エロースは蜜月に溺れる 10

とうとう予定の10話に到達しました。

終わらない・・・・(;^ω^)

まだ6周年まで1週間以上はあるからいいのかな?

つくしちゃんが経験ないのはわかりましたがここの司君はどうなのでしょう?

王子様だし、お世継ぎだし、周りはそりゃ~ほっとかない。

昔は身分の高いお方には指南する熟女のおねぇ様もいたようですしね。

総ちゃんやあきら君同様の経験値をもってつくしちゃんを落とす司も見たい気がします。

それとも司もつくしが初めてじゃなきゃだめよ~という人も多いのかな?

どうでしょう?

カーテンの向こう側の寝室。

司がつくしのために準備したこの部屋の間取りはつくし以上に司は熟知している。

寝室にチラチラと目をやる落ち着かないつくしが自分を意識してると疑いようがなくその様子をずっと眺めてる司の口元は自然とほころんだ。

寝室は寝るためだけにしては広すぎるベッド。

白く輝く大理石の床に敷き詰められた色鮮やかな絹の絨毯。

ベッドの脇の燭台までもすべてつくしのためにと司が自ら選んだものだ。

この部屋一つとってみても司の立場がいかに重要な位置を占めるのかがわかる。

この国の世継ぎなのだからこの国で司に逆らえるものはいないといっても過言ではない。

「飲み物をお持ちしました」

聞き覚えのある召使の声につくしの背中が緊張でピンとまっすぐになった。

頼んでもいない飲み物が運ばれたということはつくしの部屋に司がいるのはみんな承知してるということだ。

司の姉である椿もつくしを助けにきてくれそうではない。

自分がこの部屋を出ていけば別だと思うが、なぜか自分から司の前を去りたいとは思わなかった。

床に傅いてテーブルの上にグラスを置くと召使はそそくさと部屋から出ていく。

二人にしないでほしい。

召使に助けを求めるように視線で追いながらもつくしの口元から声が漏れることはなかった。

自分を熱く注視する視線に気が付いてつくしは肩から力が抜けるのを感じていた。

「なに、見てるの」

「お前に決まってるだろう。

いくら、見てても見たらない」

熱を込めて熱く自分を見つめる精鍛な表情。

いつもの冷ややかさからは想像できない甘い微笑み。

文句を言いかけようとしたつくしもそんな顔を見てしまうと言葉が続かなくなる。

「時間がある時はお前と過ごしてやるから。

まぁ、結構いろいろ忙しいから昼間は相手してやれないと思うけど、その分、夜はしっかり相手してやるよ」

そんなこと頼んでない。

言いかけた口元を抑えるように司の手のひらが司の両頬を抑え込んだ。

つくしを覗き込んだ司の瞳はきらきらといたずらっ子のように輝いている。

「俺に刃向うお前を服従させたくなる」

喜怒哀楽を素直に司にみせるつくしのすべてが司には愛しくたたまらなかった。

このすべてが自分のもので、ほかの誰も触れることができない宝玉。

一方つくしは、自分が憤慨すること楽しんでからかう司の達の悪い性格を憎々しく思いながら、嫌いになれそうもない自分に無性に腹が立つ。

「今日は、一緒に寝るぞ」

そう言って、軽々しくつくしを抱き上げた司は迷うことなく寝室へと足を運ぶ。

宙に浮いた身体を大事そうに、そしてしっかりと抱えた腕はどんなに足をバタつかせてもその力は怯むことはなかった。

「おとなしくしろ、

なんもしねぇって言ったろう?

お前が泣いて頼めば別だけどな」

ベッドに横たえたつくしの横にそう言って司は大の字にベッドの上に身体を寝そべらした。

泣いて頼めば出ていってくれるのかな?

それは司へ言う意味と違うことはつくしにもわかっている。

この状況でそんなとぼけたことを言っても鼻で笑われるだけだとつくしも思う。

司の何もしないという言葉をここは信じよう。

つくしはそう決心した。

ベッドの端と端とに寝れば確かに司と身体が触れることはないと思う。

大きなベッドは大人5人は寝れそうな余裕がある。

このこともつくしを決心させた理由になる。

ベッドの大きさを確かめながらつくしは自分と司の間にクッションを置いて壁を作った。

ベッドから起き上がったつくしの行動を司は横目で眺めて軽く目を閉じた。

こんなクッションがどんな役に立つのか。

無邪気なつくしの行動も男を知らない初心な反応だとわかる。

つくしのキスも初めてだという告白を聞いたときのうれしさがまた司の胸に込み上がてきた。

つくしの必死に警戒を見せる表情も仄かな甘い感情を司の胸に植え付ける。

「こんなの、役に立たねぇぞ」

クッションを簡単に放り投げた腕はそのまま背中からつくしを抱きしめた。

「何もしないって言ったのに」

「こんなの何かしたうちにいらねぇよ」

司の回した腕がギュッと腰を締め付けつける。

司の吐くと息が髪を掠めて頬に触れる。

「いいから、眠れ」

司の無責任な声を非難したくなる。

この状況で眠れるわけがない。

離れなきゃ、心臓が持ちそうにない。

司の鼓動を背中に感じながら司の腕を、指先を、熱をすべての細胞が意識してる。

離そうと思って動かした指が司の手のひらにたどり着くが、重なった手のひらは司の腕を自分からはがしたいはずなのに思うように動かせない。

司の腕がつくしより先に動いてつくしの手をギュッと握りしめられてしまった。

拍手コメント返礼

cocchann 様

お初に一票♪

女性の扱いに慣れた坊ちゃんはダメかぁ・・・(笑)

どちらにしろPW・・・(;^ω^)

頑張ろう・・・

まみ 様

初コメありがとうございます。

あきらと総二郎の専売特許。

確かに言われてみればそうですね。

二人のお株をうばっちゃダメかぁ。(笑)