パズルゲーム 16

昨日は『いくつもの~』を書き上げながらここから数話は切ないのよねとグッとくるものがりました。

自分で書いていて感情を入れ過ぎてしまってます。

そうなるとやばい。

他の話が頭の中から吹っ飛びそうで困ります。

気持ちを切り替えて今日はこれだッ!

本当によくこう違う感じの話がかけるものだ・・・(^_^;)

「どこにいる?」

押し殺したような声。

「どこって、日本かな・・・」

数秒の沈黙。

「俺をバカにしてるのか」

携帯から飛びだした道明寺が目の前に迫る気がした。

「このバカッ!」

唾ごと飛んできたような声。

「今日は寄り道するなっていたよな」

それは聞きました。

でも優紀と玲子さんに誘わてしまったからしょうがなく。

ここで公平と花沢類が加わったのは不可抗力だ。

言い訳したいのにその声は道明寺の弾丸の速さで次々に出てくる暴言に飲まれる。

鼓膜を破りそうな大声に指で耳を塞いで携帯を腕の長さの分いっぱいに身体の先に延ばした。

ジッーと困惑気味に見つめる視線は玲子さんと優紀と公平の6つの瞳。

道明寺に言われなくても私はバカだ。

道明寺の暴言は全部聞かれてしまってる。

「お前の横に俺の知らない男がいたらぶっ殺す」

ひゃーーーッ

料理を運んできたウエーターがただ事じゃないって表情を浮かべて皿を置いてそそくさと私たちのテーブルから、離れた。

今すぐ襲ってくると恐れてる素早さ。

怒鳴った相手は日本にはいないからこの店は大丈夫。

ホンワカな湯気を立てる料理が急速冷凍されていくような冷たい空気が私を包む。

湯気まで凍り付いてパラリとテーブルの上に落ちてきそうだ。

「知らないやつじゃなくて良かったわね」

聞こえた道明寺の声に玲子さんが公平に呟いた。

そこを冷静についても道明寺を黙らせることが出来るかどうか微妙。

確かに法廷ではそこをついて戦える。

道明寺は自分が法律と胸を張るようなやつ。

なにを言っても強引に強硬に自分の感情を押し付けてくる。

タダですむわけないでしょう。

そんな苦笑気味の表情を公平は浮かべてる。

すぅっと横から伸びてきた手が私の携帯を掴んで自分の耳にあてる。

「司、元気そうだね」

携帯の向こうの勢いが確かに止まった。

「俺は知らないやつじゃない。だから牧野を責めるなよ」

何でお前がいる。

道明寺の次の言葉は想像できる。

クスッと笑って落ち着いた表情を浮かべる花沢類。

慌てて花沢類から携帯を奪った。

「道明寺!どっ・・・」

ツーツーと通話の着れた携帯の音が無情に響く。

「写真を撮らせたの司じゃないみたいだ」

「撮られた写真がメールで送られてたとしたら、司からの連絡はタイミングばっちりだったからね」

「俺が牧野といるのにしっかり司は驚いていた」

花沢類と密着した写真。

あんなの見てたら私は即座にこの場から屋敷に連れ戻されてるよね・・・。

写真を撮ったのが花沢類の見合いの相手ならまず道明寺が見ることはない。

だからって安心できるはずないじゃないか。

花沢類と一緒だって事しか道明寺は知らない。

優紀も玲子さんも一緒って知らせなきゃ、次に道明寺と会う時は暴言だけじゃすみそうもない。

バン!

いきなり開かれたドア。

入り口からドタドタと黒い塊が飛び込んできた。

SWATとが飛び込んできたかと思うくらいの一糸見られない統率力で塊が私たちに近づく。

迷いもなく瞬時に取り囲まれてしまってる。

良く見れば顔なじみのSP千葉さんと相葉さんが見えた。

道明寺が動いた?

あれから何ン分?

携帯を確かめる前にお店の前に待機させていたってタイミングだ。

「お迎えに上がりました」

返事もする間もなく左右の腕をとられてまま浮かんだ身体をそのまま運ばれて車の中に押し込まれてしまった。

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拍手コメント返礼

あずきまめ 様

久々の葉っぱコンビ登場を喜んでもらえてうれしいです。(笑)

花沢類が携帯に出たのは絶対わざとですよね。

なにするつもりなんだか。(^_^;)

SPコンビに連れ去られるとはたぶん思わぬ展開だと意表を突いたつもりなんですけ、いかがだったでしょうか?

いの様

撮られた写真はどこにある?

次回で~

何事!

周りお客さんもびっくりですよね。

携帯でつぶやいてるお客さんがいたりして。

『突然現れた女性にさらわれる』

写真付きでつぶやかれていたら!

おもしろそうだ~。

やなぎ様

ギクッ。

次回のお話の正解に近いです♪

展開を読まれてしまった。(>_<)

アーティーチョーク様

ばれちゃってますよね。

たぶん・・・(^_^;)

司の仕返しは怖いぞ~。(笑)

のだめ 様

二度目のコメントうれしいです。

携帯から観覧なんですね。

カテゴリーは大きく3つに分類されます。

花男リターンズその後の話。

ファイナルその後の話。

短編。

となります。

その後の話は第1話、第2話と頭に付けてるものはその順番でお読みいただいてもらえればと思います。

二次を始めた頃の順番はそれで連載を書いていました。

途中、途中の数字がついてないお話は同じような時期のものを題材に書いちゃってます。

PCだと登場人物紹介の相対図が見れるようになってます。