Happy Valentine’s Day with lots of love(はぴまり編)
バレンタイン企画3日目。
要望の多いカップルが多くて・・・
すいません前日から取り掛かったのがまずかった。
次回ホワイトデーに持越し。
要望の多いのがはぴまり。
なかなか更新してないですからね。
ということで今日は北斗と千和でお楽しみいただけたらと思います。
*えーと・・・誰もいないよね。
以前は自分が勤めていた会社。
知ってる人に会うことは避けたくてこっそりと忍び込む。
北斗に会いに来ただけなのに緊張感は半端ない。
昔の同僚に見つかりでもしたらなにしてるって興味をもたれることは間違いないもの。
「おい、何してる?」
後ろに忍び寄る気配。
うっ・・・
そう聞くのはあいつも一緒なんだ。
私がここに来る理由なんて北斗に会うため以外に何があるっていうの。
返事も聞かないままに握られた腕は強引に北斗に引っ張られるままに社長室に連れ込まれた。
「今日は早く帰ってくるって言ってたでしょう。
私も早く仕事が終わったから」
大学の先輩で今は上司の桜庭先輩。
今日は帰っていよって残業もなしに定時で仕事を終わらせてくれた。
バレンタインだしなって理由で、にっこりと私を送りだしてくれた先輩は、私と北斗が結婚してるってことを知ってる数少ない一人。
こんな気の利く男性はきっと恋人でも旦那様になっても一つ一つの記念日を大事にしてくれるって思う。
嘘でもうれしそうに微笑んでくれてもいいじゃない。
私を目の前にめんどくさそうな表情で見下ろす北斗はバレンタインのことなんてすっかり忘れてる雰囲気だ。
「家で待てなかったのか?」
私のことはわかってるって傲慢な表情がくすっと微笑む。
瞬間に垣間見えるその笑み一つでうれしくなる自分はなんて安上がりなんだろう。
「待ってろ」
そう言った彼はデスクの椅子の背もたれにドサッと身を投げだして書類を手に取った。
とに、わかりやすすぎる機嫌の悪さ。
そんなに私が突然来たことがいやなのだろうか。
結婚したのも職場では内緒だったけど、今はあのころとは違うって思ってる。
これって私だけが思ってるわけじゃないよね?
私以外だと外面もよくて朗らかで見た目がいいから好感度抜群で愛想もいいのに私にはほんと不機嫌な感情を丸出し。
会った時からそれは変わらない。
北斗がなにか動作を見せるたびにもう終わったのかと待ちつつけてる。
いつの間にか私の五感すべては北斗に注がれて、北斗の声も聞き逃さないように耳を澄ませて待ってる。
「・・・ばかみたい」
全然やさしくない。
あれから私を見ようともしない北斗にこうやって神経をとがらせて、北斗のやさしさを待ちつつけてることもバカみたいだと思えてくる。
これなら家で待っていたほうがきっと気楽だ。
いっぱい料理を作って、並べて、チョコレートをテーブルの上にそっと置いて、愛してるって気持ちを伝えたい。
昨日より今日、今日より明日もっと北斗のことを好きになってるはずだから。
そう思ったるだけなのに、この男はその10分の一でも愛情を示す気配も見せない。
今日バレンタインだってわかってる!
北斗がそばにいても一人ぼっちだと感じる寂しさ、一人より寂しい。
もう帰るんだから。
「どこに行くつもりだ」
背中を向けて一歩踏み出した瞬間聞こえた声。
私のこと見てなきゃ声をかけられない絶妙のタイミング。
私のこと無視してたわけじゃないんだ。
私が北斗を見てる以上に自分が見られていた気がする。
「仕事の邪魔かなって思って・・・」
「あぁ邪魔だよ。お前がそばにいると落ち着かなくなる」
衣擦れの音が聞こえてそのまま北斗の匂いが包み込む。
背中から伸びたたくましい腕が胸元で交差してわたしを抱きしめた。
「犬よりしつけがなってねぇな。
主が待てっていったらよしっていうまで言うこと聞くもんだろう」
「私を犬扱いしないでくれる」
「きゃんきゃんうるせーのは小型犬並みだろう」
ムカついて振り向いて見上げた先ですぐに感じた北斗の息づかい。
その近さに息が止まりそうになる。
自分の旦那様にドキッとしすぎだよ。
躾だとか犬扱いされてしまってるのに笑いを含んだ声はすごく優しくて甘ったるく私を包み込む。
「バレンタインの告白でもしてくれるのか?」
告白・・・
先に言われるといえなくなる。
北斗は私が黙り込むのを見てきっと楽しんでるはずだ。
首筋に触れる北斗のやわらかい唇の感触。
チュッとわざと音を立てるように北斗は首筋を吸い上げた。
本当に!もっ!
