リミット 11

おはようございます。

今日はちょっとドキドキ感は休みということで、『恋の駆け引き』とはまた違ったパパママしてる二人のお話♪

このお話の2人には恋の駆け引き何て必要ないですよね。

別の意味での駆け引きはたくさんやってるんだろうなぁ。(*^_^*)

*

「あのね。舞のお部屋にあるぬいぐるみよりこんなに大きな人形があったんだよ」

駿が両手を大きく広げてめーえいっぱいに背伸びをする。

大きなぬいぐるみって・・・

等身大のキャラクターの人形のことかな？

確かにあれは舞の持っている人形やぬいぐるみの数の比じゃない。

部屋をほぼ占領されていた。

あんなところで良く落ち着いて生活ができるものだって思う。

「駿のやつ、テンション高くないか？」

ぼそりとつぶやく声もしっかり笑っている。

数時間前は駿のことを本当に心配してた。

司も私以上に不安だったと思う。

でもその行動はすばやくて、落ち着いていて、私の不安と涙をすべてその広い胸で受け止めてくれていた。

「大丈夫だ。俺が駿を助ける」

司の言葉が警察以上に信頼できた。

それでもヤッパリ不安は全部拭いきれなくて、二人で慰める心細さに二人して耐えていたんだと思う。

独りじゃないからて耐えられる。

昔故障したエレベータの中。雪山で遭難してして過ごした山小屋。

しんしんと降る雪の音でさえも聞こえそうな静けさの中で聞こえた心臓の音。

ドクンと胸元で聞こえた司の心臓の音が私以上に駿のことを心配してるって伝えてきた。

私ばっかり司に助けられてる。

そう思うことたくさんあるんだよ。

何時もはお行儀よく静かに食事をする駿もしゃべりっぱなしだった。

元気に明るい駿はついさっきまで知らに大人の中にいた子供だとは思えない。

駿の中じゃきっとあれは誘拐事件じゃなかったんだ。

目を何時もよりもっと細めて子供達を見つめてる司。

「今日の様な思い、二度としたくないよな」

「うん・・・」

ふわっと温かく私の肩を司が包み込む。

「俺の場合、子供たち以上に頭を悩ませるやつがいるけどな」

意地悪な視線が上から私を見下ろす。

「警備はどこまで厳重にやっても気が気じゃねぇかも」

「これ以上の厳戒態勢は無理。会社と家まで車を使う」

「会社と家だけじゃないだろう、お前が出かけるとこ全部だ」

「一人のちょっとの外出もだめなの？」

本社ビルの前のケーキー屋さんお昼のおやつに最適・・・。

ジロリと睨らまれた鋭い視線は氷の刃。

当たり前だと雷が落ちそうな雰囲気に否定する言葉は喉の奥に逃げ込む。

「お馬さんも、パパのより速くカシャカシャって動いて面白かったよ」

ピクリと司の眉が斜め上に動く。

駄目だって。

パパより面白いとか、強いとか、自分以外をほめる言葉には敏感なんだから。

もうッ！子供か！

突っ込みたくなるくらいにムキになるんだから。

駿は分ってるでしょッ！

司が四つん這いになると駿だけじゃなくもれなく双子二人がついてくる。

そろそろ3人を乗せるには司の背中も限界に来てる。

司が相手するのは駿一人じゃないんだから俊敏に動いてもらっても困る。

振り落とされて怪我でもしたら大変だから、その辺の配慮は司にもあるはず。

「俺だって駿ひとりなら高速で動いてやるよ」

ほらって・・・

膝と両手を絨毯の上についても今はダメだってばッ。

目を輝かせたちびっこ3人はすぐに司に飛びついた。

馬どころか、腕に背中に、足を掴む子供達。

心得たように立ち上がった司はジャングルジム仕様になっている。

最近3人が起きてる時間に司がいることなんてなかったから、子供達はパパに飢えている。

しばらく子供達は眠りそうもない。

駿だけじゃなく舞や翼まで興奮してるし・・・

30分後・・・。

「早く寝ろ！」

司の不機嫌な声が部屋中に響いた。

拍手コメント返礼

ホタル 様

読み返しありがとうございます。

嬉しいですね。

あっ！私もそろそろ大掃除はじめないとなぁ・・・(^_^;)

りん 様

この幸せが奪われるなんてこと親なら考えたくないですよね。

家族で微笑ましい場面って好きなんです。

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今日の朝のランキングは

恋の駆け引きは密室で 9

記事ランキング

二次小説28位

はぴまり　ＪＯＹＦＵＬ 13

記事ランキング

二次小説31位

Gods & Death 様今回はほのぼのなお話をお届けしました。

清州会議見に行かれたんですね。

私も見たいと思ってるんですけどね。

見たいと思いながら見に行けなかった映画たくさんあります。

アーティーチョーク 様

これからが大変ですよね。

子供達は窮屈な生活が当たり前と思って育つんだろうな。

慣れないのはつくしだけってことになるのかな。