ラストシーンは夢の中 6

このお話の復習。

司に内緒で豪華客船のクルーに昇格しちゃったつくしのバイト。

それなのにそこからセレブな女性に頼まれ事されちゃったつくしちゃんは相変らずトラブルを引き寄せてることには気が付かない。

F4はつくしの居場所を確認して寄港先で待ち構えるはずがなぜか類がつくしの船にヘリで登場。

司に内緒で抜け駆け。

もちろんつくしのバイトがお客の世話からセレブの令嬢に格上げされてるとは再会の時まで知らなかった類。

さてこのあとの展開は♪

つくしは航海を後悔するのは間違いないと思われます。

こんな内容だったことお覚えてもらってるでしょうか?

では続きからどうぞ♪

「そうなんだ」

私の不安をよそに無関心なようにも思える花沢類の返事の短さ。

いつも必要以外の事はなかなかしゃべんないのは花沢類らしい。

「お嬢さんをお借りしてもいいですか?」

微笑を浮かべる花沢類の申し出を断る相手はいないとおもえる和らかさで私を萩野の奥様の前から連れ出した。

「びっくりした」

「なにが?」

「意外と慣れてるんだなって」

華やいだ場所でも自分から進んで他人と接触を持つことはない花沢類。

F4のみんなといるか、女性が近寄ってきてもスッといなくなって一人壁を作る花沢類なら私もよく知っている。

その花沢類が萩野の奥様から私を引き離す為とはいえ、滅多に見せない極上の笑顔を浮かべたんだもん。

もう一度見たいなんて思ったら不謹慎かな?

遠慮がちに横に向けて私が捉えた花沢類の姿。

遠く水平線に向けた瞳。

波もに反射する太陽の光を瞳の中に集める様に花沢類の瞳もキラキラと輝いてる。

カメラの中に捉える視写体としては申し分のないひとつの世界がそこには出来あがってる。

それを象徴する様に周りの女性たちが花沢類に見惚れてる。

それと同時に私に向けられる視線は痛い。

出来るならカメラのフレームから私を外してくれないかなと切に願ってる。

「仕事の関係って言ってたけど・・・・

仕事はいいの?」

デッキの柵に背中をもたれながら二人で並ぶ。

「この船。若い女性が多く乗ってるの気が付いてる?」

あっ・・・そう言えば・・・

家族ずれは多いけど萩野の奥様のところみたいに小さい子供が連れてるところは数えるほど。

どちらかと言えば薬指に指輪をしてなさそうな若い男女が目に付く。

「総二郎とあきらが呼ばれてないのが不思議なくらいだよ」

迷惑そうな表情で空を見上げた花沢類が大きく息を吐いた。

「来るつもりはなかったんだけど牧野がいるんならいいかなって思って、司にも内緒で来たのにね。

「まさかなぁ・・・」

そこで言葉を区切った花沢類。

無言の間は10秒は続いた。

「まさかって、なによ」

「萩野さんとこ息子しかいないんだよ。

それにもう結婚しちゃってるし。

この船にのる必要はないはずなんだ。

あるとしたら、俺の母親と仲がいいってことだけなんだよね」

まじな表情で私を見下ろした花沢類がまた妙な間を作る。

「総二郎やあきらは女性の噂に事欠かない。

司は牧野と婚約しちゃってるし・・・」

花沢類が言葉を区切って間を作るたびに私の思考は冷や汗をかいて頭の中をいっぱいにして脳が溺れかけてる。

「牧野と一緒にいれば、程よく興味もない女性の相手をしなくて済むって思ったんだけどな。

まさか、牧野が萩野さん親戚の娘にされてるとは予想外だよ」

それって、私の方が予想外。

「どうして、断らなかったの?」

軽く私に聞いてきた花沢類。

どうして言ってれても・・・

お客には接触の少ないバイトのはずで・・・

それが急病人がでて人出が足らないと言われて・・・

バイト代を上乗せするって言われちゃったし・・・

数日なら大丈夫って思うじゃない。

そしたら、萩野の奥様に人助けだって頼まれちゃって断れなくった。

客船のバイトもしなくても言って言われた時点でなにかおかしい事とは思ったんだよね・・・。

「まあ、それが牧野か・・・・」

フッと花沢類の唇がちいさく笑いを漏らす。

「どうせ、呆れてるんでしょう」

「俺はそんな牧野がほっとけないから」

プッと膨らました頬がやけに恥かしくなりそうな優しい瞳が私を見つめてる。

遠巻きに見ていた人込みから聞こえるため息交じりの声。

それは羨望とも感嘆ともとれる甘い色を含む声。

私達って・・・

カン違いされてる?

あわてて花沢類から1mは飛んで離れた。

拍手コメント返礼

みわちゃん様

萩野のおばちゃんにしても類にしても今はまだ何が何だか状態ですよね。

最後は司がブチっと切れるのは織り込み済みなんですけどね

今分ってるのはそこだけかな・・・(^_^;)

絵梨様

「ほっとけない」

イケメンに言われちたら壁ドンよりキュンとしちゃうかもしれませんよね。

それも類ですよ♪ 夢に出てきそう。(^_^;)

これ見て張り切られても困りそうですけどね。

絵梨様

どぶろっく、花男ver.

オチがないのに笑ってもらってうれしいです。(笑)

ランチ中だったんですね。

今度はもっと挙動不審になるようなオモシロいネタ仕込んでおきます♪

うさこ 様

目立つつもりはないのにめだっちゃう類。

そこにはつくしちゃん♪

司が見たらヤバイ取り合わせですよね。

つくしちゃんへの穴埋めは司?

きゃー

穴埋めって~♪

いやん~。

あっ・・・

頭の中がお花畑になっちゃってます。

たまには類君にも穴埋めの役を?

キャーーーッ。

ある意味司より生ころがしされてるのは類かもしれませんよ。