パズルゲーム　7 - hanadanlove’s diary

おはようございます。

日本ではＦ３に囲まれてるつくしちゃん。

司が知れば速攻で帰ってくること間違いなしですが・・・

「仕事を」

司の前に書類を差し出す西田さんに渋々な司君。

何もかも終わった後に帰国されたんじゃ話が面白くない！

それよりどうして制服が破れたのか、気になるという読者のみなさん！

どんどん我儘になってるのは司よりそう思ってる常連さんかも～。

尻を叩かれて司以上に今日も頑張ります。

昼からは子どもの参観日なんですよね・・・(^_^;)

最上階から見下ろす摩天楼の明かり。

ため息交じりに吐いた息が窓のガラスを白く曇らす。

指先がゆっくりと動いて窓に浮かぶ文字。

「代表」

その声に手の平で窓から消したつくしの文字。

「いつも以上にハードなスケジュールだよな」

「ハードになったのはどなたかがわざわざ遠回りに日本に寄ったからですが」

それがなにか？

的な澄ました顔に、これで最後だよなとデスクの上に置かれた書類に落とした視線を投げる。

「もう22時を回りましたね」

「日本は今12時ですか・・・」

腕時計を見ながらつぶやく西田の声はそのまま虚ろに俺の耳元を通りすぎる。

ニューヨークと東京の時差10時間。

西田に言われなくてもいつも気にしてる。

俺が日本にいても一緒に過ごすことはなかなかできない昼間。

「新人は覚えることも多くていろいろ大変なんだから」

愚痴りながら仕事を楽しんでるのはその表情で分かる。

あいつが愚痴るのは邪魔するなって俺への不満。

社員食堂に急に現れるなとか。

指導者の甲斐を脅かすなとか。

家に帰って、俺を無視して分厚い法律の本を眺めてるつくしを無理矢理中断させてベットに連れ込む俺。

しっかり最後は、満足させてるだろうが。

「お帰りになられますか？」

西田の声が俺を現実に引き戻した。

「別に帰ってもすることねェからここに泊まる」

奥のドアを開ければ寝ることには不自由しないベットとシャワーは完備されてる休憩室がある。

あいつがいなきゃどこに寝ても同じだしな。

少しでも早く仕事が片付けばそれだけ日本への帰国も早まる。

「それでは私は失礼させていただきます」

「ああ、ピーちゃんによろしくな」

西田がニューヨークで飼ってるインコ。

西田には似合わないペットの話を振れば少しは動揺するかと思えば無表情のまま「ハイ」と返事をしやがった。

その後「ピー助も喜びます」って真顔で頭を下げる。

本当に喜ぶんだろうなぁーーーー

そう睨み付けたら子供のケンカだよな。

タクッ。

ノラねェやつ。

西田が帰ったのを確かめて携帯のボタンを押す。

呼び出し音がならないままに続くお決まりのセリフ。

電源を切ってなにやってる？

仕事だろうけどな。

まさか・・・早速あいつらに会ってるとか？

いきなり顧問弁護士って、タイミング良すぎだろ。

今までの会社の顧問弁護士はどうしたんだ！

「牧野が一番信用できるから」

3人で口をそろえて言われた俺。

納得できるけど感情はべつもん。

俺がいない間にあいつらがつくしに会うのはムカつく。

俺が帰ってからにしろ！

あいつ等にも念を入れとく必要がある。

革張りの椅子に座ってタイを緩める。

つかの間の時間を楽しむために屋敷に戻った俺。

部屋でプロレス中のつくし・・・。

ブロレスじゃなかったコスプレだった。

いまだに英徳の制服を着れば高校生のあいつがそこにいて・・・

高校時代に戻ることができれば今度は絶対あいつを泣かせるような真似はしないって誓える俺がいる。

ガキだったよな。

好きな子を悪戯して興味を向かせることで愛情表現するしかできなかった自分。

今もたいして変わらないかもしれない。

勢いよく押し倒してシャツのボタンが飛んで・・・。

「乱暴」って俺を責めて見つめた瞳。

しわになる！

着換えるまでまて！

上着の袖が～～～。

焦るつくしが面白くてしょうがなかった。

脱ぐんなら俺が脱がせても一緒。

スカートの裾から滑り込ませた指先が直に触れた素肌。

ストッキングを脱がす手間もなくて楽勝。

脱がせないままに乱れる制服。

冷たい指先がつくしの中の熱を奪う。

征服欲は半端じゃなく俺を煽った。

俺・・・

今日眠れそうもない。

あと10日我慢できるかッ！！

一週間で片を付ける！