はぴまり JOYFUL 10

月一の更新頻度でも出来ればいいなと頑張っています。

女の子が生まれたけど名前がまだ決まってないんですよね・・・。

う~ん。

北斗からのつながりは浮かばないし・・・。

千和だと千恵子とか和子って昭和風ですね。(笑)

名前を決めるのに時間がかかってしまいました。(^_^;)

*

「いや~、孫は可愛いもんですなぁ」

「本当に」

眉を垂れた好々爺が二人ベビーベッドを覗き込む。

千和の親父さんには血のつながった孫だが、血の繋がらないはずの間宮の会長が毎日顔を出す。

会長職はそんなに暇じゃないはずなんだけど・・・。

相馬さんまでついてきてるし・・・。

間宮商コーポレーションは大丈夫か。

「ひよこだと思っていたがついこの間のようで・・・」

相馬さんが流す感激の涙。

何時までもそれを言うなと不服そうに口角を上げる北斗。

さっきから茉優(まゆ)を、抱かせてもらえない北斗はそれだけでも機嫌が悪い。

「いまだにお前を孫だと思っている」

何時も北斗のことも私のことも気に掛けてくれる間宮会長は本当にありがたい。

私も本当の御爺様だと未だに思っている。

それはそれで・・・

嬉しいが、こう毎日顔を出されると・・・。

困るんだな、これが実際。

目にいれても痛くなって無防備な顔が赤ん坊をあやす。

出来れば、北斗のいない時間に来てほしい。

茉優をあやす時間を北斗から削ると不機嫌になるんだから。

「今度こそ本当に木綿子様のと血のつながりを!

理の息子の輝が将来のお婿さんだぞ。これで間宮コーポレーションも安泰じゃ」

呑気な会長の声。

とうさんもそれはいいって、納得するの早過ぎでしょ。

「そんな話はまだ先ですよ」

誰が嫁にやるか!!

そんな目の表情。

北斗の頬がヒクヒクしてるのが分かる。

さすがに会長には怒鳴れないらしく、感情を抑えてるのが分かる。

「フニャ~」

眠っていた茉優が起きた合図の鳴き声。

「どうした」

ルンとした声でベビーベッドの好々爺たちを突き飛ばす勢いで北斗が茉優を抱き上げた。

「ミルクじゃないみたいだな」

オムツの具合を手際よく確かめ北斗。

「北斗・・・お前、赤ん坊の世話ができるのか?」

意外そうな会長の声に北斗が固まる。

北斗の後頭部にツッッと黒い縦線が数本入って困ってる状況に見える。

ついでに汗もつけくわえよう。

見られたらいけないモノを見せたって北斗の背中が語る。

私が茉優の世話をするより早いんだから。

ミルクだけはまだ母乳だから北斗の出番はないから見てるだけだけど。

オムツだと茉優の世話ができるって楽しんじゃってる。

肩越しに授乳を見られるって言うのもはじめは恥ずかしかったけどずいぶん慣れた。

乳頭をふくむ小さな口がもぐもぐと必死に動く。

胸元に添える小さな手のひら。

それを愛しげに見つめる北斗の瞳が、いつもにもましてすこぶる優しいことに気が付いたから。

恥ずかしさなんてなくなって、家族の幸せを感じることができる。

「お風呂も上手ですよ」

笑顔で会長に自慢するように呟いた私。

余計なことを言うなと北斗が視線だけで、私を威圧する。

脅しても遅いんだから!

忙しい北斗が、速攻で家に帰ってきて、茉優の世話をしてくれるのは嬉しくてしょうがない。

時々はやきもちも焼きそうになってしまうほどの甘い顔で茉優を見つめてる。

自分の腕の中で寝入る茉優を見てるのが北斗の至福の時だってわかる表情を浮かべてる。

これからどれだけ甘いパパになるのか。

「変われば変わるものだな」

間宮の会長は機嫌のよい笑い声を上げる。

「しっかり親鳥の自覚が芽生えられてるようで、相馬は思い残すことはありません」

ハンカチで相馬さんが目頭を押さえる。

「お前の実家、近いうちに出て行ってやる」

「マンションなら、邪魔者は簡単には入れないからな」

握った手の平をブルブル振るわせて北斗がうなり声を漏らした。

楽しみいただけたら応援のプチもよろしくお願いします。

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拍手コメント返礼

b-moka

暑さに毎日負けそうですよ♪

食欲不振に陥りそうな猛暑には宮崎名物の『冷汁』で乗り切ってます。

間宮会長は仕事より、北斗と千和の子供が生きがいになってそうな気がします。

今度こそきっと血のつながりを!!!

あずきまめ 様

私も初めの4巻まではレンタルを借りてました。

その後に面白いと食いつき、連載本を買って待ち構えていましたよ。

終っちゃって私を夢中にさせてるお話は今は無くなっちゃいました。

今読んでるのは『9番目のムサシ』位かなぁ・・・。

これは恋愛ものとしては異色ですね。(笑)