一秒ごとのLove for You 8
このお話は西田さんとSP葉っぱコンビも気になるとのご意見をいただいてます。
スピンオフたくさん楽しめそうな内容になってきてますよね。
車の後部席のドアを開けたら転び出してきた代表夫妻。
西田さんならまた違った対応したんだろうな。
千葉君動けなくなるのも仕方ないと私たちは同情できますが、司君機嫌悪いだろうなぁ。
どうする一平!
土下座しかないかも~。
別館も更新してますのでそちらも一緒にお楽しみ頂けたらと思います。
*「こんな狭いところで急に動くやつがいるか!」
「一平!お前もノックぐらいしろ!」
すいませんと大きな身体を折り曲げて下がった頭がおかしなことに気がついた表情で折り曲げた身体がもとに戻った。
部屋じゃないんだから車のドアをノックして開けるって普通しないでしょ。
たぶんそこに千葉さんも気がついてる。
ゆらっとゆらいだ身体は私の目の前を通って後部席から足を地面に下ろした。
グシャッ!
頭の中に浮かんだ映像。
高校の時、道明寺がママの作った弁当を床に投げ捨てて靴底で踏みつけられてグジャッとつぶされた無残なイセエビの残骸。
イセエビの代わりに千葉さんがぁぁぁ。
車から降りた道明寺の背中が私の目の前を覆う
「なにしてる?」
えっ?
耳を押さえて目をつぶったままの私。
ゆっくりとその声に促された瞼を開いた。
私の目の前を通り過ぎた長い腕はそのまま私の上腕を掴んで心持強引に私を車の中から引っ張り出した。
狭い穴倉から明るい外に連れ出された解放感。
・・・じゃなくて。
千葉さんに、相葉さんに、運転手の里井さんの私から遠慮がちに視線を外すその流れが無性に恥ずかしい。
西田さんだけは道明寺に向って仕事の連絡事項を告げている。
この人だけは何があっても動じないんだって感心してしまう。
「行くぞ」
不機嫌に響く道明寺の声。
その声と同時に道明寺の腕が私を強く引き寄せる。
「俺に抱き上げられて中に入るのと、自分で歩くのと、どっちがいい?」
耳元に触れる道明寺の息遣いまでも意地悪に響く。
表情は見えなくても口角を上げて悪戯な笑みを浮かべてる道明寺が想像できる。
「自分で歩く」
膨れた声でつぶやいて大股で一歩踏みだした。
左の手にかかる重み。
振りほどけなかった道明寺の手はまだ私に張り付いたままで私の歩みに合せて道明寺がついてくる。
それは、掴まれた腕にわざと体重を残して私に引っ張られるのを楽しんでるみたい。
抗って腕を振りほどくのも周りの視線を無駄に集める気がして振りほどけない。
全部計算ずくだっていうってるように道明寺ククッと笑い声をあげた。
玄関を通りすぎて私たちの部屋に向う頃には道明寺の腕は私の腕から上に伸びてしっかりと肩を抱かれてしまってた。
「重いっ」
「なにが?」
「なにがって肩に腕を乗せてるでしょう」
「気にするな」
「気にするなって重いっていってるの」
一度肩から振りほどいた腕は直ぐに私を捕まえて肩の位置に戻る。
「キャッ」
そのまま背中から抱き込まれたところで部屋の中に押しこまれた。
「なぁ、俺のことだけでお前の頭の中を一杯にするためにはどうしたらいい?」
顎のラインに添えられた道明寺の指先がグッと動いて私の首を逸らせるよう斜めに持ちあげる。
頬に触れる息遣いで顔を覗き込まれる気配を感じて息を殺す。
「答えろよ」
答えろって言われても・・・。
どうする必要もないって思う。
気がつくと道明寺のことを思ってる自分に気がつく。
私だって昨日は会えなくって寂しさが募るたびに恋しくなるって想いは道明寺だけで・・・
道明寺の心の中を私でいっぱいにしたいって我儘に思う自分に気がつく。
昨日よりも今日が、今日よりも明日。
道明寺を好きになってるって自信があるよ。
「ねぇ、昨日はどこに泊まったの?」
「お前の隣り以外に俺の寝る場所があるって思ってねェよな?」
からかうような眼差しを長い睫毛が落ちて瞳を隠す。
頬を一筋なぞる様に触れた道明寺の鼻先がヒンヤリとした心地いい冷たさを肌に残す。
あと少しの距離がもどかしいようにつま先を伸ばして道明寺の唇に私の唇を押し付けた。
ここで終るのが惜しいような気もしますが・・・
この辺でお開きにしてお話を次の展開に進めます。(^_^;)
拍手コメント返礼
かよぴよ 様
珍しく積極的なつくしちゃん♪
この後も積極的なのか気になるところですよね。
たまには趣向の違ったところも見たいような・・・(^_^;)
あずきまめ 様
車をノックして「開けるな!」言われても固まるでしょうね。
その前にノックする人いないからぁ~
司に言わせてみたいセリフ。
ソロソロネタ切れです。
なにかないですかぁ~。
やなぎ 様
生ころがしにしてるつもりは・・・(^_^;)
そろそろお星様が恋しい季節?
春ですからね♪
さわね様
楽しみは後に~♪
物わかりよく言われちゃっと「頑張ります!」と言いたくなっちゃいます。
どうしよう~ \(゜ロ\)(/ロ゜)/
キャサリン 様
今回は王道のお話進行中です。
葉っぱコンビは違う緊張感で日々戦ってる状態ですよね。
命が危ないのは実は自分たちの方だとか?
西田さんが慌てるところ見たいのはきっと私達だけじゃなく司が一番みたいでしょうね。
ゆきこ 様
何時もはここまで来るのがたいへんなんですよね。
トラブル、災難、多いですからね。(笑)
Parfect Dungeon、マルクのおさらいお疲れさまでした。
こちらのお話もいろりろ布石を置きながら書いたお話だったんですよね。
ハードなお話もイケると思えるようになったのもこの頃からかな。
みえこ 様
世の中にはいないですよね。
いい男をいっぱい作れるのが小説の楽しみ。
理想と現実がどんどんかけ離れていく~。
このくらい離れちゃうとあきらめもつきますけどね。
千葉君タイプで我慢しましょ。(笑)
お仕事もお疲れさまです。