思い出は虹色に輝く8

大学コンビのお話は『花より男子 リターンズその後』で書ききれなかったお話を追加して書いてるような感じでしょうか?

無邪気に司にで遊んでるF3が何気に好きなんですよね。

*

「キャー、撮れた!」

「ほら、F4全員が写っている」

近場から聞こえてきた甲高い声。

思わず覗き見た携帯の画面。

つーか、わたしにまで画面を見せる知らない女性。

喜びを分かち合いたいのか、見せびらかしたいのか・・・。

どっちだッ!

そんなに喜ぶ写真って・・・。

画面の端に写る正面の顔は美作さん。

その肩に覆いかぶさる道明寺の顔半分は見えない。

西門さんは右端にちょこっとの横顔。

花沢類は後ろ姿だけ。

確かに全員は写っていた。

「なかなか4人一緒って撮れないんだよね」

うっとりとした表情はそのまま溜息をついて携帯を眺めている。

その顔が「キャー」ともう一度、嬉しそうな声を上げた。

わくわく感の興奮気味のテンション。

今にも飛び上がりそうな雰囲気の彼女らを追い越して徐々にアップになる華やかなフェイス。

「牧野」

その声に一斉に注がれる私への視線。

はーあ・・・。

なに?

だれ?

どういう関係?

的な疑問の感情をのせたままの遠慮ない視線にさらされている。

写真を撮るのなら今ッ!

彼女らの見とれている表情は道明寺を眺めるのに夢中で携帯のカメラの存在は忘れてしまっているようだ。

そして道明寺の後ろにF3がそろった。

私の目の前に並ぶF4。

壮観な眺め。

「かっこいい!」

「モデル?」

「撮影?」

まばらに聞こえる声はF4を知らない歩行者の視線も集めている。

4人は何でもないような慣れた雰囲気。

注目を集めるのも当たり前のまったく、気にしてない無視した顔が目の前に突き出された。

思わず首を引っ込めて距離を取る私の頬は少し熱い。

「どうした?」

「なんでもない」

F4がそろうと見慣れている私でも見惚れてしまう。

別に道明寺に頬を染めたわけじゃない。

言い聞かせている時点で道明寺のことだけを考えている自分に気が付いている。

目の前で動く唇のつややかさ。

図書室でのキスを思い起こすには十分すぎる艶めかしさ。

距離が近すぎッ。

「逃げろ」

声と同時に掴まれた手首。

力強く感じた瞬間に駆け出していた。

後ろを触り返って見えた美作さん、西門さんに花沢類のにこやかな笑顔が見えた。

もう邪魔しないって言っている感じに見送ってくれていた。

道明寺の背中を見つめたまま公園の中を通り抜けて走る。

空の真ん中から降り注ぐ太陽の光も木々に遮られてまばらな光を路上に差し込んでいた。

「ねぇ?」

「なっ?」

「大丈夫みたいだよ?」

「あっ!」

足を止めて振り返った道明寺は乱れた息のまま私を通り越した視線で周りを眺めている。

「油断できないからな」

「見送ってくれていたもん」

「信用できねェ」

汗ばむ額にくせ毛の髪が直毛に張り付いている。

無意識に直そうと触れた指先。

嫌がる様に道明寺の指が私の手首をつかむ。

道明寺の頬からなぞる様に指先が動いて唇まで落ちたところで手のひらに柔らかな感触を押し付けられた。

えっ・・・。

あっ・・・。

静かに閉じられた瞼。

長いまつ毛が振動して手のひらに柔らかく触れる。

横顔から正面に戻った瞬間に見開いた瞳がじっと私を見つめている。

瞳の中の輝きが私の甘酸っぱい感情を刺激する。

逃げるように腕を引き寄せた行動は、そのまま道明寺の身体を自分に引き寄せてしまっていた。

こんな時の反応にまだ慣れていない。

「久しぶりに会ったのに邪魔が入り過ぎだよな」

手を握られたままの状況で不満げな声がつぶやく。

「大学で会えばこんなもんでしょ」

離れたくなさそうに道明寺の指が私の指に絡んでくる。

照れくさくてうれしい感情はそのまま指の動きを軽やかにしているようだ。

「夜まで待てそうもねェ」

躊躇なく動いた道明寺の動きに抗う暇もなくて、胸の中にギュッと閉じ込められてしまっていた。

拍手コメント返礼

なおピン様

御疲れです♪

F4が勢揃いの画像。

どんなのでも欲しいですよね。

ファイナルの場面は確かにおいしい。

ブログ村・・・。

200を超えてました♪

ゆげ様

生ころがしプチはただいま119票で~す♪

案外多いなぁと思ったのが実感。

実は私もこっちが書きたい!

ハプニング大賞懐かしいですね。

100万円もらったんですよね。総二郎のNG♪

確かに松潤のNGはなかったような・・・。