はぴまり JOYFUL 6
月一の更新で申し訳ないです。(^_^;)
つかつくに頭の中は5分の4は埋め尽くされていますのでご容赦をお願いします。
何時になったら北斗と千和の赤ちゃん登場するのだろうか・・・。
「やっぱり、納得いかない理不尽だよ」
あれ?私は何を怒ってるんだ?
「けっ・・・結婚てものは、やっぱり好きな人とするもので・・・」
20才も過ぎてこういえる私も青臭い。
「じゃ、俺に惚れれば」
事もなげにしれっと呟いたのは北斗。
こここれは・・・
何処かで聞いたセリフ。
「バカですかこの人!」
この時は完璧に頭のトサカが立ったんですよねッ。
いまさら結婚のことで言いあってるってなんでだ?
無理やり北斗と結婚して小鳥遊から間宮に変わって・・・
私の身に危険が迫って事をかたづけるために北斗と離婚した。
「じゃ、また、私と結婚してくれる?」
流れる涙が止められなくて、北斗の顔がぼやけてあんまり見えなくて・・・。
「ほとぼりが冷めて、危険が去ったらなんどでも・・・」
「俺はもう、お前以外を嫁にする気はないよ」
私を抱きしめた北斗の温もりと優しい声は今での耳の奥に残る。
なのになんで、ムカっとしてる私がいるの!
間宮からお母さんの姓に戻った北斗。
その北斗と結婚式もあげて、三浦千和になって、妊娠もしてるはずで・・・
無意識に手のひらをお腹に当てて確かめる。
少しポッコリとなったお腹。
大丈夫だ夢じゃない。
太っただけってオチはないよな?
ゆるゆると瞼を開けて確かめる。
視線の先がお腹まで行かない。
目の前の物体を指先で確かめる。
触って、撫でて、揉んで・・・
視線を遮るガシッとした筋肉質の触感。
なにこれ?
腕?
首を上に向けたらすらりと通った鼻筋に長い睫毛。
ほほほっ北斗!
シッカリと私の身体を包み込むように腕が私の上半身を掴んでる。
今いるのはベッドの上で・・・
夢か・・・。
理不尽だと叫んでた自分が夢だった。
夢ならもっといい夢を見たい。
自分が見た夢に文句を言ってもどうにもならない。
なのにしっかり苦情を言ってしまってる。
妊婦の身体は朝の時間が億劫で眠気はなかなか収まらない。
それでも今日も出勤だと北斗の温もりの中から抜けだしてベットの上に体を起こす。
つわりも何とか収まって朝ごはんの用意もご飯の匂いに我慢する必要もなくなった。
私に変わって朝ごはんの準備をしてくれた北斗。
「俺が朝食作ったら悪いのか」
「いや・・・うれしいけど」
片付けの苦手な北斗を知ってれば料理に不安を感じるのは仕方がないと思う。
「一人暮らしが長かったからな」
食卓に並べられたトーストにサラダにスクランブルエッグ。
見た目も意外にホテルの朝食と引けを取らない美しさに仕上がってた。
味もおいしかった。
北斗って整理整頓以外は何でも出来る人だったんだと見直した。
「御馳走様でした」
食べた食器を持って行った台所。
なに!これ―――ッ。
3日分は片付けてないような台所の散らかりよう。
サラダを切ってスクランブルエッグを作るのにどうして両手の取っ手の付いたお鍋が転がってるの。
料理より後片付けの方が時間がかかりそうだ。
もう二度と北斗に料理は作らせない。
この時私は決心した。
「起きたのか?」
「懐かしい夢を見ちゃって、目が覚めちゃった」
「夢?」
ふんわりと北斗の腕が背中から回されて私を包み込む。
北斗の胸に背中をもたれかけながら首を逸らした。
「好きな人じゃないと結婚できないって言った私になんて言ったか覚えてる」
「そんなこといちいち覚えてねェよ」
またしょうもないこと思い出してるんだろうとでも言いたげな意地悪い視線がジロリと私を見下ろしてる。
「じゃ、俺に惚れれば、ってことなげったんだよね」
「自分はモテるってさ自惚れてるんだから」
「その通りになってるだろう」
呟く北斗の唇が頬に触れる。
唇が離れた瞬間に北斗の頬が私の頬に触れて、ぎゅつと北斗の両腕が私を抱きしめた。
「よし、今日は俺が食事作ってやる」
「えっ!」
「私が作るから」
あの修羅場の台所をもう見たくないってば。
ベットから降りかけた北斗のことパジャマの裾を慌てて掴んだ。
「大人しく、俺に甘えろ」
それは甘えじゃなくて貴重な朝の時間を私から奪うんだってッ。
もっ!!
時間の経過が見えない二人のいちゃつくだけの話しになってしまいました。(^_^;)
こんな話ばかりでいいのだろうか・・・
楽しみいただけたら応援のプチもよろしくお願いします。