Happy whiteday’s with lots of love(はぴまり編)
お待たせしました。
はぴまりのお話を心待ちにしてるとのリクもいただいております。
が・・・これがなかなか大変なんです。
俺様は司も北斗も同じなんですけどタイプが違う。
つくしにたいして甘い我が家の司。
北斗の場合は千和にSが入っちゃってますからね。
意地悪して楽しんでるこの違いがねぇ。
切り替え大変なのよ~
頭の中から司をおいだして今から北斗に切り替えます!
*「今日お休みなんだよね?」
ソファーに座る俺の前。
その前のカーペットの上でこじんまりと膝を折って正座する千和。
覗き込むその瞳は何かを期待した色をにじませてる。
「だったら、なんだ?」
3月14日は何の日だ?
何かを期待した表情はじっと俺の言葉を待つように見つめてる。
猫ッ。
鈴のついた首輪を付けた子猫。
このまま無視したら俺の足もとにすり寄ってきそうだよなッ。
「そうか・・・久しぶりの休みだからおじさんは疲れてるのか・・・」
てめっ。
俺はおまえより5歳大人だってだけだ。
「もう30だもんね」
勢いを取り戻した表情で立ち上がった千和は俺の横に腰を下ろした。
読んでいた新聞を二つに裂く代わりにくしゃくしゃに丸める勢いで閉じた。
「だからって、お前を飽きさせることはないって思うけど」
クィッと指先で強引に千和の顎を持ち上げて俺との視線を合わせる。
「俺の体力を一番知ってるのお前じゃねぇの?」
目の前で赤く色を変える頬。
言うことを忘れたように唇が震えてる。
俺を言い負かすには100万年早いんだよ。
息のふれあう距離。
互いの唇がふれあうかふれあわないかの紙一枚を挟んだ距離。
かすかに感じる甘い吐息。
千和が俺のキスを待つように瞳を閉じた。
しねぇよ。
そのまま千和から離れて俺はすくっと立ち上がる。
開いた瞳は物足りない表情で俺を見つめた後、それをごまかすようにバタバタとスカートに裾を払いながら立ち上がった。
別にキスなんて待ってないから。
顔を俺からそらした千和はそんな言い訳をしっかり背中に張り付けてる。
相変わらずわかりやすい性格。
ばれすぎる感情が俺を穏やかにさせる。
「着替えろ」
「え?」
「バレンタインのお返しは考えてる。食事の予約とってるから」
意外そうな表情が「意地悪なんだから」とつぶやいて笑顔を浮かべてる。
本当に素直な性格だよ。
「着替えてくるね」
はしゃいだ声はすぐに隣の寝室へと消えてく。
「手伝おうか?」
上着を脱いで千和の腕が止まる。
「ダメ、出かけられなくなるの目に見えてるもの」
近づくなと開いたクローゼットの扉に身体を隠す。
無理やり襲わねぇよ。
ゆっくりと近づいた俺は千和の隠れてる扉に手をかける。
そして千和の耳元に伸ばす腕。
「キャッ」
ビクンと身体を千和が委縮させた。
「期待するな。俺も着替えるだけだから」
にんまりと笑う俺に頬を膨らませる千和
「誰も期待してないから」
頬はバラ色に染めての反論は説得力はまるでない。
「嘘だ、期待してたろ?」
「あっ」
焦った千和が俺から逃げようとしてバランスを崩す。
助けようと腕を伸ばした俺ごとクローゼットの中に座り込んでしまった。
わずかに外から差し込むライトの光。
薄い明りの下じゃ互いの表情は見れなくなってる。
それでも甘くうずく感覚に嘘はない。
「ダサ過ぎだろう」
自分でも機嫌が良すぎだと思える笑みが喉元からこぼれてる。
先に立ち上がった俺が千和に腕を伸ばす。
俺の腕を取った千和を力いっぱい引き上げてそのまま唇を重ねた。
拍手コメント返礼
akko 様
この二人もいちゃこらでホワイトデーで♪
花粉症大変ですね。
お大事に。
ゆきこ 様
お忙しそうで、疲れたまってないですか?
春休み前にストックしておけばいいのにUPしちゃってます。
北斗のSを司に憑依させたらつくしちゃんどうなるかな?
今度挑戦してみようかしら?
b-moka 様
このS気が北斗なんですよね。
北斗じゃなきゃいやだろうなぁ・・・(笑)
花粉症お大事に。