いくつもの嘘を重ねても 25

猛暑ですね。

昨日は書き上げる時間がなくて断念しました。

クーラーをつけるかどうかと、うだうだ思ってるとあたまの中が働かず煙を上げそうです。

半分冗談ですから~~~~~~。

*

「どうかした?」

差し出した手のひらはそのまま数秒同じ形をとる。

「何でもねェよ」

ギュッと私を握った道明寺の手のひらがやけに熱い気がした。

抱き締めたり・・・

気がついたら一緒に寝てたり・・・

それなのに、今の道明寺の態度・・・

照れくさそうな表情に瞳だけがキラキラ輝いてうれしそうに微笑む。

ドクン・・・

意識してなかったことを意識する瞬間。

手をつないだだけだぞ。

それなのに体中の細胞が道明寺から伝わる熱を意識してる。

離しそうになった手を道明寺の指先がグットと掴んで離れなかった。

「なに、ボケっとしてる」

立ち上がった道明寺が、すぐに目の前のドアを開けた。

錦織の家も道明寺の屋敷も一部屋移動するのも数十歩は足を動かさなきゃいけない。

ここはちょっと身体をずらすだけで済む。

それがなんとなく落ち着く空気を生んでくれる。

開いたドアの先にすぐに使い古した何の変哲もない学習机。

そこには6,3,3と10年以上の使い慣れた歴史を感じる。

机の上に並ぶ法律関係の本。

道明寺の教えてくれたとおり私は法学部の学生だと納得できた。

「ドアは開けておきますから」

振り帰って道明寺が呟く。

普段気に掛けないことをなぜここで気にする。

他人に気を遣うなんて道明寺らしくない!

ぬ?

どうして、そんなこと私は思い浮かぶんだろう?

忘れてた記憶が浮かんでくるんだとは思う。

思いだすのが、私のことじゃなくて、道明寺に関することって、どうして?

「心配してませんから」

バタンとママがドアを閉めて、家族と私たちを遮断した。

微妙に揺れる気まずい空気。

部屋に道明寺を誘ったことを後悔してる自分がいる。

この空気どうにかして!

「あっ、私大学生なんだね」

見る気もない分厚い本を本棚から無造作に取り出してパラパラと開く。

デートDVに関する展開・・・

彼氏からの束縛、強要・・・

「おい、なんか思い出せそうなものないのか?」

道明寺が見たらやばい。

強引、横柄、我儘、俺様な道明寺。

「今のところは何も思い出せてない!!」

道明寺の性格だけがなぜか次々に思い浮かぶ。

読んでる途中で慌てて本を閉じて元の場所に押し込んだ。

「引き出しの中とかに何かあるかも」

「そうだな」

道明寺が部屋の中をウロウロと動いて視線を動かす。

洋服ダンスの引き出しを躊躇することなく開けだした。

「普通、そんなところに服以外のものが入ってるわけないでしょう!」

「何かあるとしたら、机の引きだしとか調べるんじゃないの!」

それも普通は私が調べるのを待って道明寺は遠慮するべきじゃないのか!

あっ・・・

道明寺に遠慮を求めるのは無理だった。

「おっ・・・」

道明寺の指先が持ち上げた白いレースの生地。

下着・・・ブラの肩ひもを摘まんで目の高さまで持ち上げてる。

「なに、触ってんのよ!!」

取り上げて胸元に隠す。

「いつも俺が脱がしてやってるだろうが」

ふてぶてしい笑いをフッと浮かべる道明寺。

さっきの気遣いをここで見せろ。

道明寺の表情が私を刺激して羞恥心を煽る。

「勝手に触れるな!」

開いていた引き出しを閉じて背中でカバーした。

私の不愉快さを気にも留めない態度でスタスタと私の前を数歩歩いて道明寺が今度は机の引き出しを開けた。

だから!

勝手に!

許可なく!

開けるな!

道明寺に見られたくないものとかあったらどうするんだ!!

あるのか?

タンスの側から道明寺の腕に飛びついた。

「ダメ!」

拍手コメント返礼

ことり様

暑いですね。

殆ど合言葉みたいになってる(^_^;)

つくしの部屋で宝探し♪

記憶に結びつく何かが出てきてほしいと思いつつよからぬことが頭をもたげる私の妄想。(笑)

みえこ 様

早く思い出せてあげたいような上げたくないような・・・(^_^;)

あずきまめ様

3回戦進出おめでとうございます。

応援がんばってくださいね。

わが家はあと10日ほどで県中体連が始まります。

なにを見て司のことを思いだしてもいいですけど、決して犯罪者には結びつけちゃだめですよ~

最初は犯罪すれすれのことを司君やっちゃってましたからね。

まずいものあるかなぁ~~~~~。

とくちゃん様

引き出しの中から・・・花沢類に関するものが出てきたら、大変だ~。

一応それは考えておりました。(^_^;)

コスモス様

らしい会話が出てくると楽しくなりますよね。

私の頭の中では速攻でMちゃんとJ君が演技してくれてます。