DNA で苦悩する 38
なんとか夕ご飯の前にUp出来ました。
本当はもっと先まで書きたかったんですけどタイムUP
*「いまどこ?」
久し振りに聞く切羽詰まった母さんの声。
「なにかあったの?」
母さんと父さんから矢継ぎ早の連絡。
その上美作あきらの着信名がつながればなんとなく思い浮かぶ事件はただ一つ。
舞と撮られた写真の件が頭に浮かぶ。
うまく片付いたはずじゃなかったのか。
学校での注目度はまだ上がり調子で落ちつけそうもない。
雑誌に載ったの誰?
そんな視線は学校中に広がって休み時間は教室から出ることも気を付つかう。
トイレに行くのも気が引けるって英徳でもなかった。
トイレの前で「どうぞ」と差し出されるハンカチ。
受け取っても受け取らなくても騒ぎになる。
運動場での体育の授業中、2階の校舎から身を乗り出して落ちそうになった子もいた。
次の日の授業はサッカーから体育館のバスケットに変更された。
おかげで今の僕は視力も悪くないのに度の入ってない眼鏡で変装中。
「迎えに行くから待ってなさい」
母さんにしては珍しい命令口調。
「だから、なんで?」
「写真の件で駿と舞を美作さんのプロダクションに入ってるってことにしたのは知ってよね」
その方が情報を制限できて勝手に騒がれたり記者に追われることはないってことでかたずいたんじゃなかったのか。
「仕事の依頼が半端ないんだって」
「今は、ほら、ネットからの情報流失って多いでしょ、駿の通ってる高校の情報とかもう洩れてるみたい」
「舞の方は英徳はその点は厳重だから静かなんだけどね」
英徳の生徒の情報が外部に漏れることは論外で、厳重なセキュリテェーの元に有るのは生徒だけでなくその親に関する情報も漏れることは無い。
その上、英徳での道明寺の権限は絶大。
英徳在籍の生徒から舞や翼の情報を漏らすということは自分たちの滅亡につながる恐れがあるということが認識されてる。
もしかして僕は道明寺の屋敷に連れ戻されるのだろうか?
「どうかした?」
蒼が携帯の相手を察知したように不安げな表情を浮かべてる。
「母さんが迎えに来るっていってるんだ」
携帯を耳に当てたまま視線を蒼に向ける。
「蒼君と一緒なの?」
「まあね」
蒼の声に気がついた母さんの声。
ほかにも鮎川と橘がいるって言いそびれてしまってる。
「こんなとこに黒塗りのバカデカい高級車とか横付けされたら目立つぞ」
腕組みをした蒼は心配そうな表情が崩れて楽しそうに見える。
わぁぁっ。
それは困る。
橘まで僕の正体をばらす心構えはまだできてない。
「どこにいるの?」
せかす様に母さんの声が大きく耳元に響く。
「車より電車の方が早いだろうから僕が行くよ」
「どこに行けばいい?」
「ヘリを飛ばすから心配しないで」
風船でも軽く飛ばす様な軽い調子。
子供の迎えにヘリを飛ばすって・・・
父さんだけだと思っていた。
「早くしないと痺れを切らして司が、迎えに行く方が駿、困るわよ」
日本、いや、世界中にしれわたってる道明寺代表 道明寺司。
威圧的なオーラとそれを艶やかに見せるスター性の容姿。
家族ずれの多い水族館でもきっと半端なく目立つはず。
父さんと二人並べば僕とのDNAのつながりは隠しようがない。
「悪い、帰らなきゃいけなくなった」
「蒼、鮎川のこと頼む。ごめん」
駆け出しながら水族館から外に出る。
まだ飛んでくるはずのないヘリを探す様に空へと目を向けてため息を一つ大きく吐いた。
ヘリって・・・
確かに音うるさいし、どこでも降りられるわけないし・・・
そんな問題じゃないですよね。
ヘリで迎えに来られたら喜んで乗っちゃうですけど♪
司が操縦桿握ってたりしてね。
お楽しみいただけたら応援のプチもよろしくお願いします。
拍手コメント返礼
まめすけ様
ヘリよりすごい司の迎えってなんだろう?
司が来ることがそのまま大騒ぎになったりして(^_^;)
皇室並みの厳重な警備♪
鮎川ちゃんを置いて行っちゃかわいそうですよね。
うふふ♪
ここはちょっとした仕掛けをご用意しております。(笑)
パズルゲームもソロソロ更新する予定なんですけどお話が固まってないんですよね。
類が「つくし」うゎゎゎ、司が目撃したら・・・怖い~
おかゆ 様
つくしの命令口調。
きっと必死ですよね。
事が大きくならない様にね。
ねぼ 様
朝早くからお昼過ぎまで予定があってなんとかUP出来ました。
ひな祭りだったですね。
それにまつわるお話もUPしたかったんですが、来年に持越しです。(笑)
つくしもヘリを飛ばす様になりましたね。
有るものは使え!ということで♪
音ちゃん 様
またまたのコメントうれしいです。
コメントのやり取りで楽しませていただいてますよ♪
ヘリから降りてるロープを掴んで~という感じでしょうか?(笑)
司だったらスタントマンいらないだろうなぁ。
駿君の正体がばれるときってどんなんだろう?← 想像中。