迷うひつじを惑わすオオカミ 番外編2

番外編も2になりました。

えっ?

まだお星様じゃないの?

すいません~

なかなかイケなくて~

前夜祭で今日はお楽しみ頂けたらと思います。

延ばすなぁ・・・(^_^;)

「こいつ連れて帰るわ」

そう言い残して店を出た俺達。

しだれかかる身体を支えて迎えの車に牧野を押し込んだ。

たくッ。

お前そんなに飲んでねェだろ。

「もう、無理」

そう言ってうつ伏した俺の膝の上。

つーか、身体の中心に牧野の鼻が当たる。

太ももを閉じた付け根のとこでもぞっと動くんじゃねェよ。

こいつ、きっと頭の中で今、あたふたしてるって思う。

しょうがねェ。

助けるのこれっきりだぞ。

笑みが自然と漏れるこの余裕。

「おい、何時まで酔っぱらったふりしてる」

気が付いて・・・たの?」

ガバッと顔を上げてつぶやく声。

後部席の上にストンと飛び乗って正座でもしそうな雰囲気の牧野。

「お前が酔っぱらうとこんなもんじゃねェからな。

やたら、俺に絡んでくるから」

「私、そんなに酒癖悪かった?」

真面目に考え込んで記憶をたどる表情を牧野が浮かべる。

酒癖が悪いと言うよりは俺にとっちゃ酒癖良いってことになるかもな。

ほんのりと赤く染ま頬。

潤んだ瞳で俺を見つめて道明寺って甘えた声が俺を呼ぶ。

私の男発言まではいかなくてもスキとか言ってべたつかれるのも悪くない。

油断してるつーか。

俺に甘えてくるつーか。

酔いが見せる媚態。

眠りに落ちねェ程度で俺の相手が出来る程の酔いの量、最近分ってきた。

今日の酒の量は酔わない程度だろ?

「ねぇ、本当にそんなに絡む?」

「いや・・・」

「絡ませるのは俺達の身体ってとこだ」

息が触れあうほどの至近距離で呟く声。

今一つピンときてない瞳が俺を見つめる。

「わかんない鳴なら教えてやるよ」

牧野のスカートの裾をたくし上げた指先が弾力のある太ももの上を滑る様になぞる。

「絡むって・・・」

牧野の腕が俺の侵入を拒むように抑え込む。

両方の太ももに挟み込まれて指先。

開かせる様に4本の指先がその内側でゆっくりと動く。

逃がさないように背中から回したもう片方の腕は牧野の肩を抱く。

「ちょっ・・・やめっ・・・」

直に肌に触れるには薄いストッキングが邪魔でしょうがねェ。

思いっきり指に力を入れた瞬間にビリッと破く音がかすかに後部座席に響いた。

指先に感じたスべっとした肌感触。

温もりが直に手の平に伝わる。

「道明寺っ!」

掴まれた俺の手首。

少し下に擦り落ちていた牧野の身体が椅子の上に坐り直してそして、マジに睨まれた。

「もう、今日下ろしたばかりなんだから、

あと2、3回は履けたのに、これ高かったんだよ」

お前の高いって数百円だろうが!

ストッキングなんて一回はければ捨てろ。

「もう、これ以上触らせないから」

きっと閉ざした膝小僧。

乱れかけた衣服を牧野がそそくさと整える。

「今日は家に帰るからしっかり送ってよね」

まだ・・・

キスもしてねェ段階で拒まれた。

固く閉じた貝は中々口を開けなくなる。

もう少し・・・

媚態を見せつける牧野まで酒を飲ませとけばよかった。

素直に誰が帰すか!

「お前、昼間から俺を誘っておいてそのまま帰れると思ってるのか」

「車の中で襲う様な猛獣はお断りだから」

「牧野、これ飲め」

車の冷蔵庫から取り出すアルコール飲料

「いきなり、なによ?」

「飲まないと帰れないからな」

マジに脅してる俺。

恋人を酔わせて、なにしようって考え自体がおかしいだろう。

酔った牧野ならって、淫らな妄想してる俺って・・・

どんだけこいつに飢えてんだか。

「グッといこうぜ」

グッと・・・

グッッと・・・

グッとな・・・

ゆっくりと牧野の喉元が上下してグラスの中の液体の半分が流し込まれる。

「あんまり飲むと帰れなくなるよ」

「道明寺っ・・・」

トロンと下がった目もと。

甘ったるく俺を呼ぶ声。

ヨシ!

ヤッタ!

拍手コメント返礼

still・・・ 様

言われてみればいつの間にか猛獣使いが逆転してますね。

襲われるのか調教されるのかどっちら?

メガネちゃん様

甘ったるく「どうみょうじ~ぃ」って呼ばれたらそこで司君の理性の糸はぷつんと行きそうですよね。

車の中で襲ったら里井さんが~

帰るまで待てですよ~。

みわちゃん様

ヨシ!ヤッタ!

まだやってませんから~

準備も整ってないから~

つくしちゃんを酔っぱらわせただけですよ司君。

あわてない。あわてない。

一休み。

一休み。

我慢できるかな・・・(^_^;)

jacqueline 様

パンスト破けるとショックですよね。

この気持男に分るかしら?

ゆみん 様

この後は可愛くないことしちゃうんだろうなぁ。(笑)

なる 様

ホロ酔いで大人の世界♪

「チューしちゃうぞ」なんてつくしちゃん抱きつくとかやっちゃって、襲わせようかな。

なんせ、私の男発言した後ですからね。

akko

そうなの~

☆様付いてないけど、司君二連チャンだよ~。

つくしちゃん大丈夫かな?

うさこ 様

ここでお酒の罠にはめられるって・・・

お酒で酔わすって悪い男の典型なのになぁ。

司君そこまでしなくても自分の腕で言葉でつくしちゃん酔わせること出来るんですよ~。

mizuta様

おはようございます。

丁度私がコメントに返信を書いてるときにタイミングよくmizuta 様のコメントが飛びこんでる事が多くて、私の密かな楽しみになってます。

甘えベタなつくしちゃんを甘くさせることが出来るのは司君だけですよ。

昼間のつくしちゃん見ちゃってるからまだまだ司君は衰えを知らないんだろうなl~。

ここは司の思い通りのつくしちゃんが出来上がるかしら?

わたしの考えひとつなんですけどね。

最近この手のお話に流れ込みそうなお話が口を開けて待ってる気がします。

まちゃこ 様

騙したつもりも騙されたつもりもなかったりして~

でも司になら騙されてみたいって思いますよね。