私が一番焦ることを仕掛けてくるんだから。
「しょうがねぇな」
しょうがないって・・・なに?
私を抱きしめていた手がいきなり下に降りて太ももに置かれる。
なんでここに置くの?
裏腹の曲線をなぞって形を楽しむような手の動き。
「北斗・・・なに・・・そんないきなり・・・」
足を引こうととしても私の体は北斗に抑えられていて動きようがない。
「せっかくお前が来たからサービスしてやってんだろう。遠慮するな」
サービスって・・・
その言葉で想像できることにボッと体中に火が付いちゃう。
だからって、ここじゃ無理だよ。
一度あのデスクの上に押し倒されて、下着を脱がされたことはあったけどあれは未遂終わった。
もう一度・・・
それもバレンタインに職場でって・・・
ここはしゃれたホテルとかせめて家まで待つとか・・・
遠慮したい・・・
服の上から大きな掌が胸を包み込む。
背中のブラのホックは服を脱がされる前から外されて、ブラで抑えられてたはすでに解放されてしまってる。
唐突で急激な愛撫は心臓の鼓動を跳ね上げさせるのに十分すぎる。
スカートの裾から入り込んできた長い指はすでに下着の形のラインをゆっくりとなぞる。
「だっめっ」
北斗の煽るような指の動きに合わせるように私の息も弾み始めて抵抗の声は弱くなってる。
「ダメじゃないよな?」
首筋からなぞるように鎖骨に落とされたキス。
直に肌には触れずに生地の上から触れる指先。
しつこく触れるのに本当に私が触れてほしいところはわざと避けてるみたい・・・
北斗はきっと余裕の表情を浮かべて楽しんでるに違いない。
「これで少しは楽しめたろう?」
「さっきはつまんなそうにすねてたしな」
完全に遊んでる声で北斗が私を解放した。
楽しめる余裕なんてあるわけない。
いっぱいいっぱいだったんだから。
あのまま流されたらきっと私は北斗の為すがまま理性も飛ばしていたって思う。
悔しすぎる。
「もう、北斗が下手ならいいのに」
思わず叫んだ声に北斗は一瞬呆れた顔をしてそして笑った。
「それ、ほめてんだよな?」
北斗の喉から笑い声がいつまでも続いて漏れる。
「チョコレートはいらないから、もっと甘いものもらう」
「脚、開けよ」
高飛車な命令に従う前に脚をやっわらかく撫で上げられた。
くすぐるように肌に触れる指先。
もうどうにでもしてよ。
そんな気持ちのままに身体を反転させて北斗に身体を投げ出した。
この後は・・・
ご想像でお願いします。
お粗末でした。(^_^.)
拍手コメント返礼
メガネちゃん様
しばらく濃厚なものは休業中で~
あはは、妄想列車を走らせて~
本当に楽しくて好きなの~
この列車の運転手兼車掌は私だよなぁ・・・(^_^.)
ゆきこ 様
北斗のドSは司とは違うおとななドS。
うちの司君はいつの間にかドSクラブのおもちゃになってますからね。
いちゃこら企画楽しんでもらえてよかったです。
実はあきらくんも書きたかったんですよね。(^_^.)
akko様
北斗ならいじめられても喜べるって思えます。
物語の中のドSは好きなんですが、現実はダメだろうなぁ・・・(^_^.)