一日遅れのBirthday
1月31日は司君のBirthdayです。
もう本当に12月からクリスマスにつくしの誕生日に正月にそして司の誕生日と大忙しだぞ~
愚痴りたくなる今日この頃。
昨日UPした『恋の駆け引き~』では誕生日どころではないですけどね。
*到着ロビーは相変らずの混雑。
プライベートジェットじゃなく民間の航空会社を利用したのは久しぶりだ。
それも少しでも早くあいつの顔が見たいからにほかならない。
それがたった1時間だけ時間が早くなるだけの差だとしても。
飛行機を降りて、人込みを避けながらポケットから取り出した携帯の電源を入れた。
直ぐに着信のメールが画面に表示される。
ひっきりなしに飛び込む着信。
一番に確かめたいあいつの名前を見つけるまでスクロールさせる。
時間はぴったり00時00分。
それを開く俺は一日遅れ。
『帰らない道明寺が悪い!
一人で食べちゃうから怨むな!』
ケーキを前面に出してその後ろに目だけが大きく見開いてるつくしの顔の画像。
その画像いっぱいに書かれた文字がふてくされてる。
しょうがねェだろう。
仕事だ仕事!
それも俺の誕生日をお前と二人で祝えないの俺が一番残念がってんだけど。
それよりこの写真は誰が撮った?
この距離感じゃ自分で写したって感じじゃねェぞ。
見えない相手に向ける嫉妬。
本来ならこの時間俺はお前の側にいて・・・
そのケーキを一緒に食べて・・・
おめでとうのお前の声を肩を抱き寄せて耳元で聞いて過ごすはずで・・・
寄り添った二人の写真が撮れたはずで・・・。
たくっ・・・
俺以外にそんな表情向けるな。
強気な表情の奥で潤む瞳は俺に会いたいって呟いて、強がってるの丸わかりなんだよ。
メールで添付された写真をクリック。
大きく画面いっぱいにつくしの表情を拡大させる。
親指に平がゆっくりとつくしの顔をなぞる。
実物に触りてェ。
「道明寺」
携帯から慌てて顔を上げた。
「道明寺っ!」
もう一度大きく聞こえた声。
めぇいっぱいに背伸びをして大きく左右に手を振るつくしの姿が見えた。
俺と目が合ってパッと花が開く微笑。
離れて1週間も経ってないつーのに、半年は会ってない遠距離恋愛と勘違いされそうな歓迎ぶり。
必死になり過ぎだろう。
ダメだ・・・
つくしに負けず劣らずにやけてる気がする。
「おかえり」
弾んだ息はそっと頬に触れる。
「仕事は上手くいった?」
「ああ」
待ちかねたようにつくしの腕が俺の腕にまとわりつく。
結婚してはじめて迎える俺の誕生日。
なにげにつくしが俺に甘える仕草も少しづつ増えてきた気がする。
まだ足らないと催促するようにつくしの腰に腕をまわして抱き寄せた。
ギクッ!
敏感感じとって身体をわずかにひねって俺との間にすきまを作ろうとする。
離すかよ。
批難する視線は照れる色あいをわずかに見せる。
自分から触れるより俺が手を出すのに慣れないって態度をとられるととことんいじめたくなるんだけどな。
そのあたりのいまだに鈍感なやつ。
「俺に会いたくてどうしようもなかったみたいだな」
身体を寄せ合えるようにつくしの腰を抱く腕に力を入れる。
頬にかすかに触れる唇。
ビクンと頬が震えて俺に伝わるつくしの動揺が可愛くてしょうがねェ。
「ちょっ、くっ付き過ぎ」
俺の唇を塞ぐつくしの手のひら。
「暴れんな、抵抗する方が、目立つぞ」
俺の言葉に当たりにつくしが視線を走らせて抵抗をやめた。
クツクッとした笑いが自然と口から零れる。
「誕生日プレゼント、この写真のケーキだけって事ないよな?」
「誕生日に帰ってくるって言ったの誰よ」
文句は西田に言えつーの。
「1日分の利子を付けてもらわないとな」
「利子ってね。がつくわけないで・・・んッ」
腰に回した腕を引き上げてつくしの上半身を持ち上げるように唇にキスを落とした。
「これで勘弁してやるよ」
「ななななに考えてるの!」
「聞きたいか?」
ニンマリと口角を上げる俺。
「いいっ・・・」
呟く声まで真っ赤に染まってつくしの声が小さく窄む。
なんだ、俺の考え分ってんじぇねの。
愉悦な感情と濃艶な欲望が包み込んでくる。
「二人っきりになりたい」
つくしを追いたたせる様に足早に歩きだした。
一日遅れのプレゼントは司君きっとおいしくいただいちゃうんでしょうね。
遅れたのが一日で良かったとか良くないとか・・・(^_^;)
拍手コメント返礼
あずきまめ様
試合観戦お疲れ様でした。
司君の誕生日忘れていたわけじゃなかったのですが、意外とリクが多くて、寝ていたベットを抜け出してUPしてみました。
次は類君の誕生日かな?
その前にバレンタインが来る・・・。
で、きょうは節分かぁ。
道明寺邸での節分は賑やかそうだなぁ。
ゆきこ 様
一日遅れでも感謝してくれるでしょうか司君。
そうそう、何かと行事が多くて大変なんですよね。
本当に・・・(^_^;)