wedding band 4
このお話。
無理やり新婚編。
気がついたら司の籍に入っちゃった？入れられちゃったって感じですが・・・(;^ω^)
これが嫌な相手だったら速攻訴えちゃうでしょうね。
結局はいい感じの二人なのです。
「お祝いに来た」
玄関のチャイムが鳴ったのは牧野が寝室を仰天気味に眺めていた時。
ネジの切れた人形気味にがくがくと動きが止まってあいつを俺はくすっとした笑みをこぼしながら後ろから眺めていた。
「気に入ったか？」
牧野を後ろから抱きしめて耳元で囁く俺を想像しながら行動に移そうとした一歩手前で聞こえたチャイム。
ピンポ～ンの音が無情な響きに思える。
誰だよッ
邪魔すんな！
ネジの切れかける数秒の動きで振り返る牧野。
「だれ？」
そんな表情が俺をおどおどと見つめる。
怖がる相手が来たわけじゃやない。
大体の予測は立つ。
この部屋を知ってるのは西田とあいつら３人。
西田が邪魔しに来るわけねぇし。
あいつらしかいねぇよ。
速攻追い返す！
そんな感情のままドアを開ける。
ドアを開けた俺の肩を押しながら上がりこむ３人。
お祝いに来たって態度じゃねぇぞ。
どう見ても俺らの邪魔をしにきたって興味本位な態度。
部屋の中をジロジロと見渡しながらリビングまで戻ってきた牧野を、見つけてにこやかな声が上がる。
「牧野、やったな」
総二郎！やったのは俺だよ。
「喜んで・・・いいのかな・・・・なんて・・・思っていて・・・」
弾けた微笑みを見せる総二郎に戸惑う牧野。
「司に聞いたときは驚いたけどな。
牧野は大学卒業してから結婚するつもりだったんだよな？
脅されてないよな？」
心配する表情で牧野を見たあきらが諭すような詰めいるような表情で俺を見た。
保護者面すんじゃねぇよ。
あきらの年長者じみた落ち着き。
Ｆ４をいつも平和に束ねるのはあきら。
あのなっ！
牧野は喜んで自分で婚姻届けのサインしたんだぞ。
「ここに書けばいいの？」
酔って顔をしっかり上げられなくて、ほっんのりと赤らんだ頬がテーブルについて・・・
ペンを持つ指先をとろんとした目つきで横に眺める。
いつもの牧野の文字より確かに汚かったけどしっかり牧野つくしって指先はペンを走らせた。
自分でも汚いって不機嫌になって書きなおすって言いだしたときに俺は婚姻届けを取り上げた。
読めればいいんだよ。
それに素で書いた俺よりお前の文字はきれいだぞ。
これで提出できないって言われたら俺は一生提出できねぇよ。
「牧野。おめでとう。
司、二人に結婚のお祝いを持ってきただけだから」
牧野に類が手渡す花束。
「ありがとう」
嬉しそうに受け取った牧野の頬が腕に抱きこんだ赤いバラの花束に負けないくらいに赤く染まる。
花の中に差し込む鼻先が大きく花の匂いを嗅ぎこむのがわかる。
それ以上の花束を毎日でも俺は贈るぞ。
部屋が直ぐに花で埋まるようなやつ。
お前らのお祝いにしたら小さいだろうがぁ！
「これがお祝いじゃないよ」
そうだろう。
んっ！？
類ッ。
わざわざ腰を折って視線を落として牧野と一緒の視線の高さにして顔を寄せんじぇねぇよ。
また牧野が赤くなってるッ。
「近すぎだろうが」
類に牧野が触れられないように身体を間に入れこむ。
「相変わらずだな」
「結婚してもそこは変わらないだ」
総二郎とあきらが顔を見合わせて笑みをこぼす。
お前らも相変わらず同じ感想しかいわねぇじぇねぇか。
面白くねぇよ。
「花束じゃないの？」
「部屋には入り切らないからね」
牧野の問いかけに類がつぶやく。
「部屋にいらないって・・・」
感動より驚きの表情を見せる牧野。
「あっ・・・いい・・・
聞くのが怖くなってきた」
プレゼントが何か聞く前に断るやつ。
こいつらが贈るものなら結構いいやつだって思うけどな。
欲がねぇよな。
「プレゼントってなんだ？」
遠慮せずに気軽に聞き返す俺を牧野が睨む。
「いい、いらない。
気持ちだけでいい！
せっかくだから買ってきたシャンパンで乾杯して過ごそう」
このバカッ！
二人で過ごす初めての新居でこいつらと飲むのかよッ！
睨んだ俺を、無視ししてみんながテーブルにつく。
なんで６人掛けテーブルを購入したのか後悔。
二人掛けにしとけばよかった。
てめぇら帰れ！
そう言いだすには早すぎる気がした牧野の嬉しそうな笑み。
少しだけならつきあってやるよ。
俺もしぶしぶと一緒の席について乾杯に加わった。
拍手コメント返礼
スリーシスターズ 様
司君は覚えてるんですけどね・・・(;^ω^)
つくしちゃんの記憶には残ってないと。
ある意味記憶喪失より質が悪いかも～
結婚祝いなんでしょうね。
クルーザーは原作でイカ釣りしてたし、映画でジェットでしたものね。
それよりインパクトがあるものなにかないでしょうか？
ディレクターズカット版はよく見ないとわからないとこありますよね。
ファイナルは何度も見てたので違いにすぐ分かりましたけどね。
私も続編期待しちゃってます。
