☆ウエディングベルは二度鳴らす 番外編 2

「おかしな一日だったね」

軽く触れて離れた唇に不満そうな色を表情に残す道明寺に向かってそうつぶやく。

でも素敵な思い出がまた一つできた気がする。

エレベーターの中で人生二度目の結婚式の誓いをさせられるって思わなかったけど。

「おかげで二度目の初夜を迎えられるわけだ」

熱い瞳で見つめる道明寺は私の手の平に頬を挟まれたままそうつぶやく。

今更初夜って言葉にどきっと反応してしまう自分に焦る。

部屋に誘ったのは私で・・・

俺を喜ばせろって言い放つ道明寺はいつもより甘く私を誘い込む。

私を誘ってるのは道明寺でたぶん、何もわからなくさせられるのは私のほうで・・・

道明寺を喜ばせたくても翻弄されて流されて迷い込んで何も考えられなくなって道明寺の腕の中に落ちる。

よし!

今日は道明寺より先におぼれないから!

そう決心した先から道明寺の指先は体のラインをなぞるようにさっきから私の服の上をなぞってる。

胸元から伝って落ちていくその指先は胸の先端で止まって硬さを確かめるようにゆっくりと押さえてきた。

「・・・っ・・・」

「あのね、言っておくけど、いつでも私をどうにでもできるなんて思わないでよね。

私は従順な下僕になるつもりはないから」

強がって見せなきゃすぐに唇から甘い吐息を漏らしてしまいそうに道明寺に触れられてる肌からしびれてる。

「試しになってろよ。

気に入るかもしれないぞ」

「あっ・・・あのね、今日は私が誘うんでしょう」

逃げるつもりで発した言葉が実は私を追い込んでしまってる。

獲物を狩る猛獣の熱のこもる瞳。

長いまつげを伏せて見えなくなった瞳はそのまま顔を下げてそっと私の手の甲に唇を落とした。

うっ・・・

私から誘えって言っておいて完全に形勢は逆転。

このままいつものように道明寺にされるがままにされる気がしてきた。

ゆっくりと道明寺が立ち上がったから膝の上に乗っかっていた私はそのまま抱っこされてしまってる。

わざと乱暴に動く道明寺の首に抱き付くしかなくなってた。

もう・・・

どっちでもいいや・・・

「司・・・好き」

ギュッと腕を強く道明寺の腕に巻き付けたまままだ慣れてない呼び名であいつを呼ぶ。

一瞬立ち止まった道明寺の腕がしっかりと私を抱きなおして寝室まで歩く。

今・・・道明寺の顔を見ることなんてできないって思った。

続きの部分から大人の表現を使用してます。

興味のない方はそのままお引き取りをお願いします。

シーツの上に広がる髪の感触。

白いシーツの冷たさに一気に私たちの熱が広がりを見せる。

たぶん・・・

服を脱がされるまでほんの数秒・・・

そのはずなのに、服の隙間から入り込んだ指先は、張り付いたテープをはがすよりもスムーズに服をはぎ取れるはずなのに、わざと焦らすような動きで薄い衣の上を彷徨って肌にたどり着かない。

直に肌に触れてほしくてじれったさがまた感覚を刺激する。

「もう一度、呼べよ」

「えっ?」

微睡んだままの感覚で瞼を開く私の目の前にまっすぐに私を見つめる道明寺の瞳とぶつかった。

甘く吐息が唇に流れ込む近距離。

「司って・・・」

「俺が欲しいっていえねぇの?」

道明寺の首筋に巻き付けたままの腕から一気に力が抜ける気がした。

「お前からせがまなきゃ意味ねぇし」

落ちかけた腕はシーツに落ちる前に道明寺ととらえられた。

閉じかけた手のひらは道明寺に開かされて、その手のひらを自分の胸元に押し付けてる。

厚い胸板の感触、指先に触れる乳頭にビクッと指先が震えた。

いつも道明寺が私に触れるみたいに触れろってこと?

ためらいがちにそっとキスを落とす。

「つっ・・」

道明寺が小さくもらす吐息に自分が煽られてる気がした。

道明寺の唇は直ぐ様に首筋へと押し付けられて強く吸い付かれる。

抱きすくめられたままに何度も首筋に落とされるキス。

欲望の痕をしっかりと刻み込まれていくように道明寺の唇が肌に触れる。

「痕が・・・残るよ・・・」

何の効力もない抵抗。

明日・・・休みだっけ?

仕事じゃ無かったよね・・・

土曜日だし・・・・

曜日もわからなくなるくらい思考がおかしくなってる。

「なんの不都合もねぇだろう」

道明寺のたぎるような欲望を押しつてるように唇に割り込んできた舌先が絡み合う。

滑らかな舌が私の舌に貪るように絡みついてくる。

胸元から差し込まれた腕はそのまま服を脱がして外へと露出された肌に冷たい外気が触れた。

重なる互いの肌の熱は直ぐに広がりを見せて全身を熱く包み込む。

「んっ・・・あっ・・・」

柔肉の頂を指で積み上げられた箇所が熱く疼いて声が詰まる。

揉みしだかれる感触に切なく身を煽らされる。

割って開いた脚の間から裸体をすべり込ませてきた道明寺

羞恥心と欲望はせめぎあって性急に掻き立てられる。

抱え込まれた腰。

そのまま道明寺の吐息が脚の間から除く粘膜に熱い吐息が触れた。

「やっ・・・やめっ・・・」

敏感な花弁と肉芽をくすぐる感覚は面映ゆい快楽を生んで望んでないのに身体の芯を一気に駆け抜けていく。

あらがうすべはとっくになくなって、道明寺にされるがままで、今の私ならどんなことでも道明寺のなすがままになってしまう。

「お・・・願い・・・」

これ以上は身が持たない気がした。

もう限界だと思うの繰り返す波のように何度も押し寄せてくる刺激に海底に落ちていく感覚。

「もう・・・これ以上は・・・無理・・・」

意識がもうろうとして自分で何を言ってるか分からなくなりそうだ。

道明寺がほしくて、すぐにつながりたくて、一つになりたくて・・・我慢できなくて・・・

ただ、道明寺のことしか考えられなくて・・・

「もっと・・・奥・・」

「もっと、奥に何がほしいんだ?」

すがるような瞳で見つめた道明寺は冷たくてわざとらしい口調で意地悪な質問を私に浴びせてくる。

「あっ・・・それは・・・そ・・・の・・・っ」

さすがに恥ずかしくなっていいよどんでしまう私に道明寺はこれ以上にない意地悪な笑みを浮かべてる。

「言えないんなら、このままずっと触れるだけでもいいけど」

舌先で何度絶頂を迎えても道明寺と身体の最奥でつながって穿たれ、一つに溶け合って満ち足りた気持ちは決して味合えない。

つながらないままにずっと焦らされたまま煽られ続けるなんて耐えられそうもなかった。

「お・・・願い・・来て・・・」

「ん?」

何かが足らないとでもいうように道明寺がわたしを煽る。

「どう・・・みょう・・・司が、欲し・・・いの」

言い直した名前に満足したように道明寺がようやく私に身体を身体を重ねてきた。

どんなに抗っても耐えようとしても本能が互いを求めてる。

屈したくないって思いも結局は的外れで互いに欲する気持ちには抗うのは無謀なことで・・・

麻痺てる身体を必死に動かしても傷を負うだけのことなのに・・・

我慢なんて必要なくて・・・

最初から素直に道明寺を受け入れればいいことで、幸せになれる。

屹立した熱い魂は直ぐに密にぬれた粘膜に押し付けられた瞬間に太い衝撃は身体の中央を深々と貫いた。

「んっ・・・」

反らした喉元から漏れる声。

自由になりそうもない身体をビクつかせて道明寺を何度も受け入れてる。

繰り返される抽送。

焦らされてようやく手に入れた悦楽。

熱い肉塊が深く沈み込み勢いよく引き抜かれるたびに鋭い悲鳴を上げそうになる。

息を継ぐ間もなく全体重をかけるように激しく下半身を穿たれるたびに意識はかすれ、道明寺の責めに翻弄される。

何度も絶頂を上書きされいつ果てるともない欲望に感じた瞬間に自分の名を呼び低く吠えた道明寺の声を聴いた気がした。

自分の奥で果ててもなお強く脈打つ雄々しい道明寺を感じながら荒い息を繰り返す。

私を抱きしめる道明寺の胸元に触れる頬。

耳音に聞こえるドクドクと速く打ち付ける心臓の音が心地よくて・・・

静かな時間の流れの中で鼓動がゆっくりと落ち着て心拍を緩めてく音が心地よくて・・・

このまま朝まで触れ合っていたいって思いながら目を閉じた。