2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

第12話 ないしょ?ないしょ!ないしょ!? 29

* -From 1 - 「あっ、お前この仕事終わるまで俺んちなッ」 「俺んちッて・・・・・」 腕の中でこわばる表情の牧野。 「今週末まで24時間一緒ってこと」 対照的に緩む俺の口元。 「はぁ? なんで?」 「花嫁修業ってことでお前の両親にも了解もらったから」 …

秘書西田の坊ちゃん観察日記 9(ないしょ?ないしょ!ないしょ!? 番外編)

このお話は『ないしょ?ないしょ!ないしょ!? 23』のお話をもとにした番外編です。 この後の26の番外編はもうしばらくお待ちください(^_^;)

第13話 愛してると言わせたい 16

* -From 1 - 「・・・お前ら、何かあったろう?」 相変わらず目敏いあきら。 「「何もない!」」 「なかなか息があってるじゃないか」 にやりとする総二郎。 「牧野・・・顔、赤い」 一番油断がならねぇのはやっぱり類だ。 牧野に顔を近づけて覗き込んでいる…

第12話 ないしょ?ないしょ!ないしょ!? 28

* -From 1 - 「最初から知ってたわけじゃないよな?」 あくる日の朝一番の執務室。 西田が今日の予定を俺に告げるいつもの日課。 「何がですか?」 相変わらず無表情の声。 「ジョンのことだよ」 「骨抜きにして自分たちに有利な条件を推し進めるという情報…

ハロウィンの夜に 番外編 2

* 「てめぇーら出せ!」 部屋中にたち込める暗雲。 司の周りには御丁寧にどす黒く渦まで巻いている。 久々の怒迫力。 「出せってなにを?」 ここに集結させられた全員がその理由は解っていての白々しい返事はさすがあきらだ。 「携帯をよこせ」 素直にみんな…

第2話 抱きしめあえる夜だから 25

* -From 1- ・・・舌が 入ってきて・・・・ 奥まで・・・ 深く・・・ 気が遠くなるようなキス。 「おい・・・目、そらすな」 閉じた瞼をやっと開く。 高揚した道明寺の顔。 「もう・・これ以上はやだ・・・」 「俺のこと受け入れろよ」 「もう・・・受け入れ…

第13話 愛してると言わせたい 15

* -From 1 - 「・・・ったく。このボケ女」 「ボケって・・・」 「お前の反応」 「舌入れても嫌がってなかったろうがぁ」 力が抜けるように床に座り込みため息と一緒に吐きだした。 「し・・た・・・」 みるみる赤面は拡大中。 表情は動転しまくって、「舌」…

ハロウィンの夜に 番外編 1

* ハロウィンのパーティー終了1週間後。 1通の封筒が届けられた。 差出人はあのサル女。 また変なこと思いついたわけじゃないよな。 ペーパーナイフで封を切る。 『楽しい写真が出来たので送るね。 司は遅刻したから映ってないよ PS・つくしを怒ったらダメ…

第12話 ないしょ?ないしょ!ないしょ!? 27

* -From 1 - 「あっ西門さん、お茶!お茶立ててよ」 「はぁ?」 いいこと思いついた見たいに急に明るく表情が輝く牧野。 「国際交流!世界に茶道を広めるんでしょう!」 「ジョンも日本の文化に触れられるめったにない機会だし。 西門さんはこう見えても茶道…

第13話 愛してると言わせたい 14

* -From 1 - 夕暮れ時。 部屋の窓辺で西日の陰りを見つめてる。 そしてため息一つ。 ガキくせぇーデート。 それに喜んでいた俺。 体は正直だ。 すぐにでも欲してる相手は同じ屋根の下。 簡単に手に入れていたのはそんな前のことじゃない。 すべての感触をこ…

ハロウィンの夜に 8

* 「やっぱ・・・恥ずかしい」 ぱらりと落ちたマントを拾ってしゃがみ込む牧野。 それを上から見下ろす俺。 無理やり襲ってるみてぇじゃねぇか。 「まあ座れ」 牧野をゆっくり立たせて側のソファーに座らせる。 ギリギリのやせ我慢。 牧野はマントで前を隠し…

HAPPY LIFE 15

* 「おい、今、笑ったぞ!」 顔を手で隠してそして手を開いて顔を出す。 朝からそれを繰り返して喜んでいるのは駿よりパパのほう。 他の人には見せられないようなこのはしゃぎ様。 クールビューティーで名をはせる道明寺グループ代表の姿はここしばらく見て…

第13話 愛してると言わせたい 13

* -From 1 - ガキみたいにはしゃぐ俺。 それ見て牧野がクスッと笑う。 まるで付き合い始めた頃に戻ったみたいな錯覚。 ただこいつが気になってしょうがなかった想い。 顔を見るだけで高鳴った胸の鼓動。 もう一度恋をするってこういうことだよな。 そうだろ…

第12話 ないしょ?ないしょ!ないしょ!? 26

* -From 1 - 行きたいころが行列のできるラーメン店って・・・ あまりにも意外な取り合わせ。 君がいるだけで人を必要以上に集めてしまうよ。 「一度食べてみたいんだよ豚骨ラーメン。それを楽しみに日本に来たんだ」 あっけらかんとした笑い声。 本当に楽し…

秘書西田の坊ちゃん観察日記 8(抱きしめ会える夜だから番外編)

このお話は『抱きしめあえる夜だから 7』のお話をもとにした番外編です。 今回はつくしを探して焦る司をフォローする西田さん。 いや遊んでるのかなぁ(^_^;)

第2話 抱きしめあえる夜だから 24

* -From 1- ようやくベットから抜け出したのは太陽が真中に移動した昼過ぎ。 折角の旅行なのにと着替えを終えたつくしは口をとがらせる。 「新婚旅行はこんなもんだろう」 つぶやいたら枕が飛んできた。 「これじゃ家での休日と変わんない」 お前も楽しんで…

第12話 ないしょ?ないしょ!ないしょ!? 25

* -From 1 - 連れて行かれたのは都内の高級住宅地の一角。 周りを木々に覆われた閑静な雰囲気たたずまいの純和風造りの邸宅。 看板も掲げずに、一般にはそれと知られてない有名な料亭らしかった。 「財政会のトップしかこれないんだぞ」と道明寺が私に耳打ち…

ハロウィンの夜に 7

* 「牧野」 花沢類が気を利かせてどこからか椅子を持ってきてくれた。 優雅に座るなんて余裕はない。 マントのせいで腰を曲げるのも苦労する。 手が自由にならないのがこんなに体中の動きを抑制するとは思わなかった。 立ってるのはさすがに限界で・・・。 …

第13話 愛してると言わせたい 12

* -From 1 - 「おい待て!」 後ろから聞こえる声を無視して大股で歩く。 それでもすぐに追いつかれた。 「そう怒るな、悪気はねぇから」 悪気があったらなおさら始末が悪い。 抱きしめられて振りほどけなかった力強い腕。 けがの痛みはほとんどないはずなの…