愛を叫べ! 12

愛の3段活用。

やりたいこと→ふたりきりになりたい

したいこと→チョメチョメ♪

行きたいとこ→天国

11でいただいたゆみん様のコメ~。

たぶんすべて葉っぱコンビもわかってるはず。

わかってないのはつくしだけという位置ものパターンですね。

あとは司次第かなぁ~

「お前、本当に俺の嫁か?」

「そりゃぁ・・・まあ、一応結婚したんだし・・・

道明寺の奥さんとしてはまだ足りないものがいっぱいあるのはわかってるから」

なぜかまじめに返事された。

そこまで固い返答は期待してねぇよ。

道明寺財閥のTOPとしての妻の顔なんて俺が求めてる物じゃない。

どれだけ俺が毎日毎夜抱きしめて寝てるって思ってる?

「お前に一番俺が望んでることわかってるか?」

「従順とか言わないよね?」

それは一番無理って表情。

さっきからいつも以上にベタツイテルのにまだこれか?

わざとか?

無意識に排除してるとか?

SPの千葉や相葉のほうが俺の望みに気が付いてる気する。

「帰れ」とこいつらに言った時点で普通わかるよな?

暇をつぶすなんて安易なものじゃねぇよな?

俺たちの甘い濃厚すぎる時間。

もう遠回しに誘うのやめた。

別に誘う必要ねぇし、抱きあえば暗黙の了解って流れ。

直ぐにこいつを俺の腕の中に落とす自信はある。

「俺に抱かれたくねぇの?」

あんぐり明けた口。

それと同様に皿のように開いた瞳。

真っ赤に染まる頬に唇が波線を作るようにふやけてきた。

体中が・・・

顔中が・・・

俺の目の前であたふたとしてる。

頭の中の考えが混乱して身体に伝わってねぇ感じだ。

数秒後、グッと俺を支えにするようにつくしの腕が俺の襟もとを強くつかむ。

「いきなり、なんてこと言うのよ」

視線をあたりに泳がせるその先でつくしが捉えたのは背中を向けて素知らぬふりを作りださしてる千葉と相葉の姿。

しっかり自分らの仕事はわきまえてるから見ないふりを装いながらもあたりに警戒をはる緊張は忘れてないはず。

「そろそろ慣れろよ。

千葉や相葉のほうが慣れてるぞ。

学生の頃から見せつけてるからな」

「どうして、そう、恥ずかしくなるようなこと言えるのよ」

ほんと、お前に従順な妻は無理だよな。

「なに、笑ってんのよ」

「俺の奥さんは最高に俺を楽しませてくれるって思えるから笑える」

「笑うな」

背伸びして伸びた腕。

手のひらが俺の口元を押さえこんでくる。

口元を覆う温かい温もり。

その温もりが外気で冷えた頬の冷たさを感じさせる。

「冷たい・・・」

小さくつぶやく唇。

「お前も冷たいぞ」

指先がつくしの頬をすーつと撫でて、手のひら包みこむ。

「結構冷えるよね」

「冬だからな」

見上げた空にはいつの間にか上がる月。

三日月にかかる雲がぼやけて見える。

「コホン」

聞こえてきたわざとらしい咳払いが一つ。

俺とつくし。

千葉と相葉。

四人の距離がさっきより詰められてる気がする。

いつまでもここで何してる気ですか!

そんな非難じみた空気を感じ取る。

最近こいつらも俺に遠慮ねぇよな。

それを意外と不愉快に感じない俺も結構大人になったって思う。

「帰る時間がもったいないから、その辺のホテルに入る。

お前らは邪魔するな」

「ホテル!」

相葉らよりつくしのほうが素っ頓狂に声を上げる。

「えっ?」

俺に腕をとられたつくしが逃げられる可能性は0%。

「逃げるな」

しっかりと確保。

ズンズンとつくしを引きずるように歩く俺。

俺たちを静かに見送る相葉と千葉の視線を背中に感じる。

「やりたいこと?したいこと? 行きたいとこ?って聞いたよね?」

「やりたいこと!食事。

したいこと!おなかを満たしたい!

行きたいとこ!レストラン」

俺を止めるように体重をかけてぶら下がりながらつくしが叫ぶ。

駄々をこねて泣き叫ぶガキみたいな構図。

今の状況のほうが恥ずかしくねぇのかよ。

さっきラーメン食ったろう。

「やりたいこと!服を脱がせたい。

したいこと!お前とつながりたい

行きたいとこ!ベッド。以上」

身体を引き寄せながら腰に回す腕。

密着させた互いの胸元から心音がドクンと重なった。

拍手コメント返礼

服を脱がせた!

盲点でしたがうなずけちゃいますよね。

これが一番!

脱がせた後は~

もちろん触れ合うのよねぇ~