ソラノカナタ 38

昨日は今までの疲れが一気に飛び出したようで・・・。

それなのに、娘の入学式が終わって通学路を自転車で往復。

片道3キロ弱、30分以上自転車を乗るなんてめったにないんです。

TDLの旅行では4日間一日20000歩は歩いていました。

疲れがたまらないはずはない!

日頃の運動不足が響いています。

回復するのに司のつくしのような存在が居ればいいんですが・・・。

ドリンク剤でもお供に更新をお届け♪

何を書きたかったのかすっかり忘れてる私(^_^;)

PW申請のお知らせ。

本朝15:00までの申請の分はすべて返信しております。

文字化け、エラーで返信できなかった方が数名いらっしゃいます。

まだ返信メールが届いてない方は申し訳ありませんが再度ご連絡をお願いします。

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「エイミがどうして日本にいる?騒ぎを提供するようなまねをして・・・」

「ジェームズ、これをどう説明するつもりだ」

腕組みをしたままテレビの画面をにらみつけるようにアル王子はつぶやいた。

テレビの中では空飛ぶ絨毯に乗った5人組の飛行機のCMが流れている。

「いいのかこれ、俺たちJALのCM出ているのに」

「お前真面目だな」

ジェームズさんの真面目な顔がにっこりと笑みを浮かべてアル王子から少し離れたところで足を止めた。

「エイミ王女の行動は私の管轄外ですから」

「空飛ぶ絨毯でもあれば簡単に逃げ出せるのですが・・・」

CMを見てからのとっさの引用。

洒落たところがあるって感心している場合じゃない。

逃げるって・・・王女から?

日本にはどこでもドアって空想の道具もありますけど?

冗談を言える雰囲気じゃない。

ここにいたら私にも危険が及ぶ可能性は大。

それでなくても王子が結婚する相手が私!みたいな王女の発言は、ワイドショーのレポーターが飛び付くネタを最大限に提供している。

私が道明寺と関係があるってバレたらなおさら絶好の餌食だ。

ばれないうちに退散!

それが物事を最小限に食い止める鉄則。

「相変わらず牧野と居ると面白い」

「えっ?」

「困っている表情が出ている」

落ち着いたままの雰囲気で花沢類がクッと笑顔を私に向ける。

相変わらずの優しい表情。

ホッとする安心感。

緊張感が解けそうになるのは花沢類がそばにいるからだ。

これが道明寺だったらけんかになりかねない。

道明寺の不機嫌の要素は道端の小石みたいにそばにいくつも転がっている状態だ。

「あの・・・私の役目は、なさそうな気がするのですが・・・」

「確かにそうだね。牧野帰ろうか?」

私の声にすぐに反応して花沢類はしっかりと私の手を取る。

うっ・・・手のひらを包み込む温かな感触。

道明寺以外と手をつなぐって花沢類だけだ。

少し照れる。

絶対道明寺には見せられないって思いながらも、その手をはねつけるに事が出来ずにいる。

それはここから花沢類なら私を連れだしてくれるっていう期待。

けして恋愛感情じゃない。

道明寺と手をつなぐほどドキドキはしてないのだからね。

ここでも一番気になっているのは道明寺で・・・。

それ以上もそれ以外も存在しない。

あの時、裏切られたって感情は、何があっても道明寺から離れられないって自分の気持ちを気づかせてくれた気がする。

「確かに、殿下とつくしが一緒だとまずいかもしれませんね」

ジェームズさんの声にアル王子は黙ったまま眉をひそめてる。

私に何も言わないアル王子を気にかけながらも玄関まで歩いて扉に手をかけた。

この屋敷にいたのは車に乗っていたより短い時間だ。

カチャ。

えっ?

音を立てたのは私の手のひらじゃなく外から回された扉の開く音。

スーツに長い手が横から伸びてドアを開く。

目の前にはさっきテレビに映っていたアル王子に面差しの似た女性。

淡い色のツーピースに映える金髪の髪が柔らかく肩を覆う。

テレビより実物のほうが綺麗だ。

・・・って。

えっ?

ぁあ?

思わず振り返って部屋に引き返してテレビの画面を見る。

まだテレビの中に目の前の彼女はいる!

これって生中継じゃなかったんだ。

交互に見てそしてまだ驚いたままの私。

いつの間にか屋敷の中に私も花沢類も戻ってしまっている。

「あなたが、つくしね。キュート」

さっきテレビから聞こえていた声が目の前に迫る。

コツコツと響いたヒールの音は私と対面して止まった。

返事もできないままの私の目の前から一瞬にして消えた彼女。

と、思ったら、首に両手が巻きつかれて抱きしめられていた。

美人にキュートって突然言われてどう反応するのか未体験。

それも初対面でいきなり抱き着かれてる。

身長差だけなら男性に抱き付かれてる感覚。

相手が男性なら完璧に引いている。

「あっ・・・初めまして」

肩に置かれたままの顔。

触れ合う頬。

この状態でも、はじめましてのあいさつでいいのかな?

両腕はだらりと下げたまま抱き付くべきか、離れるべきなのか悩んでいる。

「久しぶりの再開の私にはキスしてくれないのかな?」

さっきの迷惑気味の表情のアルはどこかに行ったように優しいまなざしを王女に注いでいる。

あの言いぐさのわりには仲良しだったんだ。

「お兄様を忘れたわけじゃないから」

私から離れた王女がアル王子の頬に軽く唇を押し付けてかわす抱擁。

そのままの流れてジェームズさんの頬にもキスを落とす。

そしてその流れは花沢類まで進んでかるく抱擁した。

たんなる挨拶だと思っても見とれてしまいそうな自分がいる。

そういえば私の頬にも王女の唇がかすかに触れてなかったっけ?

私と王女はみんなにはどう映ったのだろう?

テーマパークで人気者のキグルミに飛びつく大人のイメージ?

高尚な想像は出来そうもない。

「さっき、ここから出て行こうとしていました?」

私に振り返った王女が何かを思い出したようにつぶやいた。

「私の役目は終わったようなので帰ろうかと思っていたのですけど」

「今は、やめた方がいいわ」

「えっ?」

「日本のカメラマンもしつこいのね」

クスッと子どもみたいな笑顔を王女に浮かぶ。

「牧野」

窓際の壁に体を隠すようにして指先で作るわずかなカーテンの隙間から眺める視線。

「なに?」

カーテンの前を横切ろうとした私を、慌てたように花沢類の腕が掴んで一気に胸元に引き寄せた。

「カーテンに影が映るよ」

花沢類の身体にかばわれるように視線だけで覗き込む窓辺の風景。

屋敷を囲む壁の上から出ている腕。

その手には握られている望遠の付いた一眼レフカメラ

窓の中を覗き込むように狙ってる。

「張られているみたいだね」

「ここって、裏口あるかな?」

見上げる花沢類は無理かもって表情を浮かべている。

「エイミ!」

後ろの方でアル王子の唸り声が聞こえた。

拍手コメント返礼

Gods&Death様

悪戯も明るいイタズラを目指しています ← 「目指すな!!!」by司

>エイミって確か‘イケメンですね‘に出てたジェルミの恋人か幼馴染がエイミ王女だったような?

いましたね。幼馴染。

名前までは覚えてないですけど(^_^;)

b-moka

学校に無事に着いたか、家に帰ってくるまでドキドキでした。

今日は雨が降ってるのでまたドキドキ。

子どもの方があっけらかんとしております。

こちらは中学までは給食なので昨日から楽しています♪

王女は何がしたいのか?

お楽しみに♪

なおピン様

こちらもどんよりとした曇り空が昨日から続いております。

それでもなおピン様のおかげで私のテンションは高くて♪

もう♪どうしましょ♪

しばらくは頭の中がピンク一色ですよ♪

おバカなお話を書いてしまいそうで怖い(^_^;)

> いやぁ~、しょっぱなに松潤と翔くんを感じれるとは・・・それだけでもう笑みがこぼれましたよ!!私も、あの会話 翔くんが素で生真面目な松潤の事を言ってるように思えます。微笑ましいです。

あのCM好きなんですよね。

気になるものはすぐに小説に取り入れたくなる癖ができているような気がします。

新しいオリキャラはまだ出来上がってませんがここから動き出すんですよねエイミーちゃん♪

司まで登場したらどうなるんだろう・・・