2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

LOVE AND PEACE 6

* 「牧野、そんなに気にしなくていいよ」 「俺は二度目だし」 「に・・・ニ度め!」 ギョッとなった視線で見つめる四つの目。 間の抜けた声を上げたのは牧野じゃなくて俺だった。 「類、どういう事だ!」 今よりもその1度目の方が問題ある。 下着を見たって…

ごめん それでも愛してる 1

この物語は『下弦の月が浮かぶ夜』の続編となります。 あきらと葵(オリキャラ)の恋の行方がメインのお話です。

Fools Rush In 8

* 妊娠かもと思って内緒で都内の産婦人科を訪れたのは三か月前。 道明寺指定の病院はすぐに司に報告がいくからと遠慮させてもらった。 エコーに映る小さな袋が2つ。 その中で小さく脈打つ心臓。 「あら??これはもしかして双子?」ドクターの言葉に最初に…

Happy life 4

久しぶりの短編を1編。 やっぱり良いですね短編は(^_^;) 後先を考えずに安心して書けるという安堵感。 『Happy life 3』ではつくしと一緒の入浴を裏切られた結果となった司君。 ここでは良い想いが出来るのでしょうか~。 期待は☆マークがついてないのでほ…

LOVE AND PEACE 5

* 周りから追いつめられて二進も三進も行かない状態に追いつめられてないか? 道明寺の部屋で委縮気味にソファーに着物を着たまま座わってる私。 その周りには西門さんだけじゃなくて、美作さんに花沢類まで。 なに招集してるのよッ。 犯人は西門さんだ。 「…

下弦の月が浮かぶ夜 48

* 本当に好きなものは諦められない。 それは恋愛には当てはまらないと思っていた。 想いを強いてしまえばそれは独りよがり。 一方通行。 押し付けるだけの気持ちなんて相手無視の低俗だ。 恋を楽しむことなんて出来なくなる。 楽しむだけが恋じゃない。 司と…

下弦の月が浮かぶ夜 47

* 昼過ぎ出先の用事を済ませて社内に戻った。 葵が出勤しているのを最初に確認してホッとしている。 仕事以外の感情が先になって秘書を見るなんてはじめてのことだ。 部下には手を出さない。 その信条だけは持っていた。 最初から部下と思っていなかった分ど…

玲子さんの婚活物語 2

『ないしょ?ないしょ!ないしょ!?』のお話で登場させたオリキャラ『加川』さん。 勝手に一人で話しを作ってどんどん進めて行くありがた迷惑なおばちゃん(笑)! 道明寺代表夫人となったつくしと再会したらどうなる? 迷惑(ウソですよ♪)いや予想にしな…

下弦の月が浮かぶ夜 46

* 「俺、本気だから。ゆっくりでいいから俺の事を考えてくれ」 抱きしめられたまま耳元に響く声。 確かにそう言われた。 頭がぼーっとして言葉が出てこない。 思考が止まる状態って本当にあるんだと実感した。 「今日は休んでろ。一之瀬にはうまく言っといて…

watcher 13

* 言い合いのケンカをしながら歩く二人の姿の見つめながら数歩後ろを俺は歩く。 「怒ってるんだからね」 「だから謝っただろう」 ケンカ腰の言い合いの中でもつくしに歩調を合わせて歩く道明寺。 切羽詰まった感じは今のところ見当たらない。 「しばらく話し…

下弦の月が浮かぶ夜 45

* 「さすがに、あれだけの美男美女だと圧巻だね」 「嫉妬心すら起きないよね」 知らない人が聞いたら有名スターのビッグカップルの話題かと勘違いされそうな会話が続く。 「葵はもちろん見たよね」 いきなり話題をふられてしょうがなく頷いた。 確かに見た。…

LOVE AND PEACE 4

* 「シュルシュル」 「へっ?」 俺の言葉に牧野は何で知ってる!とでも言いたげな表情を作る。 「声が聞こえたぞ」 「私、喋ってた?」 「ばっちり」 「他はなに聞いた!?」 俺に飛びかかってきそうな勢いで腰を浮かせる牧野。 後って言われてもそのあとは…

下弦の月が浮かぶ夜 44

* 勢いよく開いたドアは壁に当たって「ドン」と音を立てる。 血相を変えて飛び出してきたのは俺が着せてやったパジャマ姿のままの葵。 俺を見つけてまた変わる顔色。 気まずさを隠す様に視線は床の上に移動してる。 床の上には塵ひとつ落ちてない。 探し物か…

玲子さんの婚活物語 1

いや~またしょうもない新しいお話です。 きっかけはいただいたコメントからwatcher12の番外編のお話を『甲斐君のつぶやき」でUPして、甲斐君と玲子さんを結婚したことから想像が止まらなくなっっていまいました。 オリキャラでここまで遊んでいいものかど…

秘書西田の坊ちゃん観察日記 25(watcher)

この物語は watcher11 のside storyとなります。

甲斐君のつぶやき Ⅱ ( watcher12)

このお話は香音(カノン)様のリクエストにお応えした watcher12の番外編のお話です。 ご希望に添いまして玲子さんの尻に敷かれてる設定にさせていただきました。

下弦の月が浮かぶ夜43

* 「・・・アッ、帰ってたんだ」 リビングのドアを開けて一歩足を踏み入れたところで葵の動きが止まった。 ホンノリと赤く色づいてる頬。 俺を見たせいじゃなくアルコールの所為だと分かるうつろがかった瞳。 「友達と飲んでたんだ」 「あの後すごい騒ぎでね…