0.1% までの恋(すべての恋を終えるまで) 26(完)

ようやく・・・

この話も・・・

終わる・・・(;^ω^)

ヨシッ!!

と思いつつ、心残りではあります。

鮫ちゃん社長も大翔君も中途半端な存在感で終わった気がするの~

登場人物すべてを活かしきることができませんでした。

反省。

 *

「奥が深い・・・

人を好きになるということがどんなことなのか、そこから考えてみたいと思います」

にっこりとほほ笑みを浮かべて俺の手を離した鮫島。

仕事の話じゃなく握手を交わした瞬間に真顔で話したのは恋愛論

スーツ姿の男二人で行きつく話題がそこ?

俺はこいつと何を話した?

1時間前からは仕事についてしか話してねぇし。

「まだ、俺には愛するということと我儘に独占するということの区別がわからない・・・」

つぶやく鮫島のは悩むような表情で顎に手をやる。

俺の視線の先で「ぷっ」と声を拭きだしたのは、開いたドアのそばで神妙な表情を浮かべていた千葉。

ドアを開いたまま微動だにしない西田は微塵も表情筋を動かしねぇぞ。

「たく、鮫島は何を見て、何を考えてああ言ったんだ?」

「代表が、無理やりつくし様を膝の上に座らせた状況を分析した結果だと思います」

澄ました表情で、てぇめが分析するんじゃねぇぞ。

それにあれは俺が強引に座らせたわけじゃねぇし。

あいつが素直にだなぁ・・・

柔らかなお尻の感触が俺の太ももによみがえる。

「あっ、一つ言い忘れてました」

何を忘れていたのか鮫島がくるりと引き返してまた俺の前に立つ。

西田との会話聞いてたんじゃねぇよな?

私事の事情つlt-かほとんど脳内はあの時のつくしとの時間を思いだし始めて浸食し始めた瞬間。

底から仕事モードに切り替えるのは時間が必要。

焦りそうな感情を隠すために頬の筋肉を引き締めた。

「機会があれば一緒に食事でもしましょう」

はぁ?

食事・・・?

いわゆるありふれた社交辞令。

引き返して言うほどのことか?

「先ほど、つくしさんも誘いましたので、一応道明寺さんも誘わないと失礼かと思ったんで」

それじゃといい残してくるりと背を向ける鮫島。

「おい、誘ったって、あいつをか?」

鮫島の肩にかけた腕はスクリューの速さで巻き返す。

「はい」

悪びれない表情が唇に笑みを浮かべた。

「普通、誘わねぇだろう」

「いけませんでしたか?」

「いいとか、悪いとかの問題じゃなく人妻を誘うってどうい了見だ」

とぼけた鮫島の表情は完全に俺を食ってる。

「つくしさんにはお世話になりましたから。

単にそのお礼ですよ」

「断る、二度とあいつに手を出すな」

胸元を締め上げて鼻先に食いつくように顔を寄せてすごむ。

「代表・・・

そのくらいで・・・」

手を出さずに声だけで止める西田。

俺と鮫島の間を取ったのは相葉。

「俺、何か悪いこと言いました?」

「愛するということと我儘に独占するということの区別がわからないといいましたよね?

嫉妬・・・

代表の独占欲はこれに尽きる」

首をさすながら枯れた声を絞り出す鮫島に落ち着いた声で答える西田。

「鮫島社長はまだまだですね」

今は鮫島より西田のその訳知り顔のほうがムカつく。

てめぇのその顔どうにかしろ!

拍手コメント返礼 

りり様

最後を西田さんは持っていってしまいました。(笑)

ゆみん様

ようやく読めたのですね。

ドラマも終わって冬になった今。

お待たせしました。(;^ω^)

>01の智ちゃんの鮫島キャラが類+司的に感じました(笑) 司の恋愛指南より西田㊙ファイルの方が簡潔だったりして

正解だと思います。(笑)

>ひーさまの司と西田さんのキャラが好きです…ボケボケつくしちゃんは基本型で断トツだゎ

今回の記念作品はまさにそのものかもしれません。

なるべく早く最終話までいきますね。