恋人はSecurity Police 31

とうとう・・・・

大台の30話を突破しました。(^_^;)

でも良く考えたらつくしちゃんSPの仕事たいしてしてないのよね。

出会って一週間で一応恋人の関係にはなっちゃってるし・・・

こんな一コマ イチャコラが繰り広げられているとかいないとか・・・

ディナーの前の箸休めにどうぞ♪

「私、そんなに軽い女じゃないから」

「それは俺が一番知ってる。

キスもセッ・・・」

司の顔にまくらが直撃。

「それ以上言ったら別れるから」

次の攻撃用の枕をつくしの両手が持ち上げて司を狙う。

「俺とわかれられるわけねェだろう」

二度も殴られるかと言う様に司に捕らわれて胸の中に閉じ込められるつくし。

「その自信がムカつく」

自由につくしが動かせるのは首だけ。

首を上に向けた瞬間に司に唇を塞がれた。

頭の中にはしっかり実物が動いちゃってます。

最低!

目の前で流れる血に、本気で心配したんだからッ。

道明寺がこのまま死んじゃったら、どうしようと不安で悲しくて流した涙を返してほしい。

それに私を庇って刺された道明寺に感動までしてたのに。

それなのに!

ゆすっても起きない様な寝たふり。

たいしたことがないならさっさと処置室から出てくればいいじゃないの。

豪華な造りの特別室に運ばれてさぁ。

西田さんがばらさなければ私は未だに心配して道明寺の顔を飽きることなく眺めてたって思う。

「牧野」

今さら追いかけて名前を呼ばれても誰が振り向くか。

足の幅を最大限に広げて大股で歩く。

ここが山道なら土に足ががっちり足跡をつけてるにちがいない。

道明寺の脚の長さを考えたら歩いていたらすぐに追いつかれちゃう。

それなのに私が走れないのはなぜだろう。

道明寺の距離は一定の長さを保ったまま追いつくことも離れる気配もない。

コツコツと響く足音にホッとしてる自分がいる。

怪我してるのは本当だし・・・・

傷を縫ったのも嘘じゃないから・・・

そこを気にしてやってるだけだ。

許してるわけじゃない。

「おい、牧野」

道明寺の声色が少し変わった。

痛みに耐える様な苦痛の色が交じって聞こえた。

規則的に響いてた靴音からもワンテンポのズレが聞こえる。

そのまま聞こえなくなった靴音。

振り向くつもりはなかったのに・・・

気が付くと目が道明寺を探してた。

柱に背中をもたれかけた長身の身体がわずかに背を丸めて脇腹を庇う様な仕草を見せる。

痛くないわけないよね。

ちょっと擦りむいただけでも、包丁で指先を少し傷つけただけでもジリジリと痛い。

痛みに耐える姿。

苦痛に歪む唇。

紅潮した頬が艶めかしくて憂いを帯びた横顔。

不謹慎だけどもっと見つめていたいような完璧な美。

許せないって思ったはずなのに・・・

西田さんを使って私を掴まえることだって出来たはずなのに・・・

痛みをこらえて私を追い掛けて来てくれた。

それだけで許せるって私も甘いな。

「無理しちゃダメでしょう。

怪我してるのは本当なんだから」

気が付くと道明寺の側に戻って道明寺の顔を覗き込んでた自分がいた。

さっきまで怒ったいたのは本当なんだからね。

それでも心配の方が大きくて・・・

直ぐに心の中をいっぱいにして・・・

道明寺に寄り添いたくなって・・・

側に居たくて、しょうがなくて・・・

手を差しだして・・・

傷の痛みを少しでも和らげたいって思う自分がいる。

この怪我は私の責任だね。

SP失格だよ。

私のバイト意味あったのかな?

でもあのバイトは2人の始まり。

1週間前の出来事が遠い昔のように感じた。

「私にSPは無理だったね」

「だから、SPじゃねぇって、言ってるだろう。

何度も言わせんなよ」

拗ねた口調の道明寺の腕が私の肩を引き寄せた。

そうか・・・

何度も婚約者って言われた言葉を無視してたの私。

受け入れたらそのまますんなり道明寺の思い通りにされちゃいそうで嫌だった。

婚約者を拒み続けるためにはSpでいるしかないと思っていたのは私の勘違い

道明寺も誰も本気で私をSPとして扱うつもりはなかったんだよね。

いつの間にかSPの先輩たちに道明寺とともに守られる存在になってた気がする。

私を抱きしめる道明寺の温もりがすんなり自然と肌に染み込んでくる。

この温もりを手放すことも、忘れる事も、私には一生できないって思える。

「もう、心配するような嘘はやめてよね」

道明寺の胸元で小さく囁く声。

泣きそうになるのを堪えてるのは絶対に道明寺に知られたくない。

「ああ」

数秒の間の後に聞こえた声。

後ろ髪を撫でる様に動く道明寺の手の平が必要以上に優しくて・・・

愛してるって道明寺に手のひらが囁いてるみたいで・・・

「結婚しろよ」

「やだ」

一瞬・・・

うんって言いそうになった。

ヤダって言ったのに道明寺は明るく楽しそうに微笑身を浮かべてる。

断わったの本気にしてないでしょう。

「あのね。どさくさに紛れた様なプロポーズしないでくれる」

プロポーズをされてないって責めたのは私だけど、それが今ってムードなさすぎ。

プロポーズの前の段階は全部抜けちゃってるし・・・

私たち付き合ってもないしデートもまだだし・・・

恋人らしいこと・・・って・・・なにかあった?

聞いたら・・・

キスとか抱いたろうって羞恥心もなく帰ってくるか・・・・

そんな答えは求めてはいないから、困る。

「お前のヤダはいいに聞こえるぞ」

道明寺に見られてる私はきっと耳まで真っ赤になってるはずだ。

顔が熱い。

「いいって言ってないから」

道明寺から離れようと押し出した両腕。

頑丈な道明寺の胸元はびくともしなくて、一センチも離れられない。

離れようとしたはずなのに道明寺との密着度は増してしまってる。

「離してよ」

「ダメだ」

背中と腰にしっかり回された左右の腕。

逃げられそうもない。

「司、刺されたんじゃないのか?」

「寝てなくていいのか?」

「なんだ、元気そうだね」

その3様の声は・・・

美作さんに西門さんに花沢類の順で聞こえた声。

ぎゃーーーっ

もう無理。

火事場の馬鹿力なみに身体が動いて道明寺を突き放した。

「おい、イテェだろうが」

よろけた道明寺がしりもちをつく手前で何とか踏みとどまる。

「あっ、ごめん」

あわてて道明寺に肩を貸して支える。

「よっ」

にこやかに魅力を満載に浮かべた表情で3人が私の目の前にいた。

拍手コメント返礼

akko

この話の最終着地地点は結婚できるかどうかになってきたような気がします。

最初はつくしちゃんの道明寺SP奮闘記のはずだったなんです。

松茸や時価が出て来てから可笑しくなったんですよね。(笑)

つくしちゃんがうんというプロポーズがカギを握る。

なる 様

もう一押し!

もう一押しするのは司じゃなくてF3だとか?

きっと応援してくれるはず ← 安易な期待・・・(^_^;)

うさこ 様

いいところで邪魔が入るのはつかつくなの~

だってお邪魔キャラがいっぱいいるんですもの、選び放題♪

甘~い夜を総二郎とあきらでプロデュース。

それはつくしちゃんが失神する可能性ありますね。

ゆみん 様

やさしさにつけこむ!

なんて司似合わない言葉なんでしょう~

でも、ここは漬け込んでもう一押し!

と思ったらF3♪

ゆきこ 様

おはようございます。

ありがとうございます。

無事今日の朝を迎えました。

娘の受験する高校は中学までバスで送迎なんですよ。

待遇いいなと持っちゃいました。

病院の廊下でハート飛ばすなぁ~

いい迷惑。

そんなこと天下の道明寺に言えるのはF4と西田さんとつくしくらいかな。

言えるじゃん(笑)

>早く『うん❤︎私を司のお嫁さんにして』って、上目遣いで司に言っちゃいな〜〜♪

>ひー様、SPつくしちゃん、言いますかね?? 最後どうなるか楽しみです。

ここのつくしちゃんなら何時もと違うつくしちゃんもありですね。