のキリ番は1111111番です。

 *

「君はいいの?」

「何がですか?」

「相手見つけなくて」

「・・・もういいです。たぶんもうここには来ないと思いますしね」

甲斐さんと玲子さんを見つめながら、玲子さんの策略に乗せられたんだと気がついた。

それでも憎めないのは二人とも私は大好きだからに他ならない。

どうして玲子さんは甲斐さんが自分を好きだと気がついたのか、そこは後から追求する権利が私にはあると思う。

なかなか行動を起こせない甲斐さんの尻を叩く為に婚活すると見せかけて甲斐さんを焦らせた玲子さんの作戦勝ちというところか。

やるな玲子さん。

クスと小さく笑っておめでとうございますと心の中でつぶやいた。

・・・でも。

ここで私を引き入れる利点はどこだったのだろう。

私はいらないんじゃないだろうか?

私の役目ってなに?

私の目の前に厄介な加川さんの息子が立ってるし・・・。

これどうすんのよ―――――ッ。

たぶん加川さんの息子と知らなかったら警戒もせずにこやかに笑ってその場を軽く流すことができたはずだ。

やけに私に興味を示すお節介も無視を決め込むことができたと思える。

「まだ、会ってるの?」

当たり前の様に私の横に並んで右手に持っていたグラスを私に「ハイ」と差し出して加川拓斗はほほ笑んだ。

「会ってるって誰にですか?」

そのグラスをぎこちなく受け取った。

口の中にジュースを流し込んでも喉の渇きは収まりそうもない。

警戒信号はピカピカと光りだしている。

「子供の、父親。花沢物産の息子だったよね」

人懐こい笑顔はこの人の、人の良さを感じさせる。

数年前私の彼氏に仕立てた花沢類を未だに信じてるあたりは気の毒にも思える。

物事を素直に感じる人なのだろう。

これに自己流の判断、勘違いがなければうまく恋愛が出来るタイプじゃないだろうか。

でもあの加川さんがお姑さんじゃ、お嫁さんがかわいそうかも。

私のお姑さんも半端なく緊張するけどね。

加川さんよりはまし!

本当か!?

「時々は・・・」

花沢類とは時々は会っている。

子供の父親じゃないと何時誤解を解くか?

それを今頭の中で必死に計算する。

「子供の父親は別な人です」

なんて言ったら加川拓斗は面食らった顔するに違いない。

そして今以上に変な感じで話が折れまがって、悲劇の物語が作られる可能性がある。

加川拓斗の頭の中では私は子供の為に父親を求めて婚活してる健気な女性に想像されてるのだから。

下手にしゃべって司の耳にはいったら、それが一番困る。

あと1,2時間もすれば私はこの馬鹿げた玲子さんのシナリオからは解放されるのだから。

あと数時間加川拓斗をやりすごせばいい。

そうすればもう会うこともないだろうから。

「子供も会ってるの?」

「会ってますけど」

F3、3人そろって駿と遊んで、面倒見てくれてパパなんて呼ばせて親子の疑似体験を楽しんでる。

加川拓斗の質問の意図が分からず無難な答えを探しては言葉少なに返事をした。

「それでも結婚しないんだ」

「はっ?」

少し怒りをにじませた表情。

「最低だよな、そいつ」

なんだか熱を帯びてやけに熱くなってないか?

「あなたが怒る必要はないと思いますけど」

「男として、許せないんだよ」

「僕に任せて」

え?へっ?えーーーーーッ。

警戒警報はけたたましく鳴り響いて赤いライトをクルクルとまわして光り出す。

任せてって・・・

なにするつもりだーーーーーーッ。

「任せられません。私にかかわってもらわなくていいですから!」

私から離れて行く加川拓斗を追いかけて食い下がった。

「心配しないで」

心配ってそれが心配なんです!

「本当に大丈夫ですから」

「君は優しいんだね」

優しく見つめられて、私は思わず動きを止めて言葉を失っていた